新年度(2018年度:平成30年度)からの介護報酬改定では、特養と老健の報酬上、入所者に対して居宅における外泊を認め、当該入所者が、入所している施設により提供される在宅サービスを利用した場合は、1月に6日を限度として所定単位数に代えて1日につき一定の単位数(特養560単位/日・老健800単位/日)が算定できることとなった。

このことについて過日、僕はこのブログ記事で、「施設の業務だけで忙しい職員を、一時的とはいえ施設業務から離脱させて、外泊者へのサービスのために利用者宅に訪問させてサービス提供できるのかを考えたときに、施設職員の労務負担の増大が予測され、現実的ではないような気がする。」と書いた。(参照:特養利用者が自宅に外泊した時に算定できる新報酬は現実的か?

ところがその後、この外泊時のサービスは、利用者が入所施設の施設の職員が外泊先に出かけてサービス提供するだけではなく、外部の居宅サービス利用を調整することでも算定できるという話が聞こえてきた。どういうことかと思っていたが、そのことが解釈通知(案)で明らかになった。(※案なので、今後の変更可能性あり。)

外泊時在宅サービス利用の費用について
外泊時在宅サービスの提供を行うに当たっては、その病状及び身体の状況に照らし、医師、看護・介護職員、支援相談員、介護支援専門員等により、その居宅において在宅サー ビス利用を行う必要性があるかどうか検討すること。
当該入所者又は家族に対し、この加算の趣旨を十分説明し、同意を得た上で実施するこ と。
外泊時在宅サービスの提供に当たっては、介護老人福祉施設の介護支援専門員が、外泊時利用サービスに係る在宅サービスの計画を作成するとともに、従業者又は指定居宅サー ビス事業者等との連絡調整を行い、その利用者が可能な限りその居宅において、その有する能力に応じ、自立した日常生活を営むことができるように配慮した計画を作成すること。
家族等に対し次の指導を事前に行うことが望ましいこと。
イ 食事、入浴、健康管理等在宅療養に関する指導
ロ 当該入所者の運動機能及び日常生活動作能力の維持及び向上を目的として行う体位変 換、起座又は離床訓練、起立訓練、食事訓練、排泄訓練の指導
ハ 家屋の改善の指導 ニ 当該入所者の介助方法の指導
外泊時在宅サービス利用の費用の算定期間中は、施設の従業者又は指定居宅サービス事業者等により、計画に基づく適切な居宅サービスを提供することとし、居宅サービスの提供を行わない場合はこの加算は対象とならないこと。
加算の算定期間は、1月につき6日以内とする。また、算定方法は、5の(14)の ↓ 及びい鮟猴僂垢襦
利用者の外泊期間中は、当該利用者の同意があれば、そのベッドを短期入所生活介護に活用することは可能であること。この場合において外泊時在宅サービス利用の費用を併せて算定することはできないこと。

外泊時在宅サービス利用の費用については、外泊時費用との併算定ができないことは、報酬告示にも記されている。今回これに加えГ砲茲辰董外泊時費用を算定しない期間であっても、当該利用者の空きベッドを活用して短期入所者を受け入れている場合も、この費用が算定できないことが明らかになったので、この点にまず注意が必要となる。

それにも増してすごい新ルールが、この算定要件の中に含まれている。それはのルールであり、外泊時費用を算定しない間は、別に居宅サービスを使えるということであるが、それは当然一般の在宅者と同じルールで、居宅サービスの保険給付利用ができるという意味であり、しかしそのための居宅サービス計画は、その間に居宅介護支援事業所の介護支援専門員に計画してもらうのではなく、利用者の籍がある介護施設の介護支援専門員が担当するというルールだ。

これはたまげた。しかし施設ケアマネの経験しかない人が、外泊期間中の6日間に限ると言っても、居宅サービス計画を作成できるのだろうか?そんな余裕が施設ケアマネにあるだろうか。

計画作成に当たっては、施設ケアマネに指定居宅サー ビス事業者等との連絡調整を行う義務を課しているが、居宅介護支援に必要とされる、「サービス担当者会議」などの一連の過程までは求められないものと思われる。なぜならこの計画の作成に関する保険請求項目は存在しないため、そのようなルールで縛りをきつくはできないからだ。

それにしてもこの費用を算定するには、多職種でその必要性を検討し、利用者もしくは家族に説明同意するだけではなく、 で示されている家族への事前指導も必要になる。それに加えて外部サービスの利用調整と、居宅サービス計画の作成という業務負担を考えると、わずか6日間しか算定で着ない費用のために、施設ケアマネがそこまで頑張れるかというと、それもなかなか厳しいのではないだろうか。

それやこれやを考えると、やはりこの費用の算定率は低くならざるを得ないと思うわけである。

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