日本の全都道府県の中で、僕が講演を行ったことのない県は、山梨県と鳥取県、そして香川県の3県だけである。

それ以外の全都道府県で講演を行っているわけであるが、しかし日本は結構広くて、同じ県でも文化がまったく異なったりする。

例えば一昨日から滞在している岩手県の一関市も、過去の岩手講演の時に、見たり聞いたりしたものと、また違ったものが存在していることに気づいたりして、岩手の魅力をまた一つ知った思いである。ちなみに一関が正式名称であるが、JRの駅名は一ノ関となっていて、なかなか面白い。

何より驚いたのは、一関の名物は「もち料理」であるということで、正月以外も日常的に餅をついて食べる習慣があるということだ。その餅料理も、僕らが見たことも聞いたこともない素敵な料理として存在している。まさに食文化である。
果報もち膳
介護施設に入所している高齢者の皆さんも、日常的にお餅を食べていた人々だから、栄養士さんは、それらの人にいかに安全にお餅料理を提供するかということに工夫を凝らしているらしい。

お餅が危険だからといって、安易に提供を禁止している介護施設の栄養士に聞かせてやりたいところである。

なお一関の2晩で僕が食べた「一関の味」については、masaの血と骨と肉「お持ち帰るお餅買える?」・「僕は、まがりねぎ、にも一家の主だ」をご覧いただきたい。

ところで過去に僕が岩手県で講演を行った場所は盛岡市と遠野市で、それぞれ複数回の講演を行っている。今回の講演地である一関市は、それよりもっと南に位置して、宮城県との県境である。過去を見れば南部藩ではなく、伊達藩であったそうだ。

今回の講演の主催者は、一関市・平泉町・栗原市・登米市 という岩手県と宮城県の4市町が合同主催となっている。後援も、岩手県、宮城県、岩手県社会福祉協議会、宮城県社会福祉協議会 である。

実際の受講者は、4市町のみならず近隣市町村から200人を超える皆さんが集まってくれた。

介護報酬改定単価が出たばかりであるが、今回は介護従事者向けモチベーションアップ講演会ということで、「介護の誇り〜職員のやる気を引き出す実践論」をテーマにした実務論であった。ただし随所に報酬改定の話題もちりばめた。受講した皆さんの声もおおむね好評で、ほっと胸をなでおろしているところである。

今回の旅は、前泊と当日泊で2泊3日の余裕のある日程であったが、観光というわけにはいかなかった。次の水曜日に東京の千住介護福祉専門学校で介護報酬改定に関して6時間の講演を行う予定になっている。そこでは先週金曜日に示された介護報酬単価や、その算定ルールも示さなければならないので、講演前後の時間はホテルにこもって講演スライドづくりに費やした。おかげで来週の講演準備は万端整ったところである。

時間があれば、ここから二駅先の世界遺産・平泉を観光したかったが、今回はそれも叶わなかった。誰か平泉に僕を呼んでくれないかな。

それにしても一関も寒かった。北海道と変わらぬ冷え込みだったが、天候は穏やかだった。水曜日に新千歳から花巻空港に向かう際には、花巻空港周辺が雪とのことで、着陸できなければ新千歳空港に引き返すという条件つき運航であったが、幸い雪も晴れて予定時刻に到着でき、その後は今日まで良い天気だった。

この間、東京周辺は雪となり、今日の羽田発着便は欠航が相次いでいるが、いわて花巻空港〜新千歳便は平常運航である。来週は羽田便を利用しなければならないが、さすがにもう東京の雪はないだろうと思い込んでいる。

今月は来週の東京講演を終えた後、22日から27日まで5泊6日の予定で、佐賀市〜福岡市〜岡山市〜一宮市の4か所で講演を行う予定になっている。このうち2/24(土)は福岡で、2/25(日)は岡山で、介護の誇り出版記念セミナー「介護施設・事業所で虐待を発生させない〜介護サービス質向上の具体策」を行う予定になっているが、これは全国ツアーセミナーを締める最終セミナーとなっている。お近くの方は是非この機会にこちらをクリックしてお申し込みいただきたい。

この記事は、いわて花巻空港で更新しているが、これから新千歳行きのJAL便に搭乗して、今日は午後6時くらいに自宅に着く予定になっている。一関でお会いした皆様、お世話になりました。またお愛できる日が来ることを祈っております。


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