僕は今、島根県浜田市での講演を終えたところである。昨日の松江講演と合わせて、たくさんの方が会場に足を運んでいただき感謝である。初めての島根講演は、思い出がたくさんできて、実のある旅となった。関係者や受講者の皆様に感謝申し上げたい。

これから昼食を摂った後、8日ぶりに自宅に帰るため、出雲空港から羽田経由で北海道に向かう予定だ。今回の旅は、島根講演だけでなく、銚子や飯田橋、名古屋でたくさんの出会いがあった。本当に良い旅だった。

そんな旅の中で、印象に残ったエピソードを少し紹介したい。移動中の車内であわただしく記事更新しているので、まとまりのない文章になるかもしれないことをご了承願いたい。

来年度からの介護報酬はプラス改定であるものの、財政事情からその引き上げ幅は小幅で、かつ人件費アップに対応するための引き上げだから基本サービス費は増えない。

つまり介護事業者の収益アップにつながる引き上げではなく、事業経営者には厳しいものとなる。その中で収益を挙げて、職員に適切な報酬を手渡しながら事業を継続していくためには、顧客単価は増えないことを前提にした経営戦略を立てていく必要があり、顧客の数を増やし、加算を確実に算定していくしかない。

そんな中で、介護サービスを利用する人は、団塊の世代の人々が中心になっていくが、それらの人々は日本の高度経済成長を支えてきた人々で、企業人として、商売人として、日本の経済の中心に位置してきた人々であり、年上の人は目上の人であるという、年齢への崇拝、年齢での上下関係にうるさい人たちである。

そうであるがゆえに、介護事業者は団塊の世代の人々に選ばれるサービスを創っていかねばならない。

しかもそれらの人々はスマートホンやタブレットを使いこなせるのだから、いずれ介護サービスは、ネット上の口コミ情報等で選ばれる時代になってくる。そこで求められるサービスは品質の高い介護サービスであり、それはホスピタリティの精神を持つ職員によって提供されるサービスである。しかし適切な言葉遣いをはじめとした、サービスマナー精神のない職場にはホスピタリティの心など生まれない。

そういう意味で、言葉遣いを正すことができない職員が存在するということ自体が、大きな介護経営リスクである。

僕が先週、土曜日の東京と、日曜日の名古屋で行った日総研セミナー・介護の誇り 出版記念セミナー、「高感覚麻痺・不適切ケアの芽を摘む!〜介護保険施設・事業所で虐待を発生させない介護サービス質向上の具体策」 では、そのことも主要テーマとして話させていただき、職場全体で言葉遣いや利用者対応を変えなければならない意味と、その具体的方法をお話しして、多くに皆様に共感を得た。

そんな受講者の方の中には、いくら言葉遣いを注意しても直すことができない「古株職員」の悩みを抱えている人がいて、それらの人が変わるためにぜひ協力してほしいと、講演を依頼されることもありる。そうした場合は、喜んで協力したいと思う。いつでも気軽にmasaの講演予定に書いてあるメルアドや携帯電話番号に連絡をいただければ相談に乗らせていただく所存である。

そうした古株職員に、管理者として上司として、いかに対応すべきか。どうしても言葉を正すことができない職員の職場での扱いをどうすべきか、僕なりの考え方を示している。

東京と名古屋で、合わせて50人ほどの皆さんにセミナーを受講していただいたが、次は12/9(土)仙台市のショーケー本館ビルでのセミナーとなる。

東北の皆さん、是非会場までお越しくださり、一緒に介護のスタンダードを変える取り組みを始めましょう。
12/9(土)に仙台で介護の誇り出版記念セミナー介護施設・事業所で虐待を発生させない〜介護サービス質向上の具体策を行います。お近くの方は是非この機会にこちらをクリックしてお申し込みください。


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