高齢化が進行する中で死者数が増え続けているわが国において、どこでどのように人生最期の時間を過ごし、どういうかたちで旅立っていくのかについての関心が年々高まっているように思う。

そのためここ10年以上「看取り介護」に関する講演依頼は絶えることがなく、むしろその依頼数は年々増えている。さらに最近では、看取り介護につながるリビングウイルに関心が高まって、そのことを含めた、「終活」をテーマにした講演依頼も増えてきている。

終活セミナーの主催者は、市町村や保健所が多いが、受講対象者は一般の住民の方々である場合がほとんどだ。しかも70代を中心にした高齢者の方々が多いのも特徴だ。1/11に長崎県雲仙市で行った終活セミナーの参加者も、30代以下2名・40代2名・50代7名・60代20名・70代49名・80代18名であった。(※雲仙市のアンケート集計結果より

だからセミナーでの講演内容もできるだけ高齢者の方にも理解しやすい内容が求められる。ところが大学教授や行政職員が講師を務めると、やたらにグラフと数字が多いスライドを使って、背景要因だけを長々と説明するのでわかりづらい。聴いていてちっとも面白くない講義には、あきれとあきらめでがっかりするしかない。

その点、僕の終活セミナー講演は、一般市民の方々にもわかりやすいと好評を得ている。雲仙のセミナーアンケートでは、(よくわかった74名)・(だいたいわかった13名)・(あまりわからなかった0名)・(わからなかった1名)・(未記入10名)という結果だった。

アンケート集計に書かれていた参加者の方の「感想」を以下に示したい。

・いい話を聴かせてもらいありがとうございました。
・講演に参加できて最高でした。
・親や自分の家族の人生を考え直す良い機会になりました。
・自分自身や親のことを含めて、色々考えさせられた。ACPも含め、是非「人生ノート」を生かして話し合いをしたいと思いました。例外なく死を迎える全ての人が知り考えることだと思いました。
・非常に参考になりました。わかりやすくて良かったです。
・深く考えるチャンスをいただきました。ありがとうございます。
・これからの人生と介護について考えさせる講演だった。早速「わたしの人生ノート」を活用してみようと思った。
・本日は「終活」を考える良い機会をいただきありがとうございました。
・私の家庭によくあてはまる現実性の良い講演でした。
・すべて自分の番が来た。講演を聴きながら胸いっぱいになりました。何回か聴きたいです。
・エンディングノートを書こう。
・あかい花代表の菊地先生の話わかりやすくとても良かった。
・このようなお話し聴くべきだと思いました。
・こういう場所があったら参加したいと思う。
・人生会議は必要であること・大切なことがわかりました。延命措置は望まないと平素から思っていました。人生ノートの必要性を痛感しました。残された家族のためにも。
・素晴らしかった!!
・進行をスムースにしていただきたいと思いました。講演はとてもわかりやすく、映像はとても良かったです。人生ノートの意味も使い方もよくわかりました。
・昔の在宅死が当たり前に受け入れられていた社会にもう一度なれば、というのには共感できた。
・こんな話は初めてで大変良かった。
・身近なことでもあり、中々難しい問題だと思いますが、一つでも家族と話し合ってみたいと思う。
・自身も主人の認知症の介護をしているので話を聴いて少し心が和らぎました。
・病院職員ですが、職場では直接介護に関わることはありませんが、患者さんに寄り添って業務にあたりたいと思います。これからの自分の人生にも役に立ちます。
・介護・医療・看取りについて改めて考えさせられました。自宅で亡くなるほうが多かった時代はそんな前ではないのですね。私も人の幸せとは何か考えてみたいです。
・非常に参考になりました。今まで考えたことがなかったので。75歳以上の人には人生ノートを配った方が良いと思います。
・とても良かったので時間が足りなかったようです。遠いところからありがとうございます。
・身近な問題として親しみを持って拝聴しました。
・私も85歳。早速活用しようと思います。
・その時が来たらの余裕ができたと思います。
・自分にはまだ早いと思っていたけど、考えておいた方が良いと思いました。
・頭ではわかっているんですが、人生ノートを記入することは難しいと思います。
・今日のお話を聴いて余生の設計を考え直すこと、一人しかいない東京の兄とも話し合いたいと思います。
・看取りとは「思い出づくり」心に残りました。今後の活動に生かしたいと思いました。「心を込めて」を日々の生活で実践できたらと強く感じた今日のお話でした。
・自分にしてはまだ話の中身に不満の所があった。団塊世代の人たちが世に負担をかけるような話だけど、団塊世代の人たちが日本の経済成長期にいかに働いたかも話してください。そして結婚しない男、女、母一人、娘一人の看取りの話があったが、その娘もやがて認知症やその他の病気で自分で食事できないようになった時、誰が介護や最期を看取ってくれるのか。人口減少も含め結婚の勧めも、もっと支援して結婚しない人はいなくなるような世の中にしてください。
・91歳の母の介護をしており、母のためにも自分の家族のためにも役に立つことがたくさんありました。特定の疾患の内容についてももう少し配慮があればと思うことがあります。
・メリハリのある話で非常にためになる講話でした。年に2回は話を聴きたいし、雲仙市低所得者12.000人のほとんどが老人です。早期の地域包括ケアシステムの構築、福祉有償運営システムの導入をお願いします。


以上である。こんなふうに終活セミナーで講演するたびに、評判が評判を呼んで、長崎県では3年連続してご招待を受けるだけではなく、行くたびに講演を行なう地域が広がって、講演の回数も増えている。ありがたいことである。長崎県の皆さん、いつもありがとうございます。

ということで、一般市民の方・高齢者の方々にも好評の、「終活セミナー講演」をご用命の方は、ぜひ気楽にメール等で連絡いただきたい。

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