一昨日の記事昨日の記事にかけて、介護サービス事業者にとって、人材確保がいかに大きな課題であり、そのために人材を教育して定着させる取り組みや、従業員の福利厚生を充実させることが、いかに重要かを指摘した。

しかしそのような取り組みを行っている事業者がどこにあるのかという声が聞こえてきそうだ。では実際に、そんな取り組みを行っている素敵な事業者を紹介したい。そしてそんな事業者が、今新しい施設を作り、まったく新しいチャレンジを始めようとしていることも知ってほしい。

大阪に本拠を置く社会福祉法人・基弘会の川西収治施設長とは、大阪市老連さんの研修会に呼ばれるようになって以来のお付き合いである。その川西施設長からの依頼で、大阪で人材育成事業の講師としてお手伝いさせていただいた。その育成事業である「介護ビジネスアカデミー」を主催する「一般社団法人みらい福祉研究所」の代表が、株式会社オールスターLobでもある斉藤喜夫氏であること知り、以来親しくお付き合いをさせていただいている。

その川西施設長と齋藤代表が、「本物の特養をつくる」という話を当時からしていた。川西施設長は、特養の施設長なのに1級建築士の資格をお持ちで、介護ビジネスアカデミーの会場だった寺田町のおしゃれなビル(SKアカデミービル )も、自分で設計して建てちゃった人である。齋藤代表は、仙台で介護事業所リズムを運営する傍ら、日本全国だけではなく中国など外国でも介護コンサルタントを行う、介護事業経営のエキスパートである。

そのお二人がタッグを組んで特養を設置運営する。社会福祉法人・基弘会さんが運営主体であるが、同法人が拠点を置く大阪ではなく、斉藤さんの拠点である仙台に特養を建てて運営するというのだ。

この二人がタッグを組むのだから、尋常な施設ではないはずだと思ったところ、案の定、建築素材は釘1本からこだわって選び抜き、利用者にとって快適に暮らせる空間であり、かつ従業員にとって働きやすいく、働き甲斐を感じ取れる施設をつくろうと様々な工夫とアイディアと愛情が満載の施設ができる。勿論一番大事なサービスの品質については、理念を高く掲げ、その実現に向けた事前教育システムから、体制作りまで万全を期してオープンに向かっている。まさに本物の特養である。

リズムタウン仙台
その本物の特養を含めた、まったく新しい介護施設がいよいよ11月に仙台でオープンする。その名は、「リズムタウン仙台」。特養(ショートステイ併設)と小規模多機能型居宅介護の他、クリニックや一般の人も利用できるレストランや交流スペース、ウェルネス&スクールも併設した、まったく新しいコンセプトの複合施設である。高速道路のすぐわきに建ち、白い色とガラスがひときわ目立つ外観である。僕もまだ実物を見ていないので、来月訪問するのを楽しみにしている。

こちらのページをご覧いただきたい。

僕が昨日提言した福利厚生の充実という点については、「有給休暇や年金・退職金制度をはじめ、介護休暇、お誕生日休暇、親孝行休暇、資格取得支援制度などなど。使い倒すのが大変な位てんこ盛りの制度」で職員をサポートしている。

一昨日提言した教育システムについては、あの上野文則氏が監修し、「イチから学べる正しい介護技術」を学べるシステムが組み入れられている。その監修に基づいて継続的に教育に当たる、「みらい福祉研究所」は、もともと介護に特化した職業紹介と、人材教育を事業としている。そこの職員は介護経験者で構成され、介護現場で働くスタッフが自信を持ってイキイキと長く働けることができる人材育成に取り組んでいる。そこの代表を務めていた土田さんも、介護に精通した看護師さんであり、現在はオールスターLobのコンサルタントとして関わっており、その指導には定評のある方で、万全の教育システムが敷かれている。

そのため根拠にも続いた介護技術が正しく学ぶことができ、介護未経験者の方も安心して働くことができるし、いつでもその技術が確認チェックできるという、職員にとっては頼もしい学びのシステムを組み込んだ施設なのである。ちなみにこの部分では、オープン直前に僕もお手伝いする機会を持っており、オープニングスタッフに向けた、「看取り介護」の講師役を務めされていただく予定になっている。

さらに言えば、ここの教育システムは、別の事業所でも実績があり、斉藤代表の事業所で仕事をして知識と技術を磨いたたくさんの方々が、今現在、全国のいろいろな場所で、経営コンサルタントや介護技術指導者として活躍している。別なステージにはばたくことができる学びのシステムを備えているというわけである。

それだけではなく女性が長く働くためのシステムとか、おしゃれに格好よく働くことができる様々なアイテムなど、かゆいところにも手が届くようなサポートシステムを備えている。

11月のオープンに向けて、現在もスタッフ募集をしているので、正しい介護技術を学び、人を幸せにしたい人、将来独立して介護経営したい人など、志のある方は、是非応募してみてはどうだろう。

ただし、この施設は応募者は誰でも歓迎するわけではないことが募集ページに書かれている。

「自分だけ与えられた仕事をこなせば良い」とか、「ただ同じことを繰り返して時間が過ぎるのを待ってたい」という人には向いてないと思います。

そのうえで
私たちが求めているのは、百戦錬磨の介護の神のような人ではありません。正直、経験や技術はあまり重要視していません。大事なのは、『楽しく働きながら、利用者のためになる仕事を追求したい!』という想いを持っているかどうかということ

だそうである。そんな考え方に共鳴する人は、このチャンスを逃さないで、是非キャストに加わってみてはいかがだろう。詳しくは職員募集のページを、くまなく読んでいただきたい。仙台の近くに住んでいる方だけではなく、全国の様々な場所に住む人も、わざわざ仙台まで引っ越してでも勤める価値のある施設だと思うのである。

川西さん
川西さん(向かって右):伊丹空港にて。
56歳直前のmasa
右端が齋藤代表。
土田さん
オールスターLobコンサルの土田さんも素敵な笑顔で指導してくださること間違いない。こんな素敵の方々と出会えるだけではなく、一緒に仕事ができる機会なんて、そうあることではないだろう。ここにキャストとして加わることができる、このチャンスを是非多くの皆様に手に入れてもらいたい。

日総研出版社主催・「介護の誇り」出版記念セミナー・感覚麻痺・不適切ケアの芽を摘む!〜介護保険施設・事業所で虐待を発生させない〜介護サービス質向上の具体策の詳細と申し込みはこちらからダウンロードしてください。
※もう一つのブログ「masaの血と骨と肉」、毎朝就業前に更新しています。お暇なときに覗きに来て下さい。※グルメブログランキングの文字を「プチ」っと押していただければありがたいです。

北海道介護福祉道場あかい花から介護・福祉情報掲示板(表板)に入ってください。

・masaの最新著作本「介護の誇り」は、こちらから購入できます。