昨日は突発的な仕事が入って、いつも昼頃更新するブログ記事の更新アップができなかった。

日曜日以外に記事更新しなかったのはずいぶん久しぶりである。その代わりと言っては何だが、他ブログに、「桜咲く場所で思うこと〜咲けない花は場所を変えよう」という記事をアップし、そちらにはコメントもついているので参照いただきたい。

さて今日はGW最終日である。そのため明日から仕事に出るのが億劫だと思っている人がいると思う。しかしこの連休中も暦に関係なく働いている多くの介護従事者の方々のことを思うと、そういうぜいたくは云っていられないと考えてほしい。

僕の場合は、GW期間中は家に籠って講演スライドと連載原稿の執筆に専念している。(※ただし運動不足を解消するため、毎日1時間以上ウオーキングを行って汗を流している)

5月中に看取り介護講演を5会場で行う予定になっているので、そのスライドも更新しているところだ。話す内容の骨格部分は変わらなくとも、スライドに落とし込むデータや、データの入ったグラフや表などは、できるだけ最新のものに更新したいと思うので、そのあたりは気を使っている。

下記のスライドも、グラフを最新データに変えたものである。
我が国の死亡場所の推移
ただし最新データと言っても、2021年の近直データが必ず存在するわけではない。我が国の死亡場所の推移で、医療機関死と在宅死などの確定数値が出ているものの最新は、探した限りでは2018年のものが最新であるように思う。

図を見てわかるように、最近は死亡場所として自宅や介護施設・居住系施設が徐々に増えてきており、医療機関での死亡者数は2005年をピークに徐々に減りつつある。

これは在宅療養支援診療所が医療法に位置付けられ、在宅ターミナルケア専門医が増えていることや、介護施設やGHなどで看取り介護を実施するケースが増えているせいであろうと思える。

2021年度の介護報酬改定でも、「看取りへの対応の充実」が大きなテーマになっており、介護施設やGHの看取り介護加算・ターミナルケア加算の算定日数上限が拡大するとともに、本人や家族の意志・希望に沿った人生の最終段階における医療・ケアの提供が求められているので、今後も医療機関以外の場所で最期の瞬間を迎える人の割合は増えていくことだろう。

おそらく数年以内に医療機関で支部する人の割合は、全体死亡者数の7割を切るだろう。

死者数が増える中で医療機関のベッド数が減るわが国では、それは求められる方向でもある。

コロナ禍における医療機関の切迫した状況を鑑みても、今後の社会では、医療機関入院は急性期疾患の治療を最優先にする必要があり、死ぬためだけに医療機関に入院するケースができるだけ減っていくことが大事であある。

地域包括ケアシステムの目的の一つとしても、住み慣れた地域で最期の時間を過ごし、最期の瞬間を迎えるための仕組みを整えていくことが主要な課題となってくる。

その為にも、介護事業者に勤める全ての人が看取り介護スキルを身に着けて、看取り介護の実践者として活躍できることが求められてくるのである。

介護施設や居住系施設において看取り介護は、「する・しない」、「できる・できない」と判断すべき問題ではなく、日常介護の延長線上に、ごく普通に看取り介護の実践があって当然であると考えるべき問題であるのだ。そこで働く職員は、事務職であっても看取り介護対象者に接する機会を持たざるを得ないのだから、看取り介護スキルは、すべての職員が当然備えておくべきスキルだと言える

今後の我が国では、様々な場所で人生の最終ステージを安楽に生きるを支えることが必要になってくるのである。

しかし前掲の図を見てわかるように、1976年(昭和51年)以前は国民の過半数が自宅で最期の時間を過ごし、居間等で家族に囲まれて最期の瞬間を迎えていたわけである。そこで何か大きな問題があったとでもいうのだろうか・・・。

最期の瞬間を家族に囲まれて安らかに旅立っていった人が多いはずだ。そこでは今わの際につながる様々なエピソードが生まれ、それがずっと残された家族の記憶に残り、その記憶の中で旅立っていった愛する誰かは、「永遠の存在」になっていったのではないだろうか。

そのことを僕は、「命のバトンリレー」と呼んでいる。

僕が提唱する、「生きるを支える看取り介護」とは、そうした命のバトンリレーを支援する介護であり、日本人が1976年以降・この半世紀弱で失ったものを取り戻す介護でもある。

是非どこかで僕の、「看取り介護講演」も受講していただきたい。

記事の締めになるが、今日も僕の自宅付近の桜の画像でも観て、心を癒してほしい。
5/5登別の自宅付近の桜
(5月5日朝の鷲別川河川敷のエゾヤマザクラ)
室蘭東翔高校前の5/5の桜
(僕のウオーキングコースである、室蘭東翔高校前の5/5の桜)
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