介護施設を仕事で訪問する折、日中でも窓のカーテンを閉めたまま、ベッドサイドのプライベートカーテンさえ閉め切り、暗い部屋で日がな一日過ごしている人が、「看取り介護」の対象者だと紹介されることがある。

僕の目に映るその場所のその静けさと暗さは、「寂しく哀しい空間」でしかない。看取り介護を受けている人自身も、寂しい思いをしていないのだろうか・・・。

看取り介護とは安静を第一にして、朝なのか夜なのかわからない空間で、時の流れも感じられずにじっと死を待つことではないのだ。

残された人生の最終ステージを生きるために求められるのが看取り介護である。

そこでは日々の暮らしを実感できることが大事であり、看取り介護対象者が、今まさに「生きていること」を感じ取れるように手を差し伸べることが重要になる。

朝、降り注ぐ太陽を窓から感じ取れるようにカーテンを開け、「おはようございます。今日も良い天気で青空が見えますね」と声をかけ、時間を知らせて、日中、外の清涼な空気を感じることができるように手を差し伸べ、夜はカーテンを閉めながら、「今晩、お月様が見えたら一緒にみましょうね」と声をかけて、安楽に眠りにつけるように支援するのが看取り介護である。

「最期まで私が側にいますよ。」・「どうぞ私を傍らに居させてください。」と言語やしぐさで伝え、看取り介護対象者に決して寂しさを感じさせないのが看取り介護である。
看取り介護講演スライド
この画像で、フルリクライニング車椅子に乗っている手前のご婦人は、末期がんと診断された看取り介護の対象者の方で、この日の夕方に永眠された。

永眠される数時間前に、体清拭をしている最中、ホールから聴こえてきた、「療育音楽」というグループワークの唄と楽器演奏の音に耳を澄ますようなしぐさを取ったので、「音楽の場所へ行ってみたいですか?」と尋ねると、しっかりうなづかれた。そのためフルリクライニング車椅子に移乗介助して、その場に参加してもらい、他の利用者の方の演奏や歌声を聴いている場面である。

亡くなるわずか数時間前に、しっかり目を開け耳を澄まし、(わずかの時間ではあったが)満足そうに活動参加して、少し疲れた表情を読み取って、声をかけてベッドに戻った数時間後に旅立ちの時を迎えたのである。

この写真は施設職員が撮ったものではなく、長女の夫が撮影したものである。旅立ちの日が近いことから、数日前からこの施設に長女が泊っており、日中その夫も駆けつけて、亡くなるその日に活動参加している場面を最期の思い出にするかのように撮影された写真だ。

この写真はお通夜と告別式の席で列席者に、「亡くなる数時間前まで、こんなふうにホームの皆さんと一緒に過ごし、みんなに声をかけられながら安らかに旅立っていきました」という言葉とともに紹介された。その写真画像を後日コピーさせていただいて、僕の講演等の資料として紹介することの許可を得ているものだ。

看取り介護とはこんなふうに、逝く人と残される人がともに胸に刻み込むような、最期のエピソードを刻むための支援行為だ。誰もいない暗くて寂しい場所で、一人さみしく息を止める時を待つことが看取り介護ではないのだ。

今日は午後4時から、この写真もスライドにして紹介する、「看取り介護オンラインセミナー」を配信する予定だ。螢螢屮疋ゥ魁璽櫂譟璽轡腑鵑気鵑主催するオンラインセミナーで、同社のお客様だけに案内をしているそうだが、既に90名以上の申し込みがあるそうだ。
(蝓縫螢屮疋ゥ魁璽櫂譟璽轡腑鷦膾泥ンラインセミナー
今日は第1回目で、7月29日(木)に2回目の続編を配信する予定になっている。視聴される方は是非両日ともご覧になって、本当の看取り介護とは何かということをしっかりと理解していただきたい。

それでは午後4時から、画面を通じてお愛しましょう。
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