先週金曜日(10/25)に別府市から始まった講演の旅は、今日の午前中、大阪市豊中市の特養の職員研修を最後に一区切りして、これから北海道の自宅に帰る予定にしている。
この7日間で大分県別府市〜大分県日田市〜大阪市と移動しながら9講演を行った。
主な講演テーマは、サービスマナーセミナーと、介護実務(介護従事者が元気になれる実践論)がそれぞれ3件、終活・看取り介護セミナーが2件、人材確保のためのマネジメントが1件であった。
どの会場も募集定員いっぱいか、それを超えるたくさんの人たちに集まっていただき、大変ありがたく思っている。講演後の反応もまずまず好評で、たくさんの皆さんに、講演を聴きに来てよかった、これから先の実務に生かすことが出来る、やる気がわいてきたなどのポジティブな声をいただいた。
勿論、たくさんの受講者の中の数名の方は、僕の言葉や講演内容が心の琴線に触れずに、何の役にも立たないという感想をお持ちの方もおられる。それはそれで仕方のないことだ。僕は洗脳者ではないのでそのことを否定しない。誰しもが同じ考えを持つ必要はないのである。僕の話すことに共感できなかった人は、その人なりの別の実践方法を見出せばよいだけの話だ。そして実践の場で、僕の方法論とその人の方法論のどちらが結果を出しているのかを比較すればよい。
僕らが求められているのは、考え方や過程ではなく、あくまで結果であり、勝負は結果論として判定をしなければならないのだから、僕の話した内容を批判したり、否定する人は、その対極あるいは別な方法での実践をしているはずである。それをせずしてただ単に批判するのは、反対のための反対論にしか過ぎなくなるし、そんな人であれば、「口舌の徒」の域を出ないので無視してもよいだろう。だがそれは恥ずべき姿勢であることに気が付かねばならない。
特に介護事業におけるサービスマナーの必要性を否定する人は、それを否定する根拠となる理論を明示せねばならない。マナーのない介護事業者の職員の対応で、実際に心を殺されてしまった人に、マナーを否定する根拠を説明し、サービスマナーがない対応がサービスマナーを持った対応と比較して優れていると証明しなければならない。
それができない人は、ただ単に低きに流れているだけの存在で、介護を職業としてはならない人である。他に仕事を探しなさい。
介護事業者におけるサービスマナーの必要性は、対人援助に携わる者の姿勢として求められるだけではなく、今後の厳しい介護事業において、顧客を確保し事業経営を安定化するためにも必要とされる。さらにスマホで職員の不適切な言動が切り取られて簡単にネット配信され、世間からの糾弾を受けることを避けるためのリスク管理としても求められる。
そういう意味では、介護事業者において従業員のサービスマナーの意識を向上させることは、すでに事業者の倫理上の問題を超えているのだ。このことに理解が及ばない介護事業経営者は、厳しい競争の中で勝ち残っていけなくなるだろう。
さらに考えなければならないことは、優秀な人材はどこに集まってくるかということだ。サービスマナー意識のない職員の態度にストレスを感じている人材は、サービスマナー意識が浸透した事業者に集まるという事実があるのだ。そのような人材こそ介護事業に必要な人材ではないのか。そういう人った伊賀定着する職場では、サービスの品質も高まり、より優れた人材が張り付いてくる結果も生み出す。そうであればサービスマナーの確立とは、人材確保とも密接にリンクしていることがわかる。
僕のサービスマナー講演を受講して、そのことに気が付く人が多い。
しかし介護事業を経営したことがない人のサービスマナー講演とは、介護事業者のサービスマナー意識がいかに低いかという実態を知らないので、役に立つ示唆に乏しくなる。医療と介護業界以外では、顧客に、「タメ口」を使って話しかけるなんてことはありえないので、そこの部分の教育をする必要はない。しかし介護業界関係者のマナー研修は、そこから始めなければならないのである。それを知らないサービスマナー講師は、お辞儀の仕方とか、外来者に対する電話の応対を教えたりする。顧客である利用者に、「タメ口」で接している輩にそんなことを教えても何の意味もないわけである。
そうした講師と僕はまったく異なるのである。だから介護事業経営者に、「覚悟」さえあれば、僕はその事業者を変える力(方法論と言い換えてもよいが・・・。)を持っている。本当に事業者内でサービスマナーを浸透させたい方は是非連絡いただきたい。
今回も僕の講演を聴いた方が、改めて僕を講演に招きたいと声をかけてくれるケースが数件あった。そんな風に、僕を招いてくれる人、招いてくれる場所が少しづつ広がっている。それはとてもありがたいことだ。
しかし僕のことを、「偉い先生」だと勘違いしている人も多く、講師として呼ぼうと声をかけるのは、「敷居が高い」と感じている人も多いようだ。そんなことは全くなく、いつでも気軽に声をかけていただければ、日程調整や具体的な話し合いはいつでも応じられるので、「北海道介護福祉道場あかい花」の公式サイトに記載されているメールアドレス、もしくは携帯電話番号に、いつでもお気軽に連絡いただきたい。
そこに連絡したからといって、必ず講演依頼していただく必要もなく、あくまで依頼は調整の結果で構わないので、くれぐれもお気軽に連絡をいただきたい。
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