介護事業者の管理職や職員の教育のお手伝いを申し付かる機会がある。

母体法人から直接依頼されて、スタッフのスキルアップのお手伝いをしたり、コンサル会社の依頼を受けて、経営コンサルの一部として管理職や現場スタッフの教育部分の講義を請け負ったりしている。

研修のテーマとしては、経営陣に向けた介護事業経営戦略、管理職に向けた労務・人事管理、制度改正の方向性などのほか、スタッフ研修として介護実務について、根拠に基づいた知識や技術を獲得するための講義、認知症ケアや看取り介護などという個別のケアをテーマとした講義など、多岐にとんだ講義を行っている。
(※それらの講演テーマについては、masaの講演予定及び履歴、から確認してください。)

それらは依頼者の方の希望と研修趣旨をすり合わせて決定するようにしている。

法人内の管理職やスタッフに向けた講演の場合、大きなテーマで一度に長時間の講義を行うのではなく、2〜3時間の講義を何度かに分けて、テーマもその都度変えつつも、複数回の講義にそれぞれ関連性を持たせながら行うことが多い。当然それは数カ月とか1年間とかいうスパンで計画的に研修を実施することになる。

そこでは僕が一方的に講義して、講義のあといくつかの質疑応答に応えて終わりというのでは、本当にスタッフが段階的に知識を得て、それを現場に生かすことができるのかを確認することはできない。それでは一定期間に渡って、貴重な勤務時間の合間に講義を受講する意味がないと思う。

僕の講義を聴いたスタッフが、職業人として成長して業務改善されるという変化がないと意味がないと思う。受講したスタッフがそこで何を理解したのか、何が理解できないのか、理解したことを日常業務にどのように生かすのかなどを、より強く意識することができる、効果の上がる研修にしたいと思っている。

そのために法人内の職員研修として、複数回の講義を担当する場合には、受講者が講義を聴いて終わりではなく、講義の後に一人一人の受講者が振り返りの機会を持つ必要があるのではないかと考えている。そのため僕が作成した課題分析整理表という簡単な書式に、意見や疑問、質問などを記入してもらう時間をとって、記入後に一人一人に、講義を受けた後の城や意見、今後に向けての抱負など、自由に意見を述べていただく時間も作っている。

意見発表の際には、課題整理分析表に書いたことをそのまま述べるとは限っていないので、記入した表については、僕が持ち帰って、次回の講義までにそこに書かれた疑問や意見などについて、僕からの回答やアドバイスを細かく書いて記入者に返すようにしている。

この表はあくまで、受講者個人と僕との間で交わす書類であり、他の受講者や法人のトップなどにも提出することはない。ある意味、それは受講者と僕との「交換日記」のようなものである。

そこにはいろいろな質問や意見が書かれている。受講者の素直な意見は、僕の気づきを促してくれることもあって僕にとっても貴重な学びであり、得難い機会だ。

勿論、受講者の中には大きな悩みや迷いを抱えていて、介護の仕事を続けることができないのではないかと不安を持っている方もいる。それらの方の悩みを僕の講義がすべて解決して、悩みが消え去るわけではないことも事実だ。しかしそうした人の悩みの声に、真摯に耳を傾けることで、その悩みの本日に触れて、その思いに共感することで、元気になってくれる人もいる。

そんな風にして、一人でも多くの人に勇気と元気を与える、根拠のある介護実践論を広めていきたいと思う。交換日記はそのための貴重なツールである。

そのような研修講義も行なっており、いつでも、何処へでも駆けつけるので、お気軽にご相談いただければ幸いである。もちろん費用についても、予算の範囲で調整させていただくこともやぶさかではない。

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