このブログのアクセス数は、平日の平均が2.000件〜3.000件で推移している。
ところがこのアクセス数の推移に、先週大きな変化が見られた。

上記画像でわかる通り、18日は月曜日のアクセス数としてはほぼ平均数であるが、19日〜その数が一気に増えている。
おもしろいことにデスクトップからのアクセス数とプレビュー数はほとんど変わりないが、モバイルからのそれが一気に増えているのだ。
この現象は、僕のブログをお気に入りに入れるなどしている常連さん以外で、普段僕のブログを見たことがない人が、スマホやタブレットでこのブログにつなげてきたことを現わしている。
その人たちに関係する話題がこのブログで論じられているという情報が伝わって、それを確認しようとした人が多かったという意味だ。
それは何なのかといえば、19日の更新記事だと思う。「介護職員の賃上げ競争に現実味」という記事の中で、「SOMPOケア」が正職員である介護職員の給与を年収ベースで50万円引き上げることを決め、看護職員並みの給与ベースとすることを論評した記事を確認しようとしてつなげてきた人が多かったのだろう。
その記事が介護関係者の関心を引いたという意味ではなく、その記事に全国にたくさん居られる、「SOMPOケア」の従業員の方々が反応したのではないかと想像する。
それが証拠に、同社の社員の方からコメントが書き込まれている。
そのコメントを読むと、報道記事を読んでその事実を知ったSOMPOケアの従業員以外の介護関係者と、同社の社員の捉え方は微妙に違っているようだ。
報道では、「介護職員約1千人の給与を来年4月に引き上げる方針」・「対象の正社員の年収水準を50万円ほど引き上げ」とされているので、まるで同社の正社員である介護職員すべてが給与引き上げの恩恵を受けて、年収が50万円アップするかのような印象を受けるが、どうやらそうではないらしい。
そのためコメントには、「給与が上がるのは各ホームのリーダー職のみ」・「実際現場で頑張っている大勢のスタッフは全く関係ないのです。」・「世間に誤解を与えるような記事はやめてもらいたい。」という言葉が書かれている。
僕も含めて、あまり大きな規模の経営主体で働いた経験のない人にとって、「介護職員約1千人」というのは、すごい数であるという印象しかないが、全国展開している同社の規模からすれば、その数は正規介護職員の一部でしかないらしい。
そうであるがゆえに、今回報道された給与改善の恩恵を受けない正規職員の介護職員の皆様にとっては、リーダー職の給与が大幅にアップされる中で、今と変わらない待遇に据え置かれるということが、「介護の場で、同じように頑張って働いているのに」という不公平感につながってしまうのだろう。
同時に報道内容について、プロパガンダではないかというふうに、ある種の『うさん臭さ』を感じてしまうのだろう。
頑張っているのに給与面で報われない人が、そのように感じてしまうことはやむを得ないことである。
それと同時に、こうした形で給与改善しても、全職員のモチベーションアップにつながらず、むしろ一部の職員のモチベーションが低下してしまうという事実は、介護事業経営上の極めて難しい課題であるといえる。
同社がやろうとしていることは、決して悪いことではないからだ。
一部のリーダー職の給与改善でしかないと言っても、その数は約1千人にものぼるわけであるし、今その対象になっていない人も、今後の努力次第でその立場になることができれば、その恩恵を受けることができるのだから、まったく自分だけが給与改善の蚊帳の外というわけでもないはずだからである。
ただ従業員数が多いだけに、そこにたどり着くのは至難の業であると言えるわけで、そのような一部の職員だけの給与を改善して、介護サービスの場で毎日必死に汗をかいている自分たちに恩恵がないことを嘆く気持ちは理解できるのである。
このギャップについて、外野から何を言っても無意味であろうが、コメントのような声があることを、このブログで広く伝えるとともに、今回の報道が同社の全部の介護職員を対象にしたものではないという事実だけは、正確に伝えておきたいと思う。
このことについて意見がある方は、同社の社員あるいは社員以外の方を含めて、コメント欄に忌憚のない意見を寄せていただきたいと思う。

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勇気を出してコメントしたのですが、私の意を汲んでくださった内容の今回の記事を読み、再び勇気を出してコメント致します。
あのあと、同僚とも給与アップの話になったのですが、会社的には一般社員の代わりはいくらでもいる、でもある程度の経験を積んだベテランであるリーダー職の社員はホームで一人もしくは二人なので、すぐに代わりとなる者はいない。だったら彼らを繋ぐ飴が必要。
最初は笑い話だったのですが、あながちそうでもないかもと思っています。
実際、えっ?そんなに上がるの?と思って応募される方も皆無ではないでしょう。
入れ替わりの激しい介護業界で、6年以上頑張り当然資格も取り、尚且勤務変更や残業も厭わない。。
それでもリーダー職には管理職との関係も加味されてそうそうスムーズになれるものではないのです。
チームケアが会社の謳い文句でもあります。現役社員の立場から言わせていただくと、今回のことはチームワークを乱す小さな綻びにならないとは限らないということなのです。
masa
が
しました