この秋に出版が予定されている僕の新刊本について、木曜日の午前中に東京で打ち合わせを行った。

出版社は、過去に僕が4冊の本を出版しているヒューマン・ヘルスケア・システム社であり、同社は日本橋横山町に自社ビルを構えている。
第2松井ビル
24日は、そのビルの中にあるHHCS社のオフィスで打ち合わせを行った。出版に向けたスタッフとの対面での打ち合わせは、多分この日の打ち合わせが最後になる。

あとはオンラインを活用して連絡を取り合いながら、ゲラ出稿・赤入れ・編集・推敲などを重ねていくことになるが、現時点で決まったことで、読者となってほしい皆さまにもお知らせしたいことがあるので、この場を借りてアナウンスさせていただきたい。
新刊出版打ち合わせ会議
新刊のテーマの一つは、「科学的介護」となる予定だ。これからの介護サービス全般にそれが求められ、あらゆる介護場面でその言葉が使われることになるからだ。

しかし科学的介護とは、AI搭載ロボットや、ICT・インカムを使いこなすことではなく、エビデンスを創造し、エビデンスに基づいた介護実践を目指すというものであり、人に対する思いやりや配慮といった目に見えないものを決して必要としない介護ではないことを明らかにしたいと思う。

むしろ人間愛を寄せる介護について、そのありようを言葉や文章で表現できるエビデンスを作り挙げたいと思っている。心は見えなくとも、心づかいは見えるときがあるのだ。そういうものを介護実践のエビデンスにしていかないと、介護という行為がひどく冷たいものになりかねない。

本来介護は、人を幸せにするために存在する。

人としての尊厳や権利をすべて奪われてもなおかつ、ただ息を止めないように最低限の手当を行う行為が介護ではないはずだ。少なくとも今の時代、そのような介護はだれも望まないと思う。そのことをすべての人に理解していただきたい。

介護に関連した職業に就いている人には、人の幸福を願い、個人の尊厳や権利が奪われないような支援行為を目指してもらいたい。自分の仕事が他人を護っているのだというプライドを失ってほしくない。そして介護という職業に従事しているあなた自身の仕事ぶりが、この国に生きる人々の幸福度につながっているのだという使命を感じてもらいたい。

人への思いやりを失わずに、喜怒哀楽の感情に温かく寄り添うことを、「科学」という言葉で奪われないようにエールを送る本にしたい。

志の高い人たちが、「科学的介護の実践者である」と胸を張ることができるようなエピソードを紹介する本にしたいと思う。

出版に合わせて、東京都内で出版記念シンポジウムを行う予定だ。おそらく9月の後半になると思う。その時期感染状況がどうなっているかは不透明だが、緊急事態宣言が出されていない限り、感染予防対策を十分施したうえで、会場に集っていただく形のシンポジウムにする予定である。

会場にお越しになった方には、もれなく新刊のサイン本を配る予定である。(参加料に、購入費は含まれている形になろうと思う)

是非、9月の勤務表は調整していただいて、会場までお越し願えれば幸いである。
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