1日1500ml以上の水を飲ませれば認知症は治り、おむつはゼロにできるというカルト宗教まがいの竹内理論に対する批判記事は、このブログで再三書いてきた。

このカルト宗教まがいの理論に洗脳されている関係者は、(ピーク時からはかなり減ってきているとはいえ)まだ少なからず存在しており、そういう人がトップを務めたり、影響力のある地位に就いている施設では、相も変わらない非人間的水分摂取が今現在でも強制されている。恥ずべきことだ。

そこでは利用者が、捕虜収容所での虐待レベル以下の待遇に置かれていると言えよう。それが証拠に竹内理論を実践する施設で、強制的に水を大量に飲まされている人の表情は、さも苦しそうに、辛そうに、哀しそうにしている。そんな暮らしを望む人がいると思っているのだろうか。

その悲惨さを証明するかのような告発コメントが、このブログについ先日書きこまれている。去年6月に書いた「カルト宗教と同じようにはびこる洗脳ケア」に今年5/7の日につけられたコメントであるが、以下に転記しておく。
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私の施設も竹内理論を展開しています。朝早くたたき起こされ、完全に覚醒していない利用者にトロミをつけて、水分を流し込み、夜勤者は、朝から600cc入りました〜と誇らしげに発言する。

体重40キロ程度で90歳すぎの高齢者に対して、一時間かけて押し込む。しかも、ただただ、はい、飲んで!と強い口調で何度も何度も言われ続け、むせ混みながらも、水分を押し込む。そのあとに出てくる超刻み食介助には、水分さえない。薬も、おかずも、主食も混ぜ合わせ、まるで家畜の餌のような食事。

人権も尊重もない、気付いて欲しい。心のケアを。人間として、個人として、尊重され、その人らしさを取り戻せる環境を整えていきたいと、考えさせられる。

単に、水分をとればいい?

体重40キロの人も80キロの人も、水分量が同じ?心臓、腎臓、糖尿病など、様々な疾患も無視して水分補給?

生理学を一部の視点からだけ見て、水分、運動、排泄、食事と基本をとらえるのは、大きな間違いだ!
(転記以上)
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このコメントを書いた、「 バラ」さんには何の罪もない。馬鹿なトップに命じられてやらされているに過ぎない。

しかしこの行為がいかに間違った行為なのかということを気が付いているバラさんのような方にとって、こうした行為を続けること自体が悲劇になりかねないので気を付けほしい。

多くの介護職員は、人の役に立ち仕事をしたいという動機づけを持って介護の仕事を選んでいる。そういう人たちにとって、竹内理論で施設目標が達成できる過程で、たくさんの利用者の不幸と悲劇に気づくことで自己嫌悪の感情を持つ恐れがある。その時に、思い切って退職するという選択ができればよいが、退職せずに仕事を続け、自分が利用者に苦しみを与え続けることを悩み続けることによって、心と体を壊してしまう人がいるのだ。

そうならないようにくれぐれも気をつけてほしい。真実に気が付いた後にも、自分の良心に反した行為を業務上求められている人は、自分の心や利用者の体を壊す前に思いきって退職し新たな職場を探した方が良い。それが自分が悪魔にならないための唯一の方法だ。理想の条件がみつかる介護職専門の転職サイト・ケアジョブは非公開求人もたくさん紹介してくれるので、無料登録してみてはいかがだろう。

竹内理論を信奉する多くの施設長は、介護サービスの場で実務の経験のない人が多い。特に看護や介護の経験が全くない人の場合、おかしな理論であっても、それに反論する知識がないために、権威があると思われている人の話を鵜呑みにして、闇雲に現業職にそれを行わせることで、自分の知識レベルも大したものだと思い込んでしまう傾向にある。

カルト宗教的な理論も、他の人とは差別化される特別な知識理論だと勘違いして、それを知る自分に酔い、部下に銘ずる施設長の馬鹿さ加減が、多くの介護施設で悲劇を生み出してる。

そもそも介護実践は、介護サービスを利用する人のための方法論によって行われるべきなのに、介護施設の目的が優先されて、その方法論が創られてどうするというのだろうか。

それにしても竹内理論を実践している施設のトップは、バラさんが告発しているような介護の実情を知っているのだろうか。知らないでいるとしたら管理職としての適性はないし、知っていて実践させているとしたら人間として許せない。どちらにしてもいらない人物だ。

はっきり言って、今どき竹内理論を信奉している施設長は、能無しの下劣な人間にしか過ぎない。

水分摂取で認知症の症状がなくなれば誰も苦労しない。水分を取ることで認知症の症状が消えた人がいるとすれば、それはもともと脱水状態にあって、そのために行動心理症状が起きたた事例でしかない。脱水症状のある人は、脱水を直すだけでその症状が消えるのは当たり前だ。しかし1日1500ml以上もの多量の水分摂取は、脱水を起こさなくはするが、逆に過水症状による健康被害の危険性を増すものでしかなく、内臓各器官のダメージにつながり生命の危険に及ぶ危険性が高くなる。

そのような水分補給を、利用者自身が望もないにもかかわらず、利用者の苦しがる表情を無視して強制的に行っている行為は虐待そのものである。

そんなあたり前のことも理解できない施設長は、早々と介護業界から去るべきである。

僕たちの目指す介護の方法論とは、竹内理論のような悲惨な方法論ではない。

僕たちは桜咲く場所で人々が見せる笑顔が、介護実践の場でも生まれる介護を目指している。人々の哀しい涙いよって僕たちの目的が達せられても何も意味がないと思っている。

下記の動画の中に、「立ち止まりうずくまった私を見つめて」というフレーズがある。どうかそこに居る、一人一人の利用者を見つめてほしい。辛そうな表情を見逃さないでほしい。
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