コロナ禍によって、多くの研修会が中止となった介護業界。
そのかわりにオンライン研修が普及したとはいえ、全体的に見ると研修受講機会は減っているように思える。
コロナ以前に定期的・計画的に行われていた研修会が、2年間中断が続いているというケースもある。あえてそれをオンラインで行わなかったのにも様々な事情があるようだ。
現在コロナ感染者数は大幅に減って、飲食店の時短制限も解除されているところだが、まだ人を会場に入れての研修実施に踏み切ることを躊躇している団体も多い。しかしそろそろそれも復活さえてよい頃だろう。そうしないといつまでも日常は戻ってこないことになってしまう・・・。
ちなみに来月から全都道府県で、大規模イベントの入場制限は収容人員の半数までに緩和される。また北海道は、全地域で飲食店などでの会食について「4人以内」の制限要請を解除し、人数制限のない宴会も容認している。
介護業界の研修会も、新しいステージに踏みこんでよい時期だと思う。
会場に行く必要がなく、ネット環境さえあれば受講できるオンライン研修は、便利なツールであることは間違いなく、アフターコロナでも利用機会は多くなるだろう。
しかし会場研修がいらなくなるかといえば、そうはならないと思う。「ながら研修受講」となりやすいオンライン研修は、受講者の集中力が続かなく、会場研修より時間を短く設定しなければならないことも多い。
職場でオンライン研修を受けている場合は、研修受講している人に、業務関連のアプローチが途切れずに、受けた研修が何の話だったか分からないということにもなりかねない。
研修会場まで足を運ぶという手間をかけての勉強は、決して無駄ではなく、オンライン研修にはないメリットもあるのだ。
せっかく会場まで出向いたのだから、できるだけ多くのものを吸収したいというモチベーションが生まれるのもそのメリットの一つだ。画面を通じて話を聴くより、講師の熱量をより強く感じて、モチベーションが上がるということもあるだろう。
スキルアップのためには、何より本人の「やる気」が肝(きも)となるのだから、モチベーションをどう高めるかは非常に重要なことである。そういう意味でも、会場に出向いて大勢の人と空間と雰囲気を共有しての勉強はなくなってはならないのである。
それにも増して何よりも大事なことは、会場に足を運んで研修を受講することで、志を同じくする人たちがつながりあえるということだ。何かのきっかけで会場で名刺を交換し合ったことが、その後お互いにとって重要な人間関係につながることはままあることだ。
10/21にふたかみ文化センター(奈良県香芝市)で行った講演は、久しぶりに会場に人を集めての講演だったが、飲食店の時短営業がまだ解除される前だったこともあり、150名定員としていた席の半分以上が空席となった。
それでも会場では、様々なつながり合う仲間の姿が確認された。介護事業経営を考えるうえで、そして介護人材が定着して育つうえで、「人脈」は何にも替え難い財産であることを改めて認識した。
今後は会場に集まる講演であっても、同時にオンラインも配信して別会場でも講演受講ができるという、『ハイブリット講演』が多くなるだろう。僕自身もどういう形でも対応できる準備をしているので、是非、色々なテーマの講演をお気軽に依頼してほしい。
つい最近も、「介護職員が元気になる実務論を話してくれませんか」という依頼をいただいた。このように具体的なテーマを示した講演依頼でなくとも、こうした感じの話をしてほしいと頼まれれば、それに沿って、「こういうお話はどうですか」とお示しすることも可能だ。
講演テーマは、「masaの講演予定と履歴」を参照してくださると、職員から管理職・介護事業経営者まで、すべての立場の方々に合ったテーマの話ができることがわかると思う。しかもそれは、「こうすべき論」ではなく、僕が行ってきたという根拠に基づいた、「実現できる方法論・実務論」である。
講演を希望される方は、オンラインでも会場講演でも、どちらにも対応できるので、是非お気軽にメールなどで相談いただきたい。メールアドレスはリンクを貼り付けた講演予定・履歴の上の方に記載しているので、そちらを利用いただきたい。
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