平和の祭典であるオリンピックが終わった今日8/9は、振り替え休日で3連休の最終日となっている。
そしてこの日は、76回目の長崎原爆の日だ。
先週金曜日(8/6)の広島原爆の日とともに、日本人が真剣に平和というものを考えなければならないの日でもある。
被爆の日から76年目の広島と長崎に、今どんな時間が流れ、どのような人々の息吹があるのかを改めて考えるとともに、あの戦争と犠牲になった数多くの人々の魂について考えなければならない。
この日の前後に毎年、「広島の空・長崎の空」と題したブログ記事を書いてる。今日も祈りの心と、平和の思いを込めて同じタイトルの記事を書こうと思う。
76年前の長崎のその日は、天気の良い暑い日であったそうである。前日に台風が通り過ぎた長崎の今日も、日中の最高気温が30度を超える暑い日になっているようだ。
歌手のさだまさしさんが書いた、「広島の空」という唱の中に、次のようなフレーズがある。
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あの街が燃え尽きたその日、彼は仲間たちと蝉を追い続けていた
ふいに裏山の向こうが光ったかと思うと、すぐに生温かい風が彼を追いかけてきた
蝉は泣き続けていたと彼は言った。あんな日に蝉はまだ泣き続けていたと・・・。
短い命惜しむように・・・。
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今日も長崎では蝉が泣き続けているだろうか・・・。
僕は、「戦争を知らない子供たち」の世代だから、自分が生まれたこの国が他国から攻撃を受けて、たくさんの同国民が命が奪われたことを、どこか遠い場所から見たり聞いたりしているだけの実感しかないのかもしれない。
そんな僕らは、実際にあの戦争を生き抜いた人達から見ると、何もわかっていない人間とみられているのかもしれない。
だが僕たちはこの国に生まれ、この国で生き、やがてこの国の土になる存在である。
だからこそ、戦争を知る人たちから教えられたことを、僕らより若い世代に伝え継いで行くという役割があるのではないかと思う。
広島を訪れると街中に近代的な風景が広がっている。そのような周囲の景観とは似合わない、枠組みと外壁だけが残される原爆ドームを目にする。
長崎に行けば、空港から市内に向かうリムジンバスの車窓から、「平和公園」が見えて、祈りの声が聴こえてくるような気がする。
この二つの地に、人類最大の蛮行ともいえる原爆投下がされたのである。
8月6日の広島への原爆投下当時、広島市には居住者、軍人、通勤や建物疎開作業への動員等により周辺町村から入市した人を含め約35万人の人がいたと考えられている。それらの人のうち、放射線による急性障害が一応おさまった昭和20年(1945年)12月末までに、約14万人が亡くなられたと推計されている。
8月9日の長崎への原爆投下時、長崎市の人口は約24万人(推定)であったそうだが、12月末までの死者数は7万3884人、重軽傷者7万4909人に上ると推計されている。
こんなに多くの人々が犠牲になっているのだ。広島と長崎という二つの町は、一瞬にして草木も何もない焦土に変えられたのだ。
現在の広島市の中心部は都心のような近代的な街並みが広がっているが、市街地に幾筋もの川が流れ、山すそには懐かしい田園風景が広がっている。広島に面しているのは大小の島々が浮かぶ穏やかな瀬戸内海であり、日本人の帰郷の心を揺さぶる美しい街だ
現在の長崎市も、異国情緒あふれる風光明媚な美しい坂の街である。
特に、「稲佐山公園展望台」からの夜景は 、2012 年にモナコ・香港とともに世界新三大夜景に選ばれ、2015 年には札幌・神戸とともに日本新三大夜景都市にも認定されている。
焼野原だけになった街を、こんなに美しく復興させた広島と長崎の人々の心の中には、いったいどんなエピソードが刻まれているのだろう。それは決して感動や歓喜のエピソードだけではなく、慟哭と哀しみのエピソードも数多く含まれているのだろうと想像する。
哀しみの歴史を繰り返してはならないと心から思う。
心からの祈り思いを込めて、
に合わせて黙とうし、犠牲者に祈りを捧げたい。もうすぐその時刻になる・・・。そして僕は今、広島と長崎で出会い・つながっている人々のことを思い出している。
広島では一緒にお好み焼きを食べながら、カープの話を熱く語ってくれた介護関係者の方々がいる。その方々の顔を思い出すことができる。
長崎を訪れるたびにお酒を共にする仲間もいる。一緒に横山五十という地酒を呑みながら、介護を語り合ったあの日を思い出す。僕が2回も講演を行わせていただいた稲佐山の中腹にある介護施設の職員の方々の顔も思い出すことができる。
そんな仲間の顔と名前を思い浮かべながら、介護という職業を通じて平和な未来につなげていきたい。
黙とうをささげたその後、僕が作成した、「LOVE〜明日に繋ぐ介護・長崎編」を改めて視聴いただきたい。
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