フィードバック活用は時期が遅れますより続く)
LIFEからの最初のフィードバックは7月にも行われる予定であるが、それが送られてきた場合、介護事業者では、いつまでに、どのようにそれを活用すればよいのだろうか。

昨日の記事でも示したように、フィードバック情報は、多職種が共同して施設等の特性やサービス提供の在り方について検証を行う(Check)の部分で活用する必要がある。当然のことながらそれは施設サービス計画書等に内容が反映されなければならないという意味になるだろう。

このことについてLIFEの仕様説明では、「フィードバック票には、LIFE にデータ提出した項目に関する様々なグラフ・表が出力されます。自事業所のケアの方針や、利用者のケアの目的・意向を踏まえて、どの項目を重視するのかを決めたうえで、フィードバック票を確認するようにしましょう。」と記載されている。

つまりLIFEからのフィードバックは、ここに書かれているフィードバック票が出力されて行われるということになる。
フィードバック表
この図のように、フィードバック表は、事業所票と利用者票の 2 種類から構成されている。その内容を確認しておいていただきたい。

これをPDCAサイクル活用するわけであるが、事業所フィードバック票の内容については、事業者全体のケア目標やルーチンアークに反映させるなどの方法が考えられる。当然この部分の記録は必要だろう。(※フィードバッグをPDCA活用していることが証明できる記録内容にしておく必要がある。)

利用者フィードバック票は、一人一人個別に出力されることになるので、その内容を個別のケアプラン(施設なら施設サービス計画、通所介護なら通所介護計画)に落としていく必要がある。

施設のケアマネジャーは、フィードバック票が出力されるたびに、施設サービス計画書だけではなく、褥瘡ケア計画書・排せつ支援計画書・自立支援計画書などにもそれを反映するように求められてくるし、栄養関連の帳票には管理栄養士等が反映するように注意しておく必要がある。

加算毎に反映すべき計画書などの一覧表は、加算別 LIFE 情報提出等のまとめからダウンロードできるので、今からきちんと確認し、誰がどの書式の管理を行い、フィードバックを反映していくのか等担当者を明確に決めておく必要がある。

それをしないで何となく、「あの人があの書式を担当して更新してくれるだろう。」と思っていても、結局誰もそれに手を付けず、算定要件をクリアできずに、加算費用の返還という事態になれば大変なことだ。施設・事業所内でしっかり話し合っておくべきである。

ところでフィードバックされた情報を、いつまでにPDCA活用しなければならないのかという問題がある。その頻度や時期は示されていないし、今後示されるという情報もない。

個人別のフィードバックについては、それぞれ必要な様式(施設サービス計画書等)の更新時期に合わせて反映することで良いのではないか。施設サービス計画書はじめ、各計画書は3月に一度は見直すことにならざるを得ないのだから、その頻度で十分だろう。(参照:施設サービス計画の更新は3月毎が当然になる

事業所フィードバックについては、フィードバックがあった翌月までには何らかの形でPDCA活用しているという実績を残したいものである。それだけ行っておればフィードバック要件は問題視されることにはならないだろう。少なくともフィードバックされた月に、即、すべてのフィードバック情報をその月内に反映しなければならないようなことにはならないと思う。

どちらにしてもLIFE関連加算は、情報提出の作業負担に加えて、フィードバック活用という2重の負担増になることは間違いなく、担当者を割り振りして、一人の職員に過重負担がかからないように注意しなければならない。そうしないとメンタルヘルス不調による、「LIFE病」という心疾患が生じかねないからだ。

くれぐれも気を付けてほしい。

さて話は替わるが、来週19日(水)午後2時から札幌コンベンションセンターで、「介護事業の明暗を分けるサービスマナー 〜介護業界にはびこる誤解とリスク〜」という講演を行う。どなたでも無料で参加できる講演であるが、こちらからの事前申し込みが必要になる。

完全予防対策を十分講じたうえで、名刺交換会も予定されているので、当日会場に来ることができる方は是非お申込みいただきたい。会場でお愛しましょう。
5/12室蘭市高砂町の八重桜並木
5月12日午前10時ころの室蘭市高砂町の八重桜並木。まだ7部咲きといったところか・・・。
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