昨日のプロ野球ドラフト会議で、我がファイターズは清宮幸太郎クンを指名するなど、100点満点の成果を挙げ、北海道はさぞ盛り上がっているだろう。

僕は昨日から大阪に滞在しているために、その熱気には直接触れることはできていないが、喜びを共有したいと思う。今年は悔しいシーズンだっだし、このオフは主力選手が流出するかもしれないというときに、せめてもの明るい話題である。来年に期待したい。

そんな話はともかく、介護事業関係者にとって重要だった介護給付費分科会では、昨年度の介護経営実態調査の結果が公表された。全体の収益率は3.3%ということであるが、この数字は経営状況からいえば、事業を継続するギリギリのレベルで、定期昇給などの今後の支出を見込めば、これ以上下げることができないレベルだと思う。そもそも前回報酬改定時に根拠となった収益率は8%であった。それが民間他産業の平均収益率が5%であるとして、その差額3%を減額しようという論理だったのであるから、他産業より収益率が低くなった状況で、介護報酬を減額する理由はなくなるのではないだろうか。

そうであるにも関わらず、訪問介護や通所介護、通所リハビリはまだまだ収益率が高いというのが国の論理である。しかし訪問介護と通所介護については、たくさんの事業所が経営が苦しくなって倒産・事業撤退している。今回の経営実態調査の結果には、これらの事業所の数字は含まれていない。そうであれば頑張って収益を出して事業経営を続けている事業所の数字だけを取り上げて、介護経営の実態であるとするのはあまりにも乱暴である。

それでもなおかつ介護報酬をさらに下げようというのだから、この数値を解散総選挙の投票前に出さなかった意図は、国民の支持を得られないというものであることは間違いなく、国民の支持も理解も得られない報酬改定が行われようとしているという意味だ。

そういう意味でも、今後の介護事業経営は、人材確保を含めてさらに規模しい状況が続く。そんな中でも人の暮らしに深く密着する仕事の責任と使命感をもって、介護事業経営者の方々には、経営能力を磨きながら今後の事業経営に知恵を絞っていただきたい。

そんな情勢がではあるが、今日僕は大阪グランフロントの内田洋行主催、IT Fairで講演を行っている。10/12に東京の明治記念館で行われたFairの大阪版が行われているのであるが、午前中は地域包括ケアシステムの中で介護事業者に求められることをお話しする中で、昨日の介護給付費分科会の情報提供と、僕なりの分析を行った。午後からは介護報酬改定・介護保険制度改正に関連して、今後の介護事業経営について求められる視点についてお話しする予定である。

このFairは、様々な産業分野の経営者の方々が講師役を務めているが、介護分野を代表してお話しさせていただく僕の講演会場には、140名を超える受講者がお集まりいただき大盛況である。定員の120名を超えてしまったので、椅子だけの設置になるのに加えて、狭い思いをさせて申し訳がない。

午前中は介護経営実態調査の結果をどう読むのかも含めてお話をさせていただいたが、皆さん熱心に耳を傾けてくださり、質問やご意見もいただいた。ありがたいことである。

今日はこの講演を終えた足で、愛媛県松山市に向かい、明日は久万高原町での講演に臨む予定だ。

今日の夜は、松山の大街道でオフ会の予定だ。志を同じくする仲間と、こんな風に楽しい時間を過ごすことができて、幸せな日々を送っている。そのことにも改めて感謝したい。

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