コロナ禍によって、介護関係者の研修・セミナー等がほとんど延期・中止された影響で、僕が講師として登壇する予定の講演も中止・延期が相次いだ。

おもしろいことに講演中止の連絡の中には、僕が依頼を受けていない講演の予定をキャンセルする連絡が含まれていた。おそらく研修会の企画段階で、僕に講師依頼をすることが決まっていたけれど、連絡がなされていない段階で、コロナ禍による研修企画の中止という方針が打ち出され、慌てて連絡が来てしまったケースだと推察する。

それだけ日本全国が混乱していたという証明だろう。依頼を受けずに中止された講演については、研修再開の折に是非、本当の依頼連絡があることを望んでいる。

こんなふうに研修講師の仕事がなくなることは僕にとって痛手であるが、介護事業者にとっても、研修機会を先送りして何もしていない状態は、近い将来の大きな損失につながりかねない。来年の介護報酬改定と、それに伴う基準改正等の情報をいち早く得ておかないと事業戦略に誤りが生じかねないし、withコロナの介護事業経営という視点からの情報集めも大事になるし、何より職員のスキルアップを図っていかないと、今後の顧客確保の競争に負けて収益を挙げられない負け組に陥る恐れもある。

特に僕が講演テーマとしてお話しできる、「サービスマナー」・「看取り介護」・「終活」・「根拠に基づいた介護実践」・「介護職員のモチベーションアップ」・「介護人材確保・人材育成」・「制度改正・報酬改定」等は、withコロナの視点も含めて、すべての介護関係者が必要とする情報である。

だからこそ様々な方法で、研修再開を企てる介護事業者も多く、職場内研修を集合形式で3密対策を十分行いながら再開する事業者もあるし、オンラインを利用した講演も増えてる。そういう事業者の依頼が今月から徐々に増えており、まさに僕は今、新しい始まりの場面に立っているところだ。

来週も水曜日に秋葉原でオンライン講演のリアル配信と、9月分の録画撮影を行う予定になっているが、22日(土)は、自宅からZOOMを通じてリアル配信のオンライン講演を行なう予定になっている。
感染対策下における看取り介護
昨日からその講演のスライドの仕上げにかかっているが、サブタイトルを、「withコロナの人生会議(ACP)」として、今後に向けた新しい考え方を取り入れた居住系施設での看取り介護の実践法を話すことにしている。

新型コロナウイルス感染症によって、すっかり変わってしまった世界ではあるが、これも人類に与えられた試練であり、その試練は必ず乗り越えられるものである。オンライン講演はコロナ禍が終息しても必要とされる新しいスタイルとなるだろう。まさに新しい世の中に向けて、今が「ハジマリ」なのである。

新たな、「ハジマリ」を迎えているのは僕だけではない。このところこのブログで紹介している非公開求人に強い介護職求人サイトを利用して新しい職場に変わった人からたくさん連絡をいただいている。


僕は基本的に、職場を転々と変えることは良しとしておらず、「置かれた場所で咲く花になろう」で書いているように、自分が今存在する場所で、自分らしく咲ける方法を考えることが大事だと思っている。

しかし咲こうとする花を枯らすような扱いしかしない介護経営者や、綺麗な花を摘み取ることが先輩の特権だと思っている職員に囲まれて芽を出せない人をたくさん見てきた。現実的に咲く場所を変えなければならないような環境にいる人が存在することを知り、そうであるならいっそのこと優良な転職サイトを紹介して、ポジティブな転職を支援してもらうようにそうしたサイトを紹介しているわけだ。

そして僕自身の生徒の中も、「咲く場所を変えた花のその後」で紹介したような形ですくわれているのである。

そういう人たちが希望を持って、「ハジマリ」の場所に立っている。そのことも応援したい。そういう人々に、「ハジマリノウタ」を贈りたい。

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