僕の日常は、旅と共にある。
僕が住んでいるのは北海道であり、言うまでもなくそこは、都道府県レベルでは最北の地である。
ここを拠点に日本全国で講演を行うために移動していることから、移動距離が長かったり、長期間の旅程となることについて、大変だろうと思われることがある。しかしこんな北の端の地に住んでいる僕が、沖縄や九州といった南の地域をはじめ、全国各地からご招待を受けることは幸せ以外のなにものでもなく、移動距離が長くなることも、長期間の旅程なることも何の苦にもならない。
急いでいるときは飛行機から降りて間もなくたどり着くことができる場所は便利であるが、時間があるときには、飛行機から降りた後いろいろな交通機関を乗り継いで、様々な景色を見ながらたどり着く旅も良いものだ。そういう旅でしか経験できない様々な出会いとふれあいがあるからだ。
現在僕は、山梨県と鳥取県、香川県の3県を除くすべての県で講演を行った経験を持っているが、だからといって今まで訪れたすべての県のことを肌で知っていることにはならない。同じ県でも地域が変わり、市町村が変われば文化や風習も様々で、過去に訪れたことのある県の、別の地域に行くと、新たな気づきと出会いが必ずある。だからもっともっといろいろな場所に出かけたいと思っている。
東京と大阪を除くと福岡が一番多く訪れている場所であり、北海道から直行便のある福岡空港を起点に、他の県にも何度も足を運んでいるため、九州は全県で講演を行っている。それでも九州のほんの一部しか知っていないというのが実情だ。
例えば昨年11/27〜12/2まで6泊7日で長崎県各地をまわって講演を行ってきたが、そのきっかけとなったのが新上五島町からの講演依頼であった。この依頼を受けたとき、地理に疎い僕は、新上五島町が五島列島の中にある町であることを知らないで、「北海道から講演当日に移動して、現地入りしましょうか。」などと馬鹿な提案をした。
新上五島にも空港はあるが、現在運航便がないことから、現地には長崎港から高速フェリーで90分以上かかることがわかり、結果的には北海道を前日に経って長崎港近くまで移動して、講演当日朝の船で現地入りするという2日がかりの移動で、新上五島町にたどり着いた。この時も久しぶりに船に乗って(おそらく社会人5年目くらいの頃に、岩手県で行われる東日本野球大会に出場のため、苫小牧〜八戸行きのフェリーに乘って以来のことだった。)恐ろしく青い海と、白い波しぶきをあげて快適に走る船の旅を堪能し、非常に感激した。(参照:新上五島町で迎えた朝)

画像は、新上五島町の講演を終えて、長崎港行きの高速フェリーに乗船し出港する際に、新上五島町の方々がテープをもって見送ってくださっているところ。こんな素敵な思い出が生まれるのも講演の旅の愉しさである。こんなふうにして、僕の人生の一コマ一コマを彩る物語が生まれていく。それはとても貴重なことで、そんな物語を重ねられている現在の自分は、とても幸せな環境の中にいると思う。そのことに感謝したい。
ちなみに九州と五島列島の位置関係は下記のとおりである。皆さん知ってましたか?僕は昨年現地入りするまで、まったく知りませんでした。

ということで、昨年初めて五島列島の位置を知り、新上五島町の皆様とご縁ができたわけであるが、今年もまた五島列島を訪れる機会をいただいた。福江市の社会福祉法人さんより、開園20周年記念イベントでの記念講演と、福江老人福祉施設協議会の会員向け研修の2講演の依頼を受け、7月7日から3泊4日の予定で福江市に滞在する予定だ。

福江市は福江島と久賀島と奈留島からなる市だそうである。今回僕が訪れる場所は、昨年訪れた上五島町より南側にある福江島であり、そこは五島列島の最南西部に位置している。
福江島の福江空港は、福岡空港と長崎空港にANA便が運航している。北海道からは福岡空港経由の便が便利で、7/7の日は新千歳空港14:15発・福岡空港16:40着・福岡空港17:50発・福江空港18:30着という旅程となる。
講演テーマや時間等はまだ未定であるが、七夕の夜を南の島で迎えることに、今から胸躍らせている。
勿論そこで、「織姫」との出会いを期待しているわけではない。
※もう一つのブログ「masaの血と骨と肉」、毎朝就業前に更新しています。お暇なときに覗きに来て下さい。※グルメブログランキングの文字を「プチ」っと押していただければありがたいです。
北海道介護福祉道場あかい花から介護・福祉情報掲示板(表板)に入ってください。
・masaの最新著作本「介護の誇り」は、こちらから購入できます。