今日は成人の日の祝日で、暦の上では土曜からの3連休だ。
しかし成人の日と言ってもコロナ禍の影響で、この時期の成人式の開催を見送って今年の夏休み時期にずらしたり、時期未定だったりする地域があるだけではなく、今年の成人式を中止すると決めている地域も多い。
それは新成人の方々にとって残念なことだろうが、長い人生を考えたとき将来笑いながら、「僕たちは大変な時期に成人を迎えて、式典さえ開催されなかった。」という懐かしき思い出に変わると信じて、大人の一歩を悲観せず悔やまず歩んでほしい。
そんな大変な時期ではあるが、僕の住む登別やお隣の室蘭市では、昨日、感染予防対策を凝らしたうえで成人式の式典を行ったそうである。新成人を迎えた方には、心よりお祝いを申し上げたいと思う。
それにしても毎年新成人を迎える人の数が減ってることは、日本の未来・・・いや今現在でも大変な不安要素だ。それは社会全体の活力を低下させることにつながるし、経済力の低下にもつながってくる。
介護業界の問題として考えても、成人を迎える人が年々減っていくことは、超高齢社会において、財政・人材の両面で高齢者を支える生産年齢人口の数が年々減っていることを表しており、否応なしに日本の社会資源としての介護サービスは、先細りの一途を辿らざるを得ないことを意味している。科学技術によってこれを止めることは、今のところ現実味を感じるふうにはなっていない。
そのように有効な処方箋のない途を進んでいくのが、高齢者介護事業の実情ではあるが、その中で希望と勇気に結び付く何かを生んでくれることを新成人には期待したいと思う。
そんな人たちに贈りたい言葉がある。それは、「人に頼るという尊さに気が付いてください」という言葉である。
大人になるということは、人としての階段を一歩上がり、人としてのスキルやパフォーマンスを高めることだと思う。
そこでは責任という言葉がよく使われる。大人の責任と自覚を持って、人に迷惑をかけないようにしなさいと言われたりする。その考え方は決して間違ってはいない。
しかし人は生きていく中で、誰にも迷惑をかけないことはあり得ないのである。すべての責任を自分でとることも極めて難しことである。特に若いうちには失敗を繰り返して、そのフォローを誰かにしてもらわねばならないことがしばしばある。そんな失敗を重ね、誰かに頼るという経験がないまま、順調に年を重ねている人なんていないのである。
だからこそ言いたい。
どうぞ人に頼るときは頼ってくださいと・・・。その代わりに、頼った人に助けられた恩や感謝を忘れない人になってください。人は人を助けることができる存在なのだということを忘れないでください。それが何よりも尊いということを理解してください。
そして声高らかに主張しておきたいことがある。
簡単に他人に対し、「自己責任」を強いるような大人にはなるな!
自己責任だけを他者に強いる社会は、自分が他人に対して与えることができる「優しさ」を奪う社会だ。そんな殺伐とした社会にしないことが、大人として求められることだ。
人としてこの世でできることは、人それぞれ違うのです。誰かができないことを誰かが代わりに行い合ってこそ、社会は人によって支えられるのです。
どうぞそうした支えあう・頼りあう優しさを理解する大人になってください。どうぞあなた方の手で、人に優しい社会を創っていってください。
貴方たちによって、私たちができなかった未来を創ることができるのだということを知り、どうぞそのことを大切に思う人になってください。
愛や優しさの形は人の数だけあるのです。ですから立派な大人になんてならなくてよいから、どうぞ感じの良い人になってください・・・。
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