5月11日の刊行を目指している僕の新刊・「介護の誇り」の最終校正作業はすでに終わって、ゲラは出版社に届いているはずだ。
先週土日は、新刊本の出版元である日総研出版社主催の「看取り介護セミナー」を仙台と東京会場で行ったため、日曜の会場で2回目の校正ゲラを受け取った。その締め切りは今週金曜日に設定されていたが、月曜日からは日常業務があり、さらに往復4時間の通勤があるので、校正作業を行うのは無理だと感じた。
そのため今回は、日曜日のセミナーが終了し、御茶ノ水の会場から国鉄とモノレールを乗り継いで羽田空港に向かう車内から校正作業を開始し、羽田空港の搭乗待ち時間をJALのさくらラウンジで過ごした2時間も、その作業にあて、さらに機内でも一心不乱に校正作業を続けた。
丁度良いことにその夜は、月曜の出勤に備えて、自宅に帰らずに新千歳空港内のホテルに部屋を予約していたので、夜9時に空港についた後、すぐにチェックインして、コンビニで買ってきた弁当を食べながら、夜遅くまで校正作業を行い、日曜日未明に仕上げた。そして月曜昼に、宅配便でゲラを出版社に送り終えた。そのため5月11日の刊行には十分間に合う予定である。
今回の出版本のコンセプトは、僕自身が提案したもので、タイトルや章立ても、ほぼ僕の案どおりに創られている。
6つに分かれた章は次の通りである。
・PRIDE1 介護の誇りを穢す闇
・PRIDE2 介護のプロとして護るべきもの
・PRIDE3 対⼈援助の専⾨職としての誇り
・PRIDE4 認知症の⼈々の⼼に寄り添う
・PRIDE5 最期の瞬間に寄り添う使命と責任
・PRIDE6 誇り⾼き介護を創るために
PRIDE1では、マスコミ報道された過去の事件における人として許されざる行為に触れ、そうした行為が無意識あるいは故意に行われた原因について考えてみた。心の闇を払うためには何が必要かを問いかけている。
PRIDE2と3では、介護のプロとしてのプライドとは何か、それを護るために何が必要かを考えてみた。すくなくとも対人援助におけるプライドとは、私たちの自己満足ではなく、関わる他者が、私たちとのつながりの中で、少しでも幸福に暮らせるという結果に関連するプライドなんだろうと思う。施しの気持ちは、プライドとは正反対の場所に存在するのではないだろうか。
PRIDE4と5では、地域包括ケアシステムの目的の一つである、住み慣れた地域で暮らし続けるという目的を強く意識したテーマとなっている。
PRIDE4では、今後も増え続ける認知症の人が安心して地域社会で暮らすために、対人援助のプロとして、地域住民の一人として、どのように関わる必要があるのかを考えてみた。
PRIDE5では、多死社会において、死ぬためだけに入院しなくて良い社会を創るために、地域の様々な暮らしの場で「看取り介護・ターミナルケア」が行われなければならないことを考えてみた。最期の瞬間まで、「生きる」を支える介護が求められていると思う。
PRIDE6では、私たちがプライドを持って、介護サービスの場に臨み続けることで、なにかが変わり、何かが生まれる可能性はないのかを考えてみた。
書き終えて、最終校正を終えた段階で、自分なりに書ききったという満足感を持つことができた。こうした出版機会を与えてくださった、日総研出版社には心より感謝を申し上げたい。あとは5/11以降、どれだけの方々がこの本を読んでくださり、どのように評価をして下さるかという結果を待つだけである。
それは楽しみでもあり、怖いことでもある。

※新刊「介護の誇り」(5月11日刊行予定)の紹介ページはこちらをクリックしてください。
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