北海道の網走市では、昨日と今日の気温差が20度以上あるというすごいことになっている。僕が住む登別市も昨日より10度近く気温が下がった。

家の近くのエゾヤマザクラも、下記画像のように、まだ芽ぶく手前である。
芽吹く前のエゾヤマザクラ
まだまだ寒暖差が激しい時期ではあるが、季節は確実に移ろっている。体調を整えて、それぞれのステージで活躍していただきたい。

新入職員などが新たに加わった職場でも、新年度を迎えて3週間が過ぎ、そろそろ普段のペースに戻って通常業務に取り組んでいる方が多い時期ではないだろうか。そんななか今週1週間を頑張れば、いよいよゴールデンウイークである。

介護業界関係者の方は、世間の暦に関係なくシフト勤務である人が多いのだろうが、暦通りに休むことができる人は、どうかつかの間の休日を堪能してほしい。今年は前半の3連休から始まって、火・水と勤務した後、後半が4連休という暦になっている。

その前半3連休のど真ん中29日から、日本在宅医学会第20回記念大会が開催される(30日までの2日間開催)。メインテーマは、「いのちと生活を支える医療介護多職種チームの使命〜病院・行政・市民とともに取り組む街づくり」である。

会場はグランドプリンスホテル新高輪 国際館パミール(東京都品川区)。日程表をご覧になるとわかると思うが、盛りだくさんのプログラムが予定されており、全国各地で看取り介護・ターミナルケアに関わる関係者にとって、またとない機会となっている。今年のゴールデンウイークは、全国の仲間と交流しながら、貴重な情報交換を行う機会を持つことから始めてはいかがだろう。

僕は第1日目(4/29)の午前の拡大シンポジウムのシンポジストとして参加するとともに、同日午後の基調講演の講師としても参加予定である。

午前9:30〜11:50まで第一会場で行われるシンポジストは、「これからの医療介護は 何処を目指すのか」がテーマで、各シンポジストの提言内容は以下の予定だ。
1.菊地 雅洋 先生:(内容)「生きるを支える暮らしの場での看取り介護」
2.佐藤 龍司 先生:(内容)「健康じゃなきゃダメですか?」
3.鷺坂 英輝 先生:(内容)「医療・介護保険制度から見た在宅ケアについて話題提起」
4.迫井 正深 先生:(内容)「今後の医療・介護の将来像=“かくありたい、という「夢」を語る”」


それぞれのシンポジストが、20分の発表を行った後、ディスカッションに入るが、僕は福祉・介護職の立場から、介護支援専門員等の相談援助職や介護職員は、医療ニーズがそれほど高くない時期から高齢者に関わっている場合が多いために、利用者が元気なうちから、利用者自身の終末期を含めた将来について考えることを支援する機能がある点に注目して、その中で医療・介護連携の役割りを果たしていくことを提言する予定である。

同時に、どこで終末期を過ごすのかという判断については、サービスや施設の種別で選ぶべき問題ではなく、個別の情報を精査して、自分や家族が望む看取り介護・ターミナルケアを実践してもらえる場所や機関はどこだろうかという判断が必要であることを提言したい。

午後から第8会場に場所を移して、13:30〜14:20の徒弟で行われる基調講演「死を語ることは愛を語ること」では、多死社会を迎える日本の現状を明らかにしたうえで、「看取り介護は、日常的ケアとは異なる特別なケアである」・「看取り介護は、職員に過度なストレスを与え、離職率が高まる恐れがある」・「看取り介護を実施するためには、特別な医療支援体制が必要とされる」とする考え方は、すべて間違っていることを説明しながら、看取り介護の実際や、そこで求められている支援行為とは何かについて明らかにする予定である。

日本全国から保険・医療・福祉・介護の最前線に立つ錚々たるメンバーが一堂に集まる貴重な機会であり、初日の日程終了後には、名刺交換会も兼ねた懇親会も行われ、新たなつながりも作れる機会ともなっている。

ゴールデンウイークのスタートとなる時期ではあるが、国際館パミールという会場内だけで他に移動する必要がない中で、バラエティに富んだ様々な講義やデスカッションを聴くことができるまたとない機会である。是非時間をとって、グランドプリンスホテル新高輪までお越しいただきたい。

僕は初日の懇親会終了まで参加予定である。会場でお愛しましょう。

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