本日をもって、現在勤めている職場を退職いたします。明日からは片道2時間通勤からやっと解放されます。やはりこの通勤ロスは無理がありました。今後は単身でも職場の近くから通い、通勤時間をできるだけ短縮します。
老健の業務に就いて約1年余り、自分としては今後に生かせる良い経験になりました。
これから次のステップに向けて準備期間を経る予定です。拠点を道外に移す予定があるため、秋に予定していた介護福祉士専門学校の講義も、6月と7月に前倒ししてもらいました。専門性の高い授業を担当してますので、いきなり辞任ということになっても他の講師が見つからないので、今年度の授業は責任もって全うします。
そんなわけで、ここ数ケ月は講演・授業講義・執筆などフリーランスで活動しながら、次の仕事に就く準備をします。そのことは後日、詳しくお知らせします。
1年あまり勤めた老健から得た知識は、次の仕事にも生かしていこうと思います。
それにしても老健は生活施設ではなく、滞在施設・中間施設という意味合いもあるからでしょうか、規則が特養より圧倒的に多い印象が残っています。
特養の仕事が長かった僕から見れば、そのことは随分窮屈なことだなと思ったりしていました。勿論それは利用者からすればという意味ですよ。そのことも今後何らかの記事として、こちらで論評する機会があると思います。ともかくネタはたくさんあります。
もうひとつ、僕が印象深かった老健の特徴を挙げるとすれば、老健は介護施設とされていますが、組織的・意識的には医療機関ですね。そうであるがゆえに、「暮らし」より「治療」が優先される場面が多々見られました。そのことも後日書きますが、今日は老健の施設サービス計画を見て気づいた点を一つ指摘しておきます。
老健はリハビリ施設ですし、短期集中リハビリテーション実施加算などを算定する関係上、そのことが全員の計画に載ってくるのは当然ですが、そうであるがゆえに計画内容が固定化する傾向が見て取れました。AI(人工知能ロボット)によってケアプランが立てられるようになると、こうした感じになるのかなあと思ったりしました。気をつけないと課題や目標が金太郎飴のように、全部同じ顔になりがちな傾向にあります。そのことは良いとして、健康管理を目標にしたサービス内容に、利用者一人一人の処方内容をすべて書いていることには、少なからず疑問を抱きました。
つまり老健内で服薬している薬を、基本的にはすべて施設サービス計画のサービス内容(2表)の中に落とし込むことに対する疑問です。
これ他の老健でも同じなんでしょうか?
しかしこれって問題ありですね。これ計画書ですから、多職種協働の会議の中で決めて実行することを書くのが基本ですが、処方内容を決定するのは会議ではなく、医師の判断でしかできないわけですから、その指示を受けて服薬支援するだけであり、処方内容をすべて書くのはどうかと思っています。
そもそも処方される薬は、サービス計画書の期間中に何度も変わるでしょう。そうすると処方内容をサービス計画書の2表「サービス内容」に書いてしまっている場合、処方内容が変わるたびに、計画書を変更する必要があります。
仮に治療方針や目的が変わらずに、処方内容だけ変えるのだから、それは軽微変更だろうと判断できるとしても、何もしなくても良いということにはなりません。老企29号で、「軽微な変更については、当該変更記録の箇所の冒頭に変更時点を明記しつつ、同一用紙に継続して記載することができるものとする。」と規定されているんですから、処方内容をすべて2表に落とし込んでいる場合、処方が変わるたびに計画書の冒頭に変更時点を明記しつつ、同一用紙に継続して変更された処方薬を記載していないと、運営基準違反となり指導対象です。
ですから僕が以前勤めていた特養で、僕が施設サービス計画を作成していた時は、処方内容は具体的サービス内容ではなく、アセスメント情報として記録するだけで、2表のサービス内容には「服薬支援を行う」等の表記しかしていませんでした。それで十分でしょう。アセスメント情報は、アセスメントした時点での処方内容という意味ですから、これは計画期間中に処方が変わっても変える必要はありません。
例えば施設サービス計画に健康管理で服薬支援が必要な状態を入れるとしたら、第2表のサービス内容に書くべきは下記の3通りでよいのではないでしょうか?
・薬剤調整を行う(医師:適時)
・副作用の確認を行う(看護職員:随時)
・服薬支援を行う(介護職員:毎食後)
昼夜逆転を防ぐなどで眠剤調整が必要な際も、同じように計画書に落とすことができます。これなら薬剤が変わるたびに、軽微変更の手順を踏む必要はありません。こうした形で、少しでも介護支援専門員の仕事を省力化すべきではないかと思ったりしました。
ただこの施設では、この方法が通例になっており、僕の管轄でもないし、指導を仰がれてもいないので、特段の指摘はしてきませんでした。でもあまり良い方法とは言えないことは確かですね。軽微変更ルールに基づいた対応をしているかどうかは不明ですが、一応指摘しておいたほうが良いのかもしれません。
帰る前に対応しましょうか。
とにもかくにも、軽微変更は計画書をいじらなくともよいと考えているケアマネが多いのですが、それは間違いだという理解を今一度深めて下さいね。2表のサービス内容に書くべきこと、書かなくて良いことも今一度整理して考えてみてください。
日総研出版社主催・看取り介護セミナーのお申込みは、こちらからダウンロードしてください。
※もう一つのブログ「masaの血と骨と肉」、毎朝就業前に更新しています。お暇なときに覗きに来て下さい。※グルメブログランキングの文字を「プチ」っと押していただければありがたいです。
北海道介護福祉道場あかい花から介護・福祉情報掲示板(表板)に入ってください。
新刊・「介護の誇り」好評発売中。
「介護の詩・明日へつなぐ言葉」送料無料のインターネットでのお申し込みはこちらからお願いします。
「人を語らずして介護を語るな 全3シリーズ」の楽天ブックスからの購入はこちらから。(送料無料です。)
老健は規則、規則と業務、業務にしばられてる感がし私には耐え難い苦痛でした。
良い天気時、外を眺めてる利用者に私が「外に出たいですよね」と話し利用者「そうだね」と話され上司にいうと「他にも業務があるし困る」の一言。
私も利用者も萎えました。
口では利用者の為、利用者の為て言葉が
嘘にきこえ。
業務、業務に追われ病み4か月でやめました
もう、老健では働く事がないでしょう。
私はこころで通じ利用者さんにとっても
より良い介護をしたいので、しばらくこころの
病を治してからghに戻ります