2/5(日)にシンポジストとして参加した、「日本ホスピス・在宅ケア研究会全国大会IN久留米」には、1974名の有料参加者があった。これに市民公開講座(無料)の参加者を合わせると、2500名程の方に参加いただいたことになるそうだ。
僕が参加した、「看取りに携わるスタッフの教育・ケア」のシンポジウムは、久留米座という場所で行われ、そこは座席数が399席であった。その座席はほぼ埋まり、さらに会場入り口のスクリーンには、100名以上の方が立ち見状態だったそうである。
入り口にいた会場責任者よりシンポジウム担当者に対し、「みなさん熱心に聞いておられ、良い表情で帰られていましたよ。大盛況でよかったですね」と良い評価を頂たそうである。その担当者の方は、翌月曜日に主任介護支援専門員更新研修の講義に博多まで行ったそうであるが、そこでも多数の受講生がいて、「とてもいい勉強になりました。元気がでました。」と感想を多数いただいたそうである。
多死社会において、看取り介護・ターミナルケアは、どの場所でも求められる利用者支援の機能であり、すべての保健・医療・福祉・介護関係者が興味を寄せている問題だということだろう。
それは一人ひとりの利用者が、人生の最終ステージをどう生きるのかという問題に関わってくる。そしてどこで終末期を過ごすのかという問題は、サービスや施設の種別で選ぶべき問題ではなく、そこで何ができるのかという個別性で選択することが大事になる。
そのためにも、日頃からの情報収集が大事となるが、多くの一般市民にその情報が届けられていない。居宅介護支援事業所の介護支援専門員なども正確な情報を持っているとは限らない。
そういう意味で、看取り介護・ターミナルケアに取り組む施設等は、積極的に地域に向けて、看取り介護・ターミナルケアの取り組み情報を発信していく必要がある。特養の看取り介護加算の算定要件である、PDSAサイクルの構築における、地域へのアクション(啓蒙活動)とは、そういう意味もある。
5日のシンポジウムでは、20分の発表の後、3人のパネラーが司会者と助言者を交えて、その後1時間近くディスカッションしたが、なにしろ時間が少なくて、十分な情報提供ができなかったという思いがある。
決められた時間で伝えられないというのは、僕自身の力量不足であるが、看取り介護を適正な品質を保って行うことが職員の定着率のアップにつながるという事例として、そこで生まれる様々なエピソードによって職員が何を感じ、どういう思いを抱く結果につながったかについて、フィクションではなく事実として伝えるのが一番の早道である。そうであればいくつものケースについて紹介したいところでもあった。
今回はひとつのケースしか紹介できなかったが、来年度も今年度に引き続いて、4/15の仙台に始まり、4/16東京、5/14札幌、6/10大阪、6/11名古屋、7/2福岡、8/6岡山という全国7ケ所で、1日5時間という長丁場の看取り介護セミナーを予定している。(案内と申込みは、こちらをクリックしてください)
毎年、多数の参加申込みがあって、場合によっては皆様に受講していただけるように会場変更する場合もあり、キャンセル料はかかりませんので、受講希望の方は、ぜひお早めにお申込みください。

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