新型コロナ感染者や濃厚接触者に対応した職員には20万円、そうではない職員には5万円が支給される慰労金について、厚労省はその申請が行われていないケースが数多く報告されていたことから、8/26付で、「介護サービス事業所・施設等に勤務する職員に対する慰労金支給に係る協力の依頼について(令和2年度新型コロナウイルス感染症緊急包括支援交付金(介護分))」という文書を発出して、申請を促してていた。

そのことに関しては、「従業員を大切に思う姿勢が問われる慰労金申請問題」という記事で情報提供していたが、その後申請は進んだろうか・・・。

この慰労金の対象となる勤務期間は6/30迄とされていたので、慰労金の申請にも期限が切られている。申請できるのに、何らかの理由で申請ができていなかったケースの中には、そのまま申請期限が来て、もう請求できなくなっているケースもあるのではないだろうか。そのような事務手続きの遅れで、もらえる慰労金をもらえなくなった人がいたら可哀そうだ。

昨日、大阪市老人福祉施設連盟・デイサービス連絡協議会主催研修の講演主旨を示す下記のスライドを作成している最中に、そんな考えがふと浮かんだ。同時にもう一つ思い浮かんだことがある。
大阪市老人福祉施設連盟・デイサービス連絡協議会主催研修
それは、「そういえば今月いっぱいで、慰労金の申請締め切りとしている県があったが、大阪府はいつになっているだろう?」ということである。
(※本研修に関連して、通所介護に関するアンケートを実施しているので、投票協力をお願いします。
※この研修は会員のみ参加できます。一般参加は受け付けていません。

そこで早速HPでアクセスして調べているうちに、ついでだから全都道府県を調べてみようという気になった。暇人はこうしたこともできるのである。

各都道府県のHPで情報確認したところ、下記のように期限がきられていた。
※申請締め切り期限の最終的な確認は、各自でそれぞれの都道府県のHPなどで行っていただきたい。下記はあくまで参考として見ていただきたい。
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北海道 令和3年2月末
青森県 令和3年2月末
岩手県 令和3年2月末
宮城県 令和2年12月末
秋田県 令和3年2月末
山形県 令和3年2月末
福島県 令和2年11月末
茨城県 令和2年12月末
栃木県 【施設】令和3年3月5日 【退職者等】令和2年11月末
群馬県 令和3年2月末
埼玉県 令和2年11月末
千葉県 令和2年11月末
東京都 令和2年11月末
神奈川県 令和3年2月末
新潟県 令和3年2月末
富山県 令和2年9月末
石川県 令和2年12月末
福井県 未定
山梨県 未定
長野県 未定
岐阜県 令和3年3月末
静岡県 令和2年12月末
愛知県 令和2年9月10日
三重県 令和3年2月末
滋賀県 令和2年12月末
京都府 令和3年2月末日
大阪府 令和2年9月末
兵庫県 令和3年1月末日
奈良県 未定
和歌山県 令和2年10月末
鳥取県 令和3年2月末日
島根県 令和3年2月末日
岡山県 令和3年2月末日
広島県 令和3年2月末日
山口県 令和3年2月末日
徳島県 令和3年2月末日
香川県 令和3年2月末日
愛媛県 令和3年2月末日
高知県 令和3年2月末日
福岡県 令和3年2月末日
佐賀県 未定
長崎県 令和3年2月末日
熊本県 令和3年2月末日
大分県 令和2年9月末
宮崎県 令和2年10月末
鹿児島県 未定
沖縄県 令和2年11月末
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↑このように各地域でかなりばらつきがみられる。

愛知県のようにすでに締め切り期限が過ぎているところもあるし、9月末までの地域もある。申請事務担当者は自分の地域の申請期限を知らないわけはないから、すでにその締め切りを見込んで事務を進めていると思え、今更慌てる人もいないだろうと思う。

しかし退職者で、自ら申請を行わねばならない人で、この期限を知らずに呑気に構えている人がいないとも限らない。そういう人は締め切りに遅れて慰労金が支給されないという事態にならないように、申請を急いでもらいたいと思う。

前述したように、この慰労金は6/30までの勤務状況によって支給の有無や支給額が決まってくるもので、7/1以降の勤務状況は全く関係がないものだ。ということは7/1以降に、新たに介護施設等に勤務しても1円ももらえないことになる。

今札幌のグループホームでクラスター感染が発生しているが、そこの職員は支給額が5万円から20万円に変わるかと言えば、そうはならないということにもなる。

そうなると関係者の間から、7/1以降の対応に対しても新たな給付を求める声が挙がるのは当然であると考えるが、そのためには第3次補正予算が成立しなければならない。

現在補正予算を審議する国会は開かれていないわけで、そのことも期待薄という状況だが、菅内閣で入閣した田村憲久厚労相は25日の閣議後会見で、「新型コロナウイルスやインフルエンザの広がりが今後どうなるのか。それもみながら全体を考えないといけない。予算の積み上げをすべきものはしていく」と述べている。

この発言が今後の補正予算による介護現場への新たな給付や、来週の介護報酬への感染対策費の積み上げにつながっていくことを期待したいものである。
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