週末のお休みを楽しんでいる人も多いのかもしれない。しかし現在フリーランスの僕に、土日はあまり関係ない。

今日も朝からずっとPCの前に座って仕事をしている。明日からの東京講演と千葉講演に備えて、最終準備作業を行うとともに、出張中は連載記事を書く時間が取れないので、その前に仕上げとはいかなくても、ある程度まで文章をまとめておく作業が欠かせないのである。

そんな中、気が付けばもう昼の1時だ。そういえば今日は土曜ということで、ブログ記事も更新していなかったし、基本土日の更新はしないことが多いのであるが、いつもよりアクセス数が多くなっているので、簡単に今週FBでつぶやいたことを紹介してみたいと思う。

ということで本題。

・来年の「骨太方針2020」の主項目として、医療保険や介護保険などをどう次世代に継承するかという政策パッケージをまとめる方針が示されている・・となると参議院選挙後の動きとしては、介護保険の齢者の自己負担の上限の引き上げや総合事業の見直し、報酬の適正化といった重大な論点が挙げられるが、それは即ち利用者負担増と、軽介護者の給付抑制と報酬抑制をパッケージで進めるという意味である。

・介護の仕事にも生産性の向上が叫ばれている。テクノロジーを活用して人の業務の省力化が図られ、効率的に必要な業務ができるに越したことはないと思うが、生産性の向上の名のもとに介護サービス利用者のニーズは埋没し、人の負の感情は無視され、手のかかる人は排除される。手のかかる部分はカットされて暮らしの質が低下するという結果にしか結び付かないような気がする。昔、ウエットケアからドライケアへという流れがあったが、あれでQOLが上がった人はいない。介護のアウトカムが、利用者の暮らしの質から介護提供者の生産性へと変わっていく過程で何が起きるか心配である。

・僕が総合施設長を務めていた特養では、末期がんで亡くなられた70歳代の女性が、亡くなる前日に元気だったころにいつも参加していた「療育音楽」という音楽療法の場に参加する場面があった。その場面を施設に泊まり込んで付き添っていた家族が見つめ、残されたわずかな時間の中で周囲の人と関係性を紡ぐ姿に感動し泣いている姿があった。
そのエピソードは、葬儀の際に親族や知人に繰り返し語られ、心に残る思い出となっていくのである。それが命のバトンリレーとなるのである。
そういうエピソードがまったく存在せず、「看取り介護」を受けているという人の姿が見えない特養やグループホームはおかしい。密室の中で何が行われているかわからない場所の看取りは怖い。そこで行われているのは看取り介護ではなく、放置介護であるようにも思え、その場所で死に至る人の状態とは、周囲に人がいたとしても、「孤独死」ではないかとさえ思う。群衆の中の孤独死を生まない看取り介護が求められている・・・。

・社会保障対策として何より求められるのは、少子化を食い止めるだが、昨年度の合計特殊出産率は1.42である。これは壊滅的数字で、近い将来日本人は絶滅危惧種と言われかねない。出生者数も前年より2万8千人弱減っているから、社会の高齢化はさらに進行する。何か抜本的な対策を急がないと大変なことになる。政治家はこのことにどれだけ危機感を抱いているのだろうか?

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