24時間見守り看護サービスを行ってる博多の株式会社ワーコンの顧問業務を一旦終了し、今日僕は北海道の自宅へ戻ろうとしています。

今月はすでに博多で2週間近く顧問業務に従事し、近直の3連休も関係なく仕事をしていました。明日、登別市の認定審査会に臨むために北海道に帰りますが、3月6日に博多に戻ってきます。勿論、ワーコンの顧問業務のためです。この会社の事業展開が、日本の介護問題の解決に必要不可欠であると確信しているので、しばらくここに力を入れようと思っているからです。それは人材対策の面で特に求められることだと思っています。

人材不足が叫ばれる中、介護職員の身体的・精神的業務負担の軽減は、人材対策として最も求められることです。特に夜間帯に医師や看護師のいない特養や有料老人ホーム、グループホームなどでは、夜勤業務の不安から職員募集に応募がないところが多いです。

そんな時、24時間看護師が利用者の状態観察を行い、夜勤中も必要な連絡をしてくれるとしたら、職員の業務負担は大幅に減ります。しかも遠隔であっても看護師と直接コミュニケーションを交わして、必要な情報をもらえるという安心感に変えられるものはありません。

つまりワーコンのシステムを施設業務等に導入すると、看護職員を一人雇用した効果が生まれるといって過言ではないのです。しかもその価格は驚くほど安価です。一度ご相談ください。

ワーコンの見守り看護システムは、利用者の体に直接触れない生体センサーとコミュニケーションロボットを使うものですが、それは監視システムではなく、プライバシーに配慮しながら、必要な情報をコールセンターの看護師が読み取り、ご家族や訪問診療医師、訪問看護師等に情報を伝えるシステムです。(参照:施設サービスの一部もアウトソーシングできる時代

機械を設置することで、居室を病院化するようなイメージを持つ方もいると思いますが、それはあくまでコールセンターと居室をつなぐ通信システムであって、利用者の方の身体に影響を及ぼすものではなく、あくまで利用者の住まい(施設も含む)で最大限できる医療・看護や介護を支えるものです。機器を設置する際は、居室の環境に配慮して日常生活の支障にならないように最大限の配慮に努めます。

このシステムは利用者の方の急変時に救急対応を行うことを目的としたものではなく、住み慣れた場所で最期まで過ごすことが出来るように、急変時でも居室で医療や看護を適切に利用するためのものです。医療機関に入院していた方が、終末期と診断された後、このシステムを利用することで住み慣れた場所に戻って最期の時間を過ごすお手伝いも可能になります。

見守りが必要な人は、コミュニケーションロボットを通じて常時の見守りを行うことも可能ですが、見守りが精神的に負担になる方はその機能を使わずに、居室で利用者や介護する方等が必要な時に呼びかけた際のみ、コールセンターとつながることもできます。

生体情報はコールセンターに常時送られてきて、身体状況の変化t等の情報は必要な関係者に送ることが出来ますので、介護する方が常時利用者を見守る必要もなくなり、必要な場合のみ介護をすることにつながります。
生体情報モニター画面
上記画像は生体情報画面です。この情報が24時間コールセンターに送られてきて、リアルタイムにモニターされています。寝ている間、表面上は全く変化がなくても、狭心症発作を起こしていることなども読み取れます。画像の下の方に示されているのはワーコン独自の活力指数で、看取り介護の時期なども予測することが可能になります。つまりこのシステムは、自宅に療養の場として機能を組み込むシステムと言えます。決して自宅を病院化するシステムではないのです。

こういったセンサーを利用し見守りの業務をアウトソーシングすることで、施設の業務負担の軽減につながります。このシステムの導入により、施設職員は夜間にすべてのフロアを巡回する必要はなくなります。生体センサーや、見守りロボットが設置されている部屋は、基本的に何かある時だけ駆けつければよいのです。しかもその対応の仕方については、24時間み見守っているコールセンターの看護師にアドバイスを求められるのです。看護の専門家の視点から必要なアドバイスもしてもらえることになり、医療・看護職が配置されていない時間の勤務に不安を抱えている介護職員の心の支えになることもできます。

しかもこの体制を組めば、夜間オンコール待機している施設看護師の負担が大幅に減ります。

ここが警備会社の単なる見守りシステムとの違いです。そのことが他施設との差別化となり、職員募集に応募も増えるという可能性にもつながります。

つまりこの、「みまもり」は単なる見守りや監視ではなく、「看護もり:みまもり」なのです。

看取り介護の方の部屋にそうした設備を導入すれば、看取り介護と称した、「施設内孤独死」も防ぐことが出来ます。生体情報を見守る看護師から、最期の瞬間が訪れるという情報が送られてくるので、その情報に基づいて対応すればよいからです。生体情報は24時間前くらいから変化が見とれるので、家族も最期の瞬間に間に合わずに悔いを残す可能性も限りなく低くなります。

昨年6月、兵庫県明石市の介護付き有料老人ホームで、入居者の男性(91)が自分の部屋で死亡したまま、死後約2週間発見されず、腐敗が進んだ状態で見つかったという痛ましいニュースが日本中を駆け巡りましたが、そのような信じられない死に方が日本中で起こってくるのが、超高齢社会・多死社会の現実です。ワーコンのシステムは、そのような孤独死を確実に減らすことができるシステムです。

特養や有料老人ホームの部屋に、見守り看護システムを設置する場合は、あくまで施設の備品としての導入ですから、ワーコンと導入施設の契約事項になります。システムをいつ稼働し、どう使用するかも施設とワーコンとの契約内容によります。

その部屋とシステムを利用者がどのように利用するかは、導入施設と利用者の契約事項になります。その際にワーコンは、システム管理業務を担う立場で、契約の際の説明の支援などができます。

なおそれ以外の利用方法として、有料老人ホームが提案して、有料老人ホームの部屋にシステム機器を設置し、利用者とワーコンが直接契約するという方法もあり得ると思われます。

なお介護保険サービスにおける各事業運営規定では、見守りをアウトソーシングすることまでは禁じていません。それは、「入所者の処遇に直接影響を及ぼさない業務」と解釈でき、見守りの結果、その報告を受けて対応するのが指定事業の従業員等であれば全く問題ないわけです。

ですから外部サービスとして、訪問看護や訪問介護を利用している方の、緊急対応にこのシステムを利用しても問題とはなりません。

在宅の方の場合もいろいろな使い方ができます。さらに言えば今問題となっている新型コロナウイルス等の感染症の方への対応にも威力を発揮します。それについては明日と明後日で詳しく紹介・解説します。(在宅編に続く)

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