コロナ禍で一気に時代が10年進んだと言われるリモートビジネス。介護事業関連の研修・講演も3密を避けるためにオンライン化が進んでいる。

それは差し迫った必要性に対応した結果である。

コロナ対策として様々な特例が発出され、補助金等の情報も必要とされる中、報酬改定も迫っている。それらの最新情報を適切に得るためにも研修機会は必要不可欠である。コロナ禍でそのような研修会が数多く中止・延期されたが、感染対策が長期化することを理由にして、研修機会を失ったままでいることは職員のスキルアップ機会を失なうだけではなく、事業経営上も大きなリスクとなりかねない。

情報のチャンネルが限定される中で、経営者や管理職がよほどこまめに必要な情報を取得し分析したうえで、所属する組織にリアルタイムでこまめに分析情報を伝えていかないと、今後の事業経営上の大きな瑕疵を残していくことになりかねないのである。

だからこそ経営体力を強化するためにも、利用者から選ばれるための職員のスキルアップを図るためにも、研修機会を適切に作っていただきたい。

そのように考える事業者を中心にして、集合研修も復活してきているが、感染拡大を防ぐ対策は不可欠である。そのためリモートを同時に使いながら、受講会場を細かく分けて密を避けつつ、職員に広く情報を伝える方法がとられていることが多い。
オンライン講演
そのような中で、まだオンライン講演を受けたこともない事業者・職員も多いと思うので、先週僕が行った2つの会場でのオンライン併用講演のアンケートの中から、「オンライン講演を受講した感想」をまとめたので、参考にしていただきたい。

オンライン講演のメリットとして感じたこと
・内容に興味があっても、遠方の研修会にはなかなか参加がかなわないが、距離に関係なく興味のあるテーマの講演を受講できるオンラインはとてもん便利だと思った。
・会場まで出かけ受講することは難しい時代になってしまったので、webセミナーでの講演の機会があればありがたいです。
・菊地先生の講演はいつも申し込みが殺到するので、定員を超えて受講できないこともある。そのため定員制限のないウェブセミナーで企画していただき嬉しかったです。
・会場まで足を運ばないと参加できない方式ではなく、オンラインで手軽に参加でき大変感謝しております。
・なかなか講演を聞きには行かれないので、こういった形で菊地先生のお話を聞ける機会があり、嬉しい限りです。
・コロナの影響で普段はなかなか参加出来ない講師の先生方の講義がオンラインで参加できると言う。これも新しい生活スタイルなのでしょう。
・オンラインライブ講演は初めてだったが、想像以上に集中でき快適だった。
・朝の送迎業務を行った後にそのまま研修参加できるし、忙しい現場で、職員が研修のため出張し、丸一日業務を離れなくてよいというメリットは大きい。
・会場に居なくても、何の不都合もなく受講できた。
・オンラインのため、研修を受けるために確保しなければならない時間が少なく、参加しやすかった。
・研修会場への移動時間と交通費がかからないのは大きなメリットである。
・3密がないので安心して受講できた。


このように、講演時間前後の時間に通常業務ができたり、職員が職場から離れずに受講できることに便利さを感じている方が多い。距離に関係なく、興味ある講演を聴くことができるメリットもオンラインならではだろう。次にオンラインのデメリットではないが、受信側が注意すべき点についての意見をまとめてみた。

オンライン講演を受けてこうすべきだと思った点
・受講する場所によっては、講演を受講しているという認識のない第3者が話しかけてきて集中できないことがあった。今後は、「研修中」など、看板を作成し参加しようと思う。
・デイサービスセンターの1室で受講していたが、利用者や職員の声がたびたび聴こえてきて集中しにくかった。
・受講場所にもよると思うが、講演を聴いている最中に、他の職員から話しかけられたり、客が来て対応しなければならずに、聞き逃す部分があった。受講場所の選定に配慮が必要だと考えさせられた。
・周囲の雑音等で講義に集中するのが難しかった。
・徐々に画面が黄色くなり、映像が途切れることがあった。
・受像側の環境の問題かもしれないが、映像に何の問題もなかったが、音声が全体的にくぐもって聞き取りにくかった。


このように職場の1室で受講する場合、そこでリアルタイムに働いている職員と、サービス利用しているお客様が同時に居ることになり、集中がそがれたり、研修を受けていることを知らない第3者が話しかけたりして、講義に対する集中力が削がれるという問題が数多く揚がってきた。講演会場ではない場所で受信する際の、環境整備の工夫が求められることを、オンライン講演の際には注意していただきたい。

また音声や画像トラブルも報告されている。これはほとんど受像側の機器の設定、機器の故障、電波状態、配信ツール(Zoom等)への不慣れという問題なので、事前の配信・受信テストを十分に行って、受信環境を整えることで防ぐことができるトラブルではないかと思われる。

その他の意見
・オンラインでは感じ取れない対面で感じる空気は大切だと思った。講師の「熱」を感じられてよかった。
・会場で聴く方が集中できて、良い緊張感も持てると思った。


講師と直接対面できる講演会場で受講した方は、その臨場感がよかったという意見も多い。そういう意味では、今後のWithコロナの研修会でも、会場に集まる講演がなくなることはないものと思える。

今後の研修会や講演会は、オンラインを併用しながら、ハイブリットな方式で行われる機会が増えていくことは間違いないだろう。どちらにしても、求められる情報提供に努めていくつもりである。

研修講師は、オンライン・オフラインどちらの方法でも、様々なテーマに対応してお受けできるので、masaの講演履歴を参考にしながら、同頁に記載しているメルアドや電話番号に連絡していただきたい。

正式依頼をするかどうかは後の問題として、まずは問い合わせをお気軽にしていただきたい。
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