日本は小さな島国ではあるが、南北に長いので地域によって様々な風習や文化の違いがある。

食文化の違いは旅の愉しみの一つとも言え、その地域でしか食べることができない料理に出会うとき、僕は至福の喜びを感じたりする。そしてそういう食べ物が全国にはたくさんあるので、早くコロナ禍が終息して、旅に出たいと切に願うのだ・・・。

南北の寒暖差や気候の違いも大きい。そうした気候の違いが介護サービスに影響することもある。・・・ということで今日は、北国であり雪国である地域の声を勝手に代表して意見を述べたい。

1/14付で日本デイサービス協会が公式サイトに、《中山間地域等に居住する者へのサービス提供の見直しについて》という声明文を掲載した。

その声明文は、降雪地帯のデイサービス事業所への報酬評価を求める内容となっている。

そこでは、送迎担当者(運転手や介護職員等)が送迎時に雪かき支援を行わねばならないという事情を考慮して、介護報酬面での支援を呼び掛けている。

具体的には、「中山間地域等サービス提供加算」について、【通常の事業の実施地域を越えてサービスを提供していること】とされている要件を見直し、通常実施地域も対象に加えて対象地域を拡大することと、加算率を引き上げることを要望している。

さらに積雪時の送迎対応時間を、「サービス提供時間」に含めることも検討して欲しいと呼びかけている。

声明文では、冬季間(12 月〜3 月)の水光熱費及び除排雪費について、年間平均コストと比べおよそ32%の費用負担増となっていることもグラフで示されている。

これは極めてまっとうな要望であると思う。声明文にも書かれているが、降雪地域では毎年のように雪による送迎時間の大幅増という現象が起きている。しかもそれは事業所努力で何とかなるという問題ではなく、不可抗力なのである。

送迎時間の延伸と通所サービスの運営コストの高騰は、利用者宅の除雪や、雪による交通障害によってノロノロ運転が発生して起こる問題であると同時に、送迎前からの準備にも時間を要して起こる問題でもあるのだ。
通所介護事業所での送迎前の除雪
画像は、僕が総合施設長を務めていた社会福祉法人の特養併設通所介護事業所の玄関前を撮影したもので、冬の朝の一場面である。

雪の多い日はこのように、通所サービス利用者を迎えに行く前に、送迎車両を駐車場から出せるように雪かきを行い、さらに送迎車両が玄関前についたときに、車いす利用者の方などがスムースに玄関に入ることができるように、送迎車両の駐車スペースや玄関前のスロープなども除雪しておく必要がある。

そのため始業前に早朝出勤して除雪対応する職員が必要になる。当然この際はサービス出勤というわけにはいかず、必要な業務として超過勤務手当を支給することになる。この点でも事業所の出費は増えるわけだが、冬期間はそんな日が何日も生ずるのである。

利用者宅に着いた際には、玄関を出て送迎車までの経路の雪かきも必然である。

朝忙しい時間に、利用者宅の家族が雪を書いてくれているのならそれは必要ないが、多くの場合そうなってはおらず、ましてや高齢者夫婦世帯や独居のように、雪かきをしてくれる人がいない場合も多い。

しかし積もった雪の上を車いすで移動するのは困難だから、どうしても送迎車に除雪用のスコップを積み込んで、送迎担当者が除雪を行うことになる。そのために送迎にかかる時間も大幅に延びることになる。

このような状況で送迎時間が延びて、サービス提供時間が短縮された場合でも、「所要時間による区分は現に要した時間ではなく、通所サービス計画に位置づけられた通所サービスを行うための標準的な時間によることとされており、例えば通所介護計画に位置づけられた通所介護の内容が8時間以上9時間未満であり、当該通所介護計画書どおりのサービスが提供されたのであれば、8時間以上9時間未満の通所介護費を請求することになる。」というルールに基づいて、必ずしも請求単位が変更されるわけではない。

しかし同時に、「こうした取扱いは、サービスのプログラムが個々の利用者に応じて作成され、当該プログラムに従って、単位ごとに効果的に実施されている事業所において行われることを想定しており、限定的に適用されるものである。」ともされており、送迎時間が延びたことによって、計画されたサービスの一部が提供できなかった場合などは、良心的に請求区分を短縮された時間区分で請求するケースも多いため、冬期間は相対的に請求単価が減る傾向がある。

そのため、「送迎対応時間をサービス提供時間に含めることの検討」も求められているのだろうと思う。

このような冬期間の送迎事情を考慮して、報酬反映を求める声明を出して善処を求めることは職能団体として極めて健全な活動だ。

それは会員が求めるソーシャルアクションともいえ、僕もエールを送りたいと思う。
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