今日は、お知らせをいくつか記してから本題に入る予定です。
まず最初に出版社からのお願いです。僕のサイン入りの新刊・初版本の送料無料キャンペーンは昨日で終了しました。昨日までに申し込みされた方は、順次発送作業に入っていますが、購入代金のお振り込みがない場合は発送作業を中断しています。
昨日までのキャンペーンの振り込み締め切りは今日ですので、キャンペーンに申し込まれても今日まで振り込みのない方は発送できなくなりますので、どうぞご了承ください。
ちなみにサインは、こんなふうに本の一番後ろの、「見返」と呼ばれている部分に書いています。
今回の新刊の場合は、最終ページのあとにくるクリーム色の部分です。僕のサインは平仮名で、「きくちまさひろ」と縦書きになっておりますので、確認してください。
なお、10/21(木)14:00〜16:00に行われる奈良講演(ふたかみ文化センター)、「介護事業におけるサービスマナーの向上と高齢者虐待防止の取り組みについて」の会場で本を受け取り購入したい方から事前申し込みを受け付けており、幾人かの方から申し込みをいただいておりますが、会場に持参する新刊本の受付については、移動の関係もあり、10/18(月)の午前中いっぱいが申し込み締め切りとさせていただきます。
それ以後に連絡があっても対応困難ですので、同会場で新刊を受け取り購入したいと希望される方は、お早めにお申し込みください。申し込みは、akihamomizi@yahoo.co.jp までメールでお願いします。
なお参加申し込みは直前まで受け付けています。無料で参加でき、仲間と繋がりあえる講演ですので、是非たくさんの方に参加していただきたいと思います。よろしくお願いします。
新刊本は、amzonでも取り寄せできるようになっておりますので、そちらもご利用下さい。
お知らせはここまでとして、本題に入ります。
僕は子供の頃、自分が他人よりかなり能力が劣っているのではないかと思っていました。勉強ができないわけではなかったのですが、物を作るということが他者のようにできなかったからです。
男の子の場合、プラモデルを作るのが好きだったり、何かを組み立てるのが女の子より上手だったりするわけですが、僕はそういう作業が苦手でした。
いえ、苦手以前に嫌いだったと言った方が良いと思います。プラモデルなんて全く作りたいと思わないし、組み立てが伴う遊びは嫌でした。
だから大人になっても何もできないのではないかと恐れ、自分はまともな仕事に就くことは出来ないのではないかと思ったりしていました。
僕らの小学生時代は、学研から出版されてた、「科学と学習」という2種類の小学生向け学習雑誌を定期購読するのが当たり前でした。実際には『○年の科学』と『○年の学習』とされている本のことで、それぞれ1年〜6年の各学年向けに発行されていました。
男の子の場合、学習はあまり人気がなく、科学の方がお目当ての子が多かったと思います。特に付録としてついてくる制作物に人気がありましたが、僕はまったくそれには興味がなく、科学は飛ばし読みして、学習を熱心に読んでいた記憶があります。
今考えると、僕の得意は文系であり、理系が苦手だったということなのだろうと思います。
だから理科実験というものも興味がなく、実験授業は嫌で嫌で仕方なかったと記憶しています。だから中学の頃の、「技術」という制作授業も苦痛でした。木工作業で椅子づくりをしなければならない意味も解らなかったし、出来あがった僕の椅子は脚の長さがそろっていない悲惨な椅子でした。
一方で作文は何の苦もなく書けました。小学校低学年のことから、400字詰め原稿用紙の半分さえ埋めるのに苦労している同級生の姿は見て不思議に思っていました。
そのころ父は労働組合の専従者で、総評(連合の前身)などの大会で出張することが多かったのですが、その際にお土産に買ってきてもらうのは決まって、「江戸川乱歩」のハードカバーの推理小説シリーズでした。本を読むことはかなり子供のころから好きだったのです。
そんな子供時代を経て、僕もずいぶん長い人生を歩んできましたが、この間、手先を起用に使う仕事はずっと苦手なままでした。
ですから何かを組み立てて製品を創り出すという仕事は一度もしたことがありません。できないからです。
しかし物を読んで理解したり、自分が理解していることを、誰かにわかりやすく伝えたりすることは割合得意にしてきたように思います。
製品を創り出すクリエーターにはなれないけれど、頭で考えたシステムを組織の中で形にしたり、指針やマニュアルといったものを独自でわかりやすく作成することは得意として、その分野ではクリエーター役を担ってきました。
僕の著書、「看取りを支える介護実践 命と向き合う現場から」で紹介している、「看取り介護指針」もその成果の一つで、おそらく僕の作成したこの指針が、日本で初めて作られた介護の場での終末期支援の指針でした。その指針は、今ではたくさんの介護施設・居住系施設でそのまま使われたり、加工して使われたりしています。著作権は放棄していないんですけどね・・・。
それから介護事業で使われている様々なマニュアルも改定してきました。作成してあるものの、読んでも内容がわからない介護マニュアル、読む気にならない分量の業務マニュアルなどを、簡潔にまとめて、繰り返し読む気になり、かつ実践できるマニュアルに変更指導してきた数は、いったいどのくらいあるのか自分でも数えきれないほどです。
おかげさまで現在では、書くことと伝えることが僕の本業になっております。介護作家という肩書が通用する場所も年々増え続けています。
人間は何事も得て不得手があるもので、不得手のことをしなければならない職業に就いていたら、僕は子供の頃コンプレックスを抱えたまま、どこかでバーンアウトするしかなかったのかもしれません。
おかげさんで得意なことを生かすことができる職業に就くことができ、本当に幸せに思います。これもひとえに支え、応援してくれる皆様がいてのことですから、この場を借りて改めてお礼を申し上げます。
もしばらく書き手・伝え手として、対人援助や介護について、実務者目線の情報発信を続けていく所存です。応援していただければ幸いです。
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