今、僕は社会福祉法人・秋田県社会福祉事業団実践発表会及び一般公開講演会に参加するために、秋田市のALVE 秋田市民交流プラザに来ている。

昨日のうちに秋田入りして、昼間は男鹿半島観光に連れて行ってもらい、なまはげ博物館などをみて回り、夜は比内地鶏と秋田の地酒を堪能した。

そして今日の午前中は同法人(障がい者福祉サービスが中心である)の研究発表会の助言者役を務め、午後からは、他の法人の介護事業関係者も参加する公開講演会で講演を行う予定になっている。この講演が終わったら、北海道に戻り、新千歳空港に着くのは夜の9時過ぎになる予定だ。

こうした講演も、介護関係者に対する啓蒙・教育活動の一環といえるのかもしれない。その合間の昼休みなので、本日更新する内容は、後身育成に関連した情報としたい。

介護業界にはいくつかの課題がある。その中でも若手人材育成は、将来の人材確保やサービスの質に直結する一番大きな課題である。

今我々は人材難、人員不足の中で事業経営を強いられているが、そのような時代であるからこそ、目先の問題だけではなく、将来を見据えた事業経営や事業展開が求められるし、自分が所属する法人、事業者のことだけではなく、日本全体の介護サービスをどうするかという視点は重要である。

なぜならそれは人の命と暮らしに関わってくる問題だからであり、きれいごとではなく、この国に暮らす民として、自分や自分の家族、そして子孫の暮らしもに関わってくる問題として、取り組まねばならないものだからである。だから若手人材を育成する取り組みは、利害を超えて求められるものである。

僕が主催する任意団体、「北海道介護福祉道場 あかい花」も、そういう観点から生まれた団体で、ここで学ぶ後輩からは、一切の報酬を受けとらず、そのかわりにメンバーも、自費で交通費をかけて手弁当で勉強しているわけである。(参照:5本の赤い花

こうした後身育成の活動は、僕の専売特許であるはずがなく、全国の様々な場所で、様々な人々が取り組まれているのだろう。

そんな活動に取り組んでいる一人として、僕が尊敬している後輩がいる。「きらきら輝く」でも紹介した、飯塚裕久氏である。

彼は今、介護業界の若手向けに無料で経営学の教育を行う KAIGO LAB SCHOOL という活動を行っており、記念すべき第1期生(15名)が卒業となるそうだ。そして特に優秀だった卒業論文の発表と卒業式を兼ねたイベントが、来る2月7日(火)に行われる予定になっている。(参照:KAIGO LAB SCHOOL 第1期生の卒業イベント(卒業論文発表会)があります!

KAIGO LAB SCHOOLが開講された背景については、「KAIGO LAB SCHOOL(介護業界の若手向け / 無料のビジネス・スクール)を開校します!」をに詳しく書かれているが、その目的は、「介護業界で働くことをキャリアへの投資としたい」とのことであり、「新卒が介護業界で働く(ほぼ唯一の)キャリア・メリット」に言及しているので、ぜひ参照記事を読んでいただきたい。

きっとここから近い将来の介護業界を背負うことができる逸材が育っていくのだろうと確信している。それは僕たちにとっても心強いことだ。

いろいろな形で僕も応援をし続けたいと思っている。それは彼らのためではなく、僕自身のためであり、この国の未来のためでもあるのだから・・・。

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