介護サービスの現場は、常に忙しく、人手も足りていない事業者が多い。そのためになかなか研修参加機会に恵まれない人も多い。

僕はいろいろな団体から声をかけていただき、講演を行う機会を持っているが、そうした研修会に参加したいけれど、当日出勤職員が少ないために休みをとれずに参加できないという声を多数聞く。とても残念なことだ。

対人援助サービスに関わる人は、一定期間ごとに外部の知識を吸収しながら、自分の仕事ぶりを検証していかないと、煮詰まって滞ってしまうものがある。新しい知識を仕入れるとともに、今行っている方法の正しさを確認するためにも、外部の知識を仕入れるということは必要なのだ。

そもそも正しい介護技術が、きちんと介護サービスの場に伝えられていないという現実がある。毎日三度三度行われる食事介助にしても、いまだに不適切姿勢の食事介助がなくならず、それが誤嚥事故につながっている。そもそもシーティングやポジショニングを学ぶ前に、座位アセスメントという考え方がないから、そうした基本が身に着かない。これらの知識と技術を、全ての介護職員に伝える必要がある。

だからといって全員が研修に参加できるわけではないし、特定の研修に参加した人だけが、その研修で得た知識を生かすだけではもったいないので、伝達研修が重要視されるわけである。

しかしこの伝達研修というものが機能していない事業者が多い。というのも研修内容をまとめて、それを他の職員の前で発表するだけでは、研修内容が伝わるとは限らないのである。伝えるにはそれなりのコツがあり、研修で知識を得たからといって、それだけで第3者に知識を伝えられるわけではなく、伝えるための知識と技術が別に必要とされるのだ。

そのため伝達研修は行われているが、それが単なる受講者の発表会に終わり、必要な知識が現場に降りていないという状況が生まれやすいのだ。

重要な介護技術であればあるほど、その傾向は強まるので、できれば職場内の研修などに必要な知識を備えた講師を呼んで、全員で受講する機会を作るということは重要となる。そういう機会を年に数回持ってほしいものだ。

僕は受講人数に関係なく、日程等の調整さえつけば、どんなに少ない受講者でも講演を行うことはやぶさかではない。法人単位、あるいは事業所単位の講師依頼も受け付けているので、気軽にお声かけいただきたい。

とはいっても1事業者では、講演料以外に交通費や宿泊費を負担できない場合があるかもしれない。そうした場合は、地域と時間は限定されてしまうが、メイン講演の合間の空き時間で講演ができる場合がある。

例えば現在の予定では、下記の地域と日程の場合、交通費と宿泊費の負担なく、講師依頼を受けることができるのでご用命のある方は、「北海道介護福祉道場 あかい花」の公式サイトの右上のメール画像をクリックして、メールを送って相談してほしい。

1.名古屋市で、6/11(日)17:00〜19:00までくらいの講演(※6/11は、すでに予約が入りました:5/13追記)
2.福岡市で、7/2(日)17:00〜19:00までくらいの講演
3.横浜市で、8/5(土)午前中か午後早い時間の講演
4.岡山市で、8/5(土)午後からの講演
5.岡山市で、8/6(日)17:00〜19:00までくらいの講演
6.福岡市で、10/15(日)午前中か午後早い時間の講演

以上、ご用命があれば相談いただきたい。

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