今日僕は福岡に向かうために、今新千歳空港で搭乗待ちをしながらこの記事を更新している。今日は初めてLCCに乗るので少し緊張気味だ・・・。

今日からしばらく福岡に滞在して、博多を中心に在宅一人暮らしの方の、「看取り介護」対応などを支援する「株式会社ワーコン」の顧問としての仕事に携わる予定だ。

ウォッチコンシェルジュ」の方々との関わりの中で新しい支援法の可能性を見極めたいと思う。ただしこの間に北海道でも仕事があるため、福岡と北海道を行ったり来たりすることになる。福岡から新千歳空港に飛んで、そこから函館や小樽への移動を行う日が出てきたりする。
※リンクを貼りつけた記事の中で、福岡での講演会を当初16日(木)と書いていましたが、13日(木)の誤りでしたので、訂正いたしました。

その時に僕がJRを利用する際に乗る路線は、北海道の大動脈ともいえる、「函館本線」である。

この路線は利用者客も多く、外国からの観光客も数多く乗っている。そのため特急が止まる駅や、乗り換え情報を伝える社会アナウンスも、日本語だけではなく英語と中国語の3カ国語で行っている。

この車内放送は、僕にとっては騒音以外の何ものでもない。一つの駅に停まるたびに、そのかなり前の場所から3つの言語での放送が流れ続けているわけで、読書にも支障を来すので、この移動時間が快適な旅とは言えなくなる一番の要素になっている。

しかしそれは観光客にとっては無くてはならないものだろうし、僕にとってもわずかな距離と時間の中だけの我慢なので、被害を受けているというほどの問題ではない。多少の我慢を強いられるという程度のことである。

しかしこうしたアナウンスが、日常生活の場所と場面で頻回に行われるとしたら、それはかなりのストレスになるだろうと思う。あるいはそれは、「生活障害」そのものと言えるかもしれない。

僕たちはそんな生活障害を、自らの鈍感さの中で無意識のうちに生み出してしまっていることがないだろうか。

例えば特養は利用者にとっての暮らしの場であると言いながら、そこで暮らす人々の生活環境を無視して、従業員の業務優先の環境とされてしまっているところがある。業務優先の暮らし無視の具体例はいろいろ考えられるが、生活の場であるはずの特養で、頻繁に行われている館内放送もその一つである。従業員の業務のことしか考えられていない特養では、業務連絡のための館内放送という騒音が当たり前のように繰り返されているのである。

私たちの暮らしの中で、突然天井から声が降ってくることはない。しかし特養では、テレビをみたり、食事をしたり、眠っている最中でさえ、天井から突然声が聴こえてくる。天の声でもあるまいし、それは単なる騒音でしかない。

それは本当に特養の運営上、必要不可欠なことなんだろうか。勿論、非常時の避難誘導等の放送は必要不可欠だろう。だからと言ってそれ以外の館内放送が絶対に必要だとは思えない。

そもそもデスクにいない職員を、放送で呼び出してまで伝えなければならない重要事項が、毎日頻回にあるなんて考えられない。これだけICTが発達した世の中で、職員の呼び出しや業務連絡が、なぜ放送という利用者にとっての騒音によって行われなければならないのか。広い職場の中で、いつも入り場所が決まっているわけではない職員で、日常的に連絡を取る体制を作るのなら、PHSやスマートホンを利用すればよいだけの話だ。

ペースメーカーなどの医療器具の不良につながる電波を出さないICT機器など、すでに当たり前に存在しているんだから、それを使えばよいだけの話である。

利用者に対するアナウンスだって館内放送はそぐわない。耳の遠い人だけではなく、高齢者にとって放送は聞き取りにくい情報ツールの最たるものだ。ワ〜ンワ〜ンと音がうるさく響くだけで、内容が聞き取れないという高齢者の方は実に多い。そんな伝わりにくい館内放送に、大事な情報伝達を頼らずに、直接職員から伝えればよい。その方が職員と利用者の関係性も深まり、お客様である利用者に、職員としての信頼を得られるというものだ。

まだ館内放送を無神経に使っている介護施設は、そのデメリットに早く気づいて、非常時の避難誘導以外の館内放送を一切やめるという配慮をすべきだ。

そもそも館内放送に使っている整備自体が、非常用の放送設備であるということに気が付くべきである。

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