昨日仙台入りして、今朝は仙台の馴染みのホテルで目覚めた。
仙台での仕事は昨日で終えており、今日はチェックアウトの時間まで、ホテルで原稿書きの仕事を行う予定であったが、おかげさまで原稿は順調に仕上げることができた。しかし自宅に帰った後も今夜締め切りのCBニュースのゲラ校正を仕上げねばならないので、なかなかハードなスケジュールである。ただそちらのほうは、ゲラになる前にかなりのチェックが入っているので、あまり時間はかからないだろうと楽観しているところだ。
今日は午後からの便で北海道に帰る予定だが、先ほど仙台空港アクセス線に乗って仙台空港に到着し、搭乗口に入って現在JALさくらラウンジの中でこの記事を更新している。
それにしても仙台は今月も雨である。先月もちょうど仙台七夕まつりの真っ最中に仙台での仕事があったが、その時も2日間を通じて雨が降っており、仙台の太陽をしばらく見ていない。来月訪れるときはぜひ晴れてほしいと願ってはいるが、その頃はすっかり秋だろう。
今回の旅も寒かった。このところ道外講演は、軒並み気温が30度を超える場所で行っていたので、出発地の北海道が寒かろうと、すぐに暑い場所に着くと考えて、スーツの上着を着ることなく半そでのシャツを羽織るだけで旅に出ることが常であった。今回もその習慣通りに出かけてきたが、到着地の仙台も20度を超えるか超えないかの気温で、上着が必要であった。大失敗といったところだ。
しかし北海道や東北以外の地域は、まだまだ猛暑が続いている。再来週お邪魔する予定の沖縄はいったい何度になっていることやらと心配である。
そのような中、岐阜市内の病院で8月26日から28日にかけて、入院患者5人が熱中症の疑いで相次いで死亡したというニュースが報道されている。
報道によれば、岐阜市の「Y&M 藤掛第一病院」で、3階と4階に入院していた83歳から85歳の男女あわせて5人が熱中症の疑いで死亡したということである。岐阜市では27日まで最高気温36度を超える猛暑日が続いていたが、病院によると、今月20日の段階でエアコンが故障し、「20日の時点で、すぐに業者に修理を依頼したが、『1か月かかります』ということで、修理ができていない状態であった。そのため扇風機を9台出しました」と院長がインタビューに答えている姿が、テレビのニュース映像として流れている。
その際にインタビュアーが院長に、「病院としてはエアコンの故障=死亡とは考えていないのですか?」と質問している場面があるが、その質問に対して院長は、「元の病が非常におそろしい病気なので・・・」と言葉を濁している。
しかしこの件について警察は病院側に過失があるとみて家宅捜索に入ったそうである。捜査は業務上過失致死の疑いとされているが、一部報道では殺人の疑いでも捜索令状をとり詳しく調べているともされている。
エアコンが作動しなくなって、業者に修理を依頼しても即応がされなかったために、緊急避難的に扇風機での対応をとっている病院に「業務上過失致死」の罪を問うのは過酷すぎるのではないかと考えるのは僕だけだろうか。それにも増してさらに重たい責任を問う「殺人の疑いでも捜索令状をとり詳しく調べている。」という意味を、どう解釈したらよいのだろう。この事件(?、あるいは事故)は、報道されている以外の何かが存在して、殺意のある故意の工作が仕組まれているのだろうか?
どちらにしても今後の成り行きが注目されるところである。
30年以上前に、僕がこの業界に入った頃は、措置制度の時代で、措置費には寒冷地手当があったものの、猛暑地手当というものがなく、よく道外の関係者からそのことが不公平だという声を聴いたものだ。その時に僕たち道内の人間は、「道外の夏が暑いといっても、エアコンをかけなけりゃ人が死ぬということはないでしょ。だけど北海道の冬は、暖房がなければみんな死んじゃいますから。」と言っていた記憶がある。
しかしそんなセリフもすでに過去の遺物であろう。道外のこのところの猛暑は、エアコンがなければ人が死んでしまうほどの猛暑なんだろいう認識が改めて必要である。
全国各地の高齢者介護事業所の方々は、くれぐれも事故が起きないように万全の対策に努めてもらいたい。
同時に求められることは、冷房器具に不備が生じた場合に、緊急対応してくれる信頼できる業者と、売買契約なりメンテナンス契約をすることではないだろうか。そのことも今一度考えていただきたいと思う。
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