毎週のように飛行機に乗って道外に出かけることを10年以上続けている。
秘書がいるわけではないので、旅程も自分で組み立てて、航空チケット等も自分で手配することがほとんどである。そのため全国各地の空港の特徴や、移動手段にもかなり精通してきた。
北海道からの移動なので、飛行機は必ず利用しなければならない。(※ただし現在は、青森県であれば、登別〜在来線特急で新函館駅まで行き、そこから北海道新幹線で新青森駅まで行くほうが早くて便利かもしれない。)
そのため講演等で出かける場所の最寄り空港はどこか、そこに北海道からの直行便があるのかが最初の注目点となる。
例えば九州の各県を考えると、鹿児島にしても熊本にしても、新千歳からの直行便がないために羽田経由となるので、それなら直行便がある福岡空港に飛んで、博多から新幹線を使って移動したほうが早くて便利だったりする。そんなことを含めた調整も、全部自分でしているのである。
今日現地入りした静岡県も、移動ルートに頭を使わねばならない県の一つだ。富士山静岡空港があり、新千歳からの直行便もあるが、本数が少なくて、静岡の会場のある地域によっては、静岡空港からのアクセスが不便な場所もある。いっそのことセントレアを利用したほうが便利な地域もあるし、便数で言えば羽田空港を使って、品川から新幹線を使ったほうが便利な場合もある。
今回は講演会場が浜松市になっているが、いろいろな条件を考えた結果、本日の浜松入りは富士山静岡空港を使い、明後日の帰りは羽田空港を利用することにした。
面白いのは、静岡空港から浜松への移動手段である。今回は予約制の「乗り合いタクシー」というものを初めて利用した。これは完全予約制で、ワゴン型のジャンボタクシーに、他の(見知らぬ)乗客と乗り合わせるという形である。昔新婚旅行でハワイに行った際に、空港からホテルまで利用した乗り合いタクシーを思い出させてくれた。ちなみに静岡空港から浜松駅前までの料金は、片道1.500円である。今日は満員だ。
今回は静岡県老施協主催の研修で、「介護の奥深さ、必要な視点〜多職種連携のためのコミュニケーション」というテーマをいただいてお話しさせていただく。
多職種連携における協力とは、誰かの力を借りる前に、自分の担当領域を自分自身の力でしっかりカバーするという前提によって成り立つ。その上で自分と異なる専門性をもった人に、自分がカバーしきれない領域のコンサルテーションを受けるという意味として協力を仰ぐものである。
その時に、自分以外の他職種や他領域のことをまったく知らないと、所属意識の弊害が発生して、思考が自分の専門領域のみの利益に偏る恐れがある。そうであるがゆえに他のメンバーの役割りや思いを理解しようとする努力は、メンバー間に当然求められるわけである。
そのなかで介護職を含めた福祉系専門職に求められる医療・看護職とのコミュニケーションスキルとは、医療・介護職と同じ医療知識を持つことではなく、通訳を必要としない程度の、最低限の医療知識や看護知識は必要とされるという意味である。疑問点は何かということを、的確に質問できるコミュニケーション技術があれば十分だろう。
薬剤名と薬効を、ケアマネジャーが全て把握していないとならないという意味ではないのである。過度な専門用語は知ることよりも、専門用語をできるだけ使わないでコミュニケ―ションを交わせるほうがスキルが高いと言えるのである。
また施設サービスにおいては、ケアワークとソーシャルワークは、それぞれの惰性を防ぐ、外部更新情報という意味合いもある。それが機能しない多職種連携はあり得ないのである。だからケアワークとソーシャルワークは融合せず、分離されなければならない。
18日に浜松で行う静岡県老施協研修では、ここのところを前段で語ったうえで、誇りをもって介護業務に携わることができるように、介護の使命とその奥深さと、面白さを伝えたいと思う。
その研修会の前に、今日の夜はもう一つ大事なイベントが浜松で予定されているが、そのことは明日更新の記事としてご紹介する予定である。今晩のイベントのキーワードは、独立・中立性かもしれない。
それとせっかく浜松に来たのだから、浜名湖の鰻で作った「うな重」を食べて帰りたいと思うが、今日はその機会はなく、明日の昼ごはんがその唯一の機会である。しかし明日も研修事務局の方がオフ会を開いてくださる予定で、その開始時間が午後5時という早い時間になっている。そのため昼ご飯をまともに食べるとオフ会で食べる腹がないような気がする。
いっそのことホテルでの朝食をパスして、早めの昼ごはんとしてうな重をいただいて研修講義に臨み、浜松の2日目のオフ会に備えようかとも考えている。
悩みの多い今日この頃である。そんな悩みなら毎日でもするわ、という声は無視させていただきたい。
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