今年最初の講演は、明日予定されている長崎県・南島原市の2講演である。

明日は午前中に、南島原市主催の住民向け講演会で、「いつまでも安心して住み慣れたまちで暮らしていくために」をテーマにした講演を行った後、午後から長崎県県南保健所主催・在宅医療介護連携事業として、医療・介護関係者向けに「在宅医療を推進する多職種連携」をテーマとした講演と座談会の予定が入っている。

午前中は一般市民の方が対象だから、わかりやすい言葉と内容で、地域包括ケアシステムとは何かを伝えたいと思う。このシステムは行政に頼るシステムではなく、住民の方々と協力して構築していかねばならないこと、そこで地域住民の方ができることを理解していただきたい。

午後からは一転して、医療と介護の専門職が集う場での講演と意見交換会である。求められる医療と介護の多職種連携について、制度の今後の方向性を示したうえで、実際に何をどう協力していかねばならないのかを具体的に示したいと思う。何より連携や協力とは、誰かの力を借りる前に、自分の担当領域を自分自身の力でしっかりカバーするという前提によって成り立つことを強調しておきたい。

もともとこの研修は一昨年11月に、同じ長崎県の新上五島町と新上五島保健所の主催講演に招かれたご縁からつながっている。新上五島町でもほぼ同じ内容の2講演を行なって、それがとても評判かよかったということで、南島原市にもお招きいただけたものである。ありがたいことだ。

テーマは同じでも、昨年は診療・介護のダブル報酬改定があったことなど、医療と介護を巡る状況は日々変化しているので講演内容もそれに合わせて変わってはいる。しかし根底となる考え方には変化がないように感じている。大事なことは何かということを、もれなく伝えたいと思う。

ということで僕は今、南島原に向けて飛ぶ飛行機の中でこの記事を更新している。新千歳空港は5日の大雪の影響が8日まで続いていたが、現在は平常に戻り混雑もしていない。昨夜から今朝にかけては降雪があったものの、滑走路の雪かきも間に合っている状態で、今日は概ね定刻運航されている。僕の乗った便も今順調に飛行を続けている。ただしその便は長崎空港に向かうための羽田空港等への経由便ではなく、北海道から唯一九州直行便が運航されている福岡空港行きの便である。

南島原市は長崎空港からもバスでかなりの時間がかかるために、飛行機の乗り継ぎがない福岡まで直行し、そのあとは博多からJRで諫早まで移動し、諫早からは島原鉄道に乗り換えて終点の島原外港に向かうほうが楽だと思って、その経路にした。今日泊まるホテルも島原鉄道終点駅・島原外港のすぐ近くである。

今日は夜の予定がないので、ホテル周辺で一人のみとしゃれこみたい。どこかいいお店があるだろうか。

この講演を終えた後は、13日に一旦北海度に帰るが、そのあとは17日から沖縄講演の予定が入っている。月の後半から来月の初めにかけては、仙台〜東京〜千葉県松戸〜愛知県碧南〜同安城〜名古屋〜大阪を連続して回る11泊12日という旅の予定もある。

そのため連載原稿などの執筆作業は、締め切りより早い時期に終えておこうと頑張るつもりでいたが、風邪気味による体調不良などの影響で、なかなか仕事がはかどらず、結局旅先に仕事を持ち込んで作業を続けなければならないことになった。連載原稿の締め切り日も、この後20日、25日、28日と続くので気合を入れないと執筆作業が追い付かない。

そんな中でも唯一、予定通り作業が進んだのが、今月発刊予定の新刊のゲラ校正である。26日(土)の仙台セミナー会場で新刊の販売ができるように作業は順調にすすでおり、先日本カバーの案が送られてきた。
新刊表紙カバー
デザインはこれに決まった。

日総研出版社から上梓した前作の「介護の誇り」を手び取った方ならお気づきだろうが、前作にはカバーがついていなかった。しかし他社から上梓している他の僕の著書は、すべてカバー付きである。そのため講演会場などで並べて販売すると、どうしても日総研のカバーのない本が、コンビニ冊子的な見栄えのしない本に見えてしまっており、今回はたっての僕の願いで本カバーを付けていただいた。

わがままを言わせていただいたが、人によってはカバーのない本は単なる雑誌に過ぎないという人もいるので、これを機会に日総研のすべての本が、カバー付きで製本されることを望んでいる。まあそれは余計なお世話かもしれない・・・。僕の新刊については、カバーを付けた分価格が上乗せされていることもなく、前作とほぼ同じページ数で、同じ価格で販売される。そのため購入いただく方々にもお得感を持っていただけるのではないだろうか。

ということで今月20日に発刊予定の、「看取りを支える介護実践〜命と向き合う現場から」は、現在先行予約受付中である。この本は看取り介護の教本ではなく、介護全般の在り方を看取り介護を通じて考えることをテーマにしており、すべてのサービス種別における、すべてのステージで考えて、実践しなければならない内容を網羅しているつもりだ。

ぜひ手にとって読んでいただきたい一冊である。

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