アローチャートという思考法について、このブログの中でも何度か紹介している。(参照:アローチャート関連記事

その特徴について、アローチャートの公式サイトでは、「ケアプランに落とし込むまでのケアマネジャーの思考の足取りを、〇(丸)や□(四角)、→(矢印)などの簡単な記号を使って図式化したものです。」と説明しており、僕の理解ではアセスメントの中身を整理して、情報と課題がどうつながっているかを理解する方法であり、どうしてそのような課題となるのかを説明をできる思考法だと思う。

ケアマネジャーの皆さんは、このアローチャートを日常業務で利用することによって、自分の思考回路を自身が整理して理解でき、その考え方を第3者にわかりやすく伝えられることになる。ケアプランの根拠も利用者や家族にわかりやすく伝えられるだろう。それだけ優れた思考法である。

そんなアローチャートを日常的に使いこなしている仲間たちが年に一度集まり、アロチャートの伝道師である梅光学院大学の吉島 豊録准教授の講義などを聴くことができる、「第6回アローチャート学会 兵庫大会」が11/30〜12/1の二日間の日程で、芦屋市保健福祉センター (芦屋市呉川町 14-9)と木口記念会館 (芦屋市呉川町 14-10) の両会場で開催される。

詳細はリンクを貼りつけたフライヤーで確認願いたいが、アセスメントとケアプランがつながらないという不安を抱えているケアマネジャーなどには光明となる学会なので、お近くの方はこれを機会にぜひ参加を検討していただきたい。

今回の大会の道上江利子実行委員長の挨拶文の中に、今大会の主旨が全て集約されているので以下に抜粋させていただく。
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昨年のアローチャート東京大会は、様々に進化・深化した多彩なアローチャートを総括した大会でした。よく“5年めの節目”とか申します。今回はその節目を越える第6回を迎えました。

私たちは、複雑な因果関係の分析についてアローチャートを用いて見える化し、アセスメント技術の向上に日々精進しています。

普通に生活していたのに、ある出来事から生活が思わぬ事態や好ましくない事態になってしまった人に接する仕事をしています。その様な人を目の前にしたとき、制度につなぐこと、サービスの調整をすることだけでよいのでしょうか。

対人援助サービスとは、人と人が関わり、生きること、生活することを支えることです。人でもっている支援であり、その人の質を担保するためにもアセスメント力を向上させることは必要であり、アセスメントは支援の基本であると考えます。

どのように社会の情勢が変化しようとも、私たちは初心に立ち返り、支援の基本を忘れることなく新たな時代を見据えて自分たちの未来を描きたい。そんな実行委員の思いから、大会テーマを「わたしたちの未来 〜アローチャートで描くもの〜」としました。

そして、利休道歌の一節をコンセプトとして大会の企画に取り組んできました。この大会で、自分の学びにおいて求めているものが “守破離”の守「基本を知る、学ぶ」、破「基本に立ち返り応用する」、離「深める、発展する」のどこにあるのか、仲間たちと思う存分交流していただき再確認していただける二日間になればと思っています。

そして、再び全国各地へ学びが広がり、アローチャートを活用する仲間が増えることを実行委員一同願っております。

最後になりましたが、大会の開催に際し、ご協力いただきました関係者の皆様に深くお礼申し上げます。

第6回アローチャート学会 兵庫大会実行委員長 道上 江利子
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以上である。アローチャートに興味がある方は、ぜひこの機会に学会に参加して、アローチャートの活用法等を知る機会を得てはいかがだろう。

それはきっと自らの思考回路の幅を広げる結果につながるだろうと思う。

それにもまして参加することで意義があるのは、われらが親分・吉島豊録准教授のレクチャーを直接受けられることだ。それは決して時間の無駄にはならないので、たくさんの方に兵庫に来ていただきたいと思う。

吉島先生の、あの眼光でにらんでもらいたい人も、是非会場までお越しいただきたい。申し込みは、こちらからどうぞ。

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