昨日、「令和3年度介護報酬改定に関するQ&A(Vol.3)(令和3年3月26日)」が発出され、表の掲示板で今まで論じていたいくつかの解釈が間違いであることが分かりました。

例えば居宅介護支援事業所のケアマネジャーに義務付けられた前6か月間に作成したケアプランの利用者への説明については、契約時に行えばよく、利用者全員に半年ごとに行う必要がないという解釈で確定しました。詳しくはこちらを参照してください。

また通所介護の個別機能訓練加算も新解釈が出て、1のイとロは、曜日によって算定区分が違ってよいだけではなく、同じ日でも機能訓練員配置の状況によって算定区分がイとロに分かれる場合があることが例示されました。予測外の解釈ですが、そのことはこちらを参照してください。

このQ&Aでもまだ解決できない点(バーセルインデックス測定者に必要な研修とは何かなど)もまだありますが、とりあえず今日はQ&A第3弾をじっくり読み込んでおきます。

ところで先週の土曜日は、前日に講演を行った沖縄から北海道に戻ってきた日でした。

コロナ禍の影響で減便が続いている空の便は、現在新千歳空港からの沖縄直行便も欠航中で、行き帰りとも羽田経由で移動となりました。

当日入りの金曜日は、朝7時前に北海道登別市の自宅を出て、夕方6時には沖縄県うるま市で講演を行うという強行軍でしたので、お昼ご飯は羽田空港で空弁を買って沖縄行きの機内で昼食を摂ることになりました。

普段僕は機内で飲食することはあまり好きではありません。落ち着かないし、狭いシートで横の人に迷惑をかける気もするからです。コロナ禍の現在では機内サービスの飲み物も断ることが多いのですが、その日は他にご飯を食べる時間が取れず、しかもお腹も空いていましたので仕方ないと言ったところです。幸い機内は空いていて、横のシートも空席でしたので、隣の人に迷惑になることもなくお弁当をいただくことができました。
崎陽軒の焼売弁当
全国に数ある空弁ではありますが、横浜崎陽軒の焼売弁当は間違いなくベスト3に入ると思います。なぜならメインの焼売は安定のうまさですが、脇を添える他のおかずも秀逸なのです。

右上に盛り付けられているのは筍の醤油煮。これがゴロンゴロンと幾つも入っていて、けっこ食べ応えがあります。それに加えて鶏のから揚げとマグロの照り焼きが、がっつりと存在感を主張しています。焼売以外のおかずも旨いのです。欲を言うと甘いものが好きでない僕は、甘い杏子はいりません。甘くないおかずがこの代わりにもう一品入っておれば、最高と言いたくなるのですが・・・。それにしてもやっぱ、この弁当は何時食べても満足です。

それはともかく本題に入ります。

これから4月に向けて、介護事業者にもたくさんの新人さんが入職してくることでしょう。その人たちが介護の仕事にやりがいを感じて、人材として成長し、長く働いてくれると嬉しいですよね。そのためには介護事業者自体が、仕事の誇りを感じて働くことができる環境でなければなりません。

介護事業者に就職した人が、「おむつ交換」ができないことが理由で辞めたという話を聞いたことはありません。おむつ交換ができない職員はいないけれど、その交換の仕方が、まるで物を扱うように、人間性を無視したやり方をしている人がいたりして、それがOJTに携わる先輩職員であったりしたとき、そのことに心を痛めて辞める人はいます。それが問題なのです。

「おむつ交換」という作業のみを考えるなら、それは単純作業です。誰でも取得できる技術です。しかしおむつを使用しなければならない人の心に配慮しない人と、羞恥心に配慮しておむつ交換ができる人という技術差は生じます。

求められるのは「おむつ交換」という作業技術を身につけることではなく、排泄ケアとしておむつ交換もケアであるという意味を知ることです。

OJTと称しながら作業しか教えない場所で介護人材は育たないし定着もしません。ケアを教えられる場所であってこそ、人は育ち定着するのです。

人の役に立ちたいと考える人たちが、介護の仕事を自分の天職だと思えるようになるためには、介護サービスが人の幸福に寄与する仕事だと実感できることが重要です。自分がそこで働くことによって、利用者の暮らしを支えているという実感を持てるかどうかが、介護職員の定着率の向上には重要な要素になるのです。

人の役に立つ仕事に就きたい思って就職した先で、職員が利用者に対しデリカシーのない言葉かけをしたり、乱暴な言葉と態度で接する姿を見て、「介護の仕事って人の役に立たない」と心を折る新人職員は多いのです。そのために辞めていく人は、勿体ない人材です。

逆に利用者への接し方が丁寧で、傍から見ても気持ちよく、しかも介護技術が丁寧で、利用者からも信頼を寄せられている介護職員がいる介護事業者は、介護福祉士養成校の学生に人気があります。

実習中に丁寧に利用者対応している介護職員の姿に触れて、「あの人に学びたい」という理由で募集に応募する学生は多いのです。そしてそういう職場に勤めた卒業生の定着率は高く、退職理由はほとんど寿退社です。

知恵と善意が集まる場所には人も集まります。しかし愚痴と悪意の集まる場所からは人は逃げていくのです。(参照:人の役に立つ介護をしたいという希望を叶えるために

人の暮らしに深くかかわる対人援助の仕事では、立派な仕事ぶりの前に、感じの良い仕事ぶりが求められることを忘れてはならないのです。感じの良い仕事ができるお手伝いもしていますので、その方法論を知りたいという方は、是非お気軽に講師依頼をしてください。

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