コロナ禍で、「仕方ない」・「やむを得ない」という言葉が飛び交う非日常が続いている。

しかしそのような言葉で日常を奪う毎日が、このように長期間続いてよいのだろうか・・・良いも悪いもなく、それも、「仕方ない」・「やむを得ない」という言葉で片づけられてしまっている。

そんな中、介護保険最新情報Vol.873は、介護施設やその他の居住系施設(ショートステイ含む)に向け、感染予防策を講じている状況で、過度な訪問診療の制限を行わないように通知している。訪問診療に携わる医師が、感染予防に配慮がないわけがなく、それさえ拒むのはどうかしていると思うが、こうした通知が出る背景は、そうしたサービスの拒否が目立っているからである。無知の恐怖が広がっているのではないのか・・・。

面会制限もそろそろ見直しの時期である。クラスター感染が怖いのはわかるが、これだけ長期間面会制限をし続け、リモート面会させているから問題ないとするのは感覚麻痺だ。

例えば北海道は新規感染者が毎日10人前後出ている状況だが、地域別にみると2カ月も3カ月も新規感染者が出ていない市町村は多い。

僕が住む登別市は、室蘭市と生活圏域を同じくするが、両市で新規感染者が出たのは2月以上前である。今現在、この地域のコロナ感染者はゼロである。そうであればこの地域の介護施設等が、一律に面会制限続けるだけで、特例も認めないのは人権無視にも近い対応という批判を受けて当然だ。

感染者が数カ月出ていない地域の人で、2週間以上他地域にも出かけず、他地域の人と接触がないのなら、その人が感染者であるという確率は著しく低い。

そういう人が特養で、特養の職員と同様に感染予防対策を講じたうえで、短時間個別面会するのに何の支障があるだろう・・・。

何度も指摘しているが、介護施設も医療機関も、職員は外から通ってきているわけである。そして外から通ってきている職員は、外では自由に外出し、不特定多数の人と接触し、中には頻繁に外食したり、呑み会に参加している人もいる。

そういう人が介護施設等の利用者と、介護場面で濃厚接触し続けているのに、大切な家族と一切逢わせようとしない・逢わせる努力をしないというのは人権蹂躙でしかない。

条件を付けた面会は許されてしかるべきだ。対策を講じて面会制限を緩めようと考え付かない人は、介護の職業に向かない。

例えば市町村レベルで考えて、2週間以上感染地域に行っておらず、感染地域の人と逢っていない人については、予約制にして面会を再開しても良いのではないか。ぞの際の条件としては、一度の面会を二人まで15分以内に限り、面会前には必ず検温と手洗い・消毒・うがいを義務付けたうえで、マスクを着用し、面会場所は原則、施設内の換気の良い面会室で行い、その際も2メートル以上離れて、アクリル板を間において行うとすれば感染予防策として十分と言ってよいと思う。

移動ができない利用者との面会は、居室での面会を許可し、出入りの際の手指消毒を徹底し、マスクに加えてフェイスシールドをしていただいたうえで、15分以内の時間制限を設けることで問題なく面会は可能だろう。(参照:介護事業者に通常装備が求められるフェイスシールドとマウスシールド

居室内で手を握ることだって、上記の条件を付ければ問題ないのである。

看取り介護の人には、特にそうした方法での面会を許可すべきだ。そうではないと愛する家族との、別れの前に交わす最期のコミュニケーション機会を奪うことになりかねない。そんな機会を奪う権利は誰にもないはずだ。

コンピューターソフトが定期的にアップデートするように、人の命と暮らしを預かる場所の対応は、一度決めたことを漫然と続けるのではなく、人の暮らしぶりに合わせたアップデートが必要になると考えるべきだ。

現に心ある人たちが働く介護施設では、状況に応じた面会の方法が何パターンも準備され、看取り介護対象者には、直接面会を基本にしてお別れの時を作っているのだ。

漫然と制限だけを続けている施設のトップや管理職の方々は、それが感染予防対策としての施設管理であると考えているのではないか。制限していることが対策を取っていることと勘違いしては困る。前述したように、職員のプライバシー空間の管理などできるわけがないのだから、利用者だけの厳しい制限は、尊厳と安寧を奪うことにしかならない。

そもそも施設管理とは、その時々の状況と個別のケースに見合った環境になっているかということを、常に高い木の上から見つめて、正しいと思える方向に職員を導くことである。一度決めたルールに胡坐をかいて全体を見なくなっていては施設管理もくそもない。

この問題に関連して9/25の夕方、朝日新聞東京本社の読者の投書欄「」の担当記者から突然メールが送られてきた。かねてより僕と面識がある記者だったという訳ではなく、初めてコミュニュケーションを交わす人であったが、僕のブログを読んでメールを送ってきたというのだ。

その内容は、介護施設の面会制限の長期化についてこのままでよいのか、看取り介護の人も制限対象とするのはどうなのかなどについて取材したいとのことであった。メールには北海道まで取材に来ても良い旨が書かれていたが、たまたま僕が今月5日に上京するし、その際に仕事をする場所が朝日新聞の本社ビルに近い八丁堀である。そのため時間が空いている6日に、築地にある同社本社ビルまで行って取材を受けることにした。

こんなふうに突然取材の依頼が来ると、自分も意外と有名人なのではないかと思ってしまうが、勘違いしないで舞い上がることなく、当日はきちんと地に足が着いた話をしてこようと思っている。

来週水曜以降に、朝日新聞の「声」に掲載されると思うので、どうか気に留めておいていただきたい。
登録から仕事の紹介、入職後のアフターフォローまで無料でサポート・厚労省許可の安心転職支援はこちらから。

リスクのない方法で固定費を削減して介護事業の安定経営につなげたい方は、電子ブレーカーで電力料金を賢くコストカットしませんか?をクリックしてください。
まずは無料見積もりでいくらコストダウンできるか確認しましょう。




※別ブログ
masaの血と骨と肉」と「masaの徒然草」もあります。お暇なときに覗きに来て下さい。

北海道介護福祉道場あかい花から介護・福祉情報掲示板(表板)に入ってください。

・「介護の誇り」は、こちらから送料無料で購入できます。

masaの最新刊看取りを支える介護実践〜命と向き合う現場から」(2019年1/20刊行)はこちらから送料無料で購入できます。