今年の北海道の雪の少なさは、全国ネットのニュースでも報道されているため、昨日まで滞在していた長崎県の各地でも、お会いする皆様の多くの方から、「今年は雪が少ないそうですね。」と言われた。

全くその通りで、僕の記憶する限りでも今年のように雪が少ない冬は初体験である。札幌では雪まつりの雪像を作るための雪がないため、近隣市町村から雪を運んでいる始末である。

だからと言って、「雪が少ない=温かい」ということではない。雪は少ないが、気温は氷点下の日が多く、「凍れる」ことには変わりないわけだ。そもそも雪は温かいのである。真冬に雪が積もって家が雪に覆われると保温効果が高まるのだ。雪国に住んでいない方々は、そのあたりの感覚がわからないらしい。

わかりやすい例が、「雪の下キャベツ」である。

秋に収穫したキャベツを、冬の間雪の中に埋めておくと甘みが増しておいしくなるから、ブランドキャベツとして高値が付く。しかし今年は雪が少なく、地域によってはキャベツを雪の中に埋められずに、氷ってしまい廃棄しなければならなくなっている。こんなふうに農家の方々にとっても、この小雪は大きな打撃である。

ところで今日は成人の日である。成人式を昨日のうちに行った自治体も多いそうであるが、今日も全国各地で新成人が式典に臨んでいることだろう。この国の将来を担う若者たちに、前途ある未来が開かれることを心から望みたい。

成人とはいっても20歳の若者たちの中には、大人になり切っていないのに、大人の振りをする若者の姿がたくさん見受けられる。その姿は時に初々しく感じることもあるが、一部の若者の暴走する姿は、大人の目から見れば、「恥ずかしい姿」・「醜態」にしか映らない。

成人式の会場周辺で、日本酒の一升瓶をラッパ飲みする若者がいるが、そんな吞み方をする姿が格好良いと思うのはどうかしている。大人になれば、酒を呑めるということは自慢でも何でもない。逆に、「大酒呑み」という言葉は、酒呑みを蔑む意味を含んでいることに気が付いてほしい。

精神科医療機関には、お酒を止められずに苦しんで治療を受けている人が何万人もいる世の中だ。酒は吞んでも呑まれるなと言うが、そうしたコントロールができない人は、お酒で数々の失敗を重ね、お金を失い、人間関係を失い、最後は健康さえ失い、そのまま閉鎖病棟で一人寂しく死んでいく人さえいる。

大人になるということは、酒やたばこを自制してたしなめるということを、世間様が認めてくれるという意味だ。だから自分自身の判断で酒やたばこを呑んだり、吸ったりすることを許されるわけである。

どうかそんな風に、自分を律することができる大人になってほしい。

式典で暴れ、大声を出し、暴走する姿を格好良いと思ってみる人はほとんどいない。そうした姿を演じている本人も、数年後に家庭を持ち子供が生まれたならば、そんな姿を子供に見られたくないと後悔する人がほとんどだ。

一方では成人式会場で、「大人の仲間入りをしたのだから、責任感と自覚を持って、この国に貢献する人間になりたい」とインタビューに答えている若者がいたりする。その姿はとても凛々しい。大人の自覚を持って発言する姿は、暴力と暴言に終始する姿より、よほど勇気が感じられる。

この国は若い人たちが担っていくのだ。若い人たちの力で、この国の明日は切り拓かれるのである。どうぞそんな風に、この国を支える人になってほしい。

エネルギーにあふれた若い命と力を、私たちはうらやましく見つめながら、様々なバトンを渡していこうと考えています。どうぞそのバトンを受け取る手を差し伸べてください。

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