全国各地の方々からご招待いただいて講演を行なっており、日本の都道府県でまだ講演を行なったことのない県は、山梨県と鳥取県そして香川県だけになった。(※このうち香川県は、12月に講演予定が入っている。)
そのため各地の名所めぐりもよく行っているのだろうと思われがちだが、講演はあくまで仕事なので、私的な旅行とセットで行うことはまずなくて、講演会場と隣接空港もしくは駅と宿泊ホテルの間を移動するだけであることが多い。観光するにしても講演の合間を縫って半日充てるということにとどまる場合が多い。
そんな講演の旅ではあるが、今週水曜日に行った「一宮市看取り介護セミナー」については、異例の日程を組んだ。同セミナーを主催された「社会福祉法人・愛知慈恵会」は、一宮市を拠点にしているが、事業地域は三河安城・飛騨白川郷・南信州根羽村と広範囲に上っている。そんな関係もあり、愛知慈恵会さんのご厚意で、講演後世界遺産の白川郷と、白川村のどぶろく祭りを見学する機会をいただき、講演翌日はたっぷり観光を堪能させていただいた。
25日の講演は、一宮駅ビルで13:00〜16:00まで講演を行なったが、そのあと白川に移動し、19:00過ぎに宿に到着した。


御母衣の風情のある旅館。歴史を感じさせる建物であるが、中は掃除が行き届いており、とても綺麗で快適だった。なお当日の夕食については、「masaの血と骨と肉〜肩を揉んでもらった。ほう楽、になった。」を参照していただきたい。
翌26日(水)の午前中は合掌造りで有名なひだ白川郷の見学。

コスモスの花越しに見える白川郷。その場所は観光地であると同時に、住民の方々が実際に住んでいる場所でもある。

合掌づくりの郷につながる、「であい橋」。この橋結構揺れて面白い。わざと揺らして近くの外国人さんが、「waoh!!」と驚くのを楽しんでしまった。



近くを流れる川は、前日の雨のため青く澄んではいなかったが、それでもこのエメラルドグリーンである。美しい。

案山子と並んで外国の人が記念写真を撮っている。平日なのに観光客がたくさんいる人気の場所である。

ふき替えて間もない茅葺屋根。片面を拭き替えるだけで1.500万円はかかるそうだ・・・。

少し年数がたつと萱も伸びている。

干した稲が合掌造りの家の風景に溶け込んでいる。日本の風情である。

ススキ越しに見えるのは、茅葺き屋根の下の釣り鐘。大みそかの「ゆく年くる年」によく映されるそうである。

この日、白川郷を案内してくださった、白川村瀬音さくら山荘・竹中荘長とツーショット。素晴らしい解説でいろいろと得るものが多かった。

お昼は「飛騨牛御膳」をごちそうになった。朴葉みそが絶品である。焼いた味噌だけでご飯が3杯食べられるが、これと柔らかい飛騨牛をマッチさせてしまう贅沢を味わった。ニジマスや山菜料理・蕎麦も絶品である。
さてこの日のメインは、白川郷の見学ではなく、白川郷の「どぶろく祭り」に参加すること。神社の区域ごとに行われるお祭りは、10月まで地域ごとに開催日が異なるそうで、どぶろくの味も各地で異なるそうである。

その始まりが白川村の平瀬八幡神社の「どぶろく祭り」で、神事のあと獅子舞も行われていた。

その間に、氏子さんたちが境内にござを敷いて会場づくりをしていた。

僕も手と口を浄水で清めてどぶろくのふるまいを待っていた。

赤い杯は400円で購入できるが、これを買うとどぶろくが振舞われるということになるそうだ。


どぶろくを振舞ってくれるのは婦人会の皆さん。観光客も地元の人も分け隔てなく杯を満たしてくれる。飲み干す前にどんどん振舞われるので、酒の強くない方は腰が抜けるのに注意が必要だということ。食べ物は各自でいろいろなものを持ち寄って、近くに座った知らない人同士で、肴の交換が行われたりしている。

愛知慈恵会さんに招待されたのは2度目であるが、それもこの方の推薦があるからに他ならない。安城市の特養・小川の郷の櫻井 日佐代施設長は、究極の「晴れ女」。この日の白川郷は曇りのち雨の予報であったが、午前中の白川郷の見学の際は、これ以上ないというほどの秋晴れ。雨が心配された「どぶろく祭り会場」も曇ってはいたが、祭りが終わるまで天気はもった。祭りが終わり、車に乗った途端に、雨が降り始めたのだから、櫻井施設長の神通力にただただ驚くばかりである。
櫻井施設長は、聞けば聞くほど僕と似たところが多く。食べ物飲み物、好きなスポーツも一緒である。(※当然のことながらお酒も強い・・・。)

当日お土産にいただいたお酒は、白川郷のどぶろくのほか、安城市の神杉酒造のお酒。前回講演でもいただいたがこれが絶品だった。今回は純米生酒もあり、呑むのが楽しみである。その感想は「masaの日本酒道」に後日書くとしよう。

飛騨の御福さるぼぼもお土産にいただいた。これで仕事運がさらにアップ。嬉しい。ありがたや!ありがたや!である。
どぶろく祭りが終わった後は、一宮に戻り翌日北海道に帰るというゆったりとした旅であった。このような機会を持てたのも、ひとえに社会福祉法人・愛知慈恵会さんのおかげである。
愛知慈恵会お皆さん、ありがとうございます。またお愛しましょう。
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