竹内理論による強制大量水分補給法を取り入れていた介護施設、その間違いに気づかず現在も悪魔の方法論を取り続けている介護施設によって、人権侵害を受けている人は大変な数にのぼると思う。

虐待・人権侵害と言っても良いその迷惑行為が、ほとんど表面化せずに大きな社会問題となっていない理由は、洗脳された介護事業経営者によって、密室化された介護施設の中だけで問題処理されてしまうからに他ならない。

例えば過水による疾患(高血圧の重篤化・うっ血性心不全・希釈性低ナトリウム血症等)によって命が奪われる人がいたとしても、高齢者介護施設でそのような疾患で亡くなる人は大勢いるために、強制大量水分補給法による過水が疾患原因であると特定されることはない。

竹内理論実践施設の中で、「年だから病気で死ぬのは仕方がない」とされた人の中で、いったいどれくらいの人が、本当は死ななくても良い人だったかということは、今更証明する術はない。

しかし竹内理論を妄信し、疑いなくそれを実践している人は、幾人かの死に対して自らの行為責任が問われることを自覚すべきだ。

1.500ml/日もの過剰な強制水分補給を行っている人間とは、水分摂取させられている人にとっては死神でしかないのである。

ところで2018年にTBS系列で放映されていた、「爆報ザ・フライデー」というテレビ番組で竹内理論が取り上げられ、某俳優の義父が水分を大量摂取することで認知症が改善したという内容が放映されたことがある。

その番組内容の危険性について当時の僕は、「無責任なマスコミに心を痛める〜認知症は水分摂取で治りません」という記事を書いて警告しているが、先日僕のFBでつながっている方が、僕のタイムラインに次のようなコメントを書き込んでくださった。
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3年くらい前だったと思います。その理論を「爆報ザ・フライデー」という番組で1日に1500mlの水を飲むだけで認知症が改善する。として放送されました。その番組他でも。
それを見て透析を実施されていた利用者さんが実践し大変な事になり結果亡くなられました。その放送の後で番組ディレクターとやり合った事があります。せめて、疾患によっては危険だと言う注意テロップだけでも入れてくれと伝えましたが全否定されました。理論は全ての人に当てはまる訳ではない!危険な場合もある!それを伝えてほしかった。

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↑おそらくこのような悲劇が日本全国で起きているのだろう。その悲劇の先頭を走るというより、その悲劇を先導し、煽っているのが竹内理論実践施設である。

もし今も竹内理論によって、個別アセスメントを一切せずに、利用者全員に1.500ml/日もの強制水分補給を行っている施設があるとしたら、そこの従業員は殺人者・殺人ほう助者のレッテルが貼られる前に、1日も早くそのような罪深い施設を退職し、まとめな介護施設に勤め直した方が良い。(参照:竹内理論を実践し続けている施設の職員さんへ

自分が利用者にとっての死神になることを逃れる唯一の術は、そのような方法の実践者にならないことなのだということに1日でも、1分でも早く気がついて欲しい。

介護事業は対人援助であって、人の暮らしに深く介入する事業である。そうであるがゆえに、人として真摯に他者の思いやニーズに寄り添おうする姿勢がないと、援助しながら人の心を傷つけるという側面を持っている。そうしないために様々な配慮が求められるのに、竹内理論は、援助れる人の心のみならず、命をも奪いかねない誤った理論であり、その実践方法は非道極まりない方法論である。
脱水傾向の人の排せつ支援プラン
※画像は食事摂取量が少なく、脱水傾向のある人の排せつ支援計画。そのような人でもきちんとアセスメントすれば、水分補給量は1.300ml/日で十分すぎることがわかる。その理由は、水分摂取は大事だけれどで説明しているので確認してほしい。

間違った方法も、それを変えると間違っていたことを認めてしまうことになるため、それを恐れて変えようとしないことは罪に罪を重ねる結果にしかならない。勇気を持って変えるべきは、変えなければならない。

それにしてもインチキ極まりない竹内理論の深い闇から抜け出せない人がいるのはなぜだろう?おそらくそれは、竹内理論実践施設の旗振り役である施設長が、介護と医療の知識に欠けていることが一番の原因だろう。

学識に欠け知識のない人ほど、権威に弱いという証拠なのだろう。

そのような知的レベルの人間が、社会福祉法人のトップに座っていたり、特養の施設長で居続けていることが一番の問題で、この国の福祉業界の癌なのだろうと思う。
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