正月3ケ日を終え、今日から仕事始めという人も多いのだろう。僕もその一人である。

今日から正月気分を振り払って、仕事モードに切り替えて頑張りたい。そして今年も一年楽しく仕事をしたいものだ。

北海道は年末から年始にかけて穏やかな天候が続いた。圧雪・アイスバーンだった道路も、アスファルトが見えているところが多い。加えて今朝の通勤道路は、まだ仕事が休みの人が多いためか空いており、予定時刻より30分以上早く着いた。時間ぎりぎりになるよりはましなので、冬の間は早めの出勤に努めたいと思う。

僕は年末年始を自宅でのんびり過ごすことができたが、僕の勤務先をはじめ、介護施設は年中無休なのだから、僕が休んでいる間にも、暦に関係なく働いてくれている同僚などの仲間が居るわけで、そのことに感謝の気持ちを忘れてはならない。1年の最初の出勤日は、いつもそのことに感謝をすることから始めたいと思っている。

それにしても今年は激動の年の予感がする。

この20日には、アメリカでトランプ政権が発足するが、アメリカファーストの政策が、我が国にも様々な影響を与えることは必至で、どちらにしてもトランプ新大統領を中心に世界が回り、揺れる年になりそうだ。

ヨーロッパも選挙の年で、フランスやドイツで極右政権の誕生があるかも知れず、平和とは程遠い近未来が予測される。ナショナリズムに偏った政策の行き着く先は、戦争と荒廃しか思い浮かばないのは、僕の想像力が貧困なせいだろうか。

我が国でも、解散総選挙がいつ行われるかわからない政局である。しかし選挙が行われたとしても、政権交代の芽はないだろうから、当分現在の政策が続けられる。それは経済と外交を重視する政策であり、社会保障費をお荷物と見る政策である。

そんな中で、来年4月からの介護報酬改定議論が最終局面を迎える。

その改定は、診療報酬とのダブル改定であり、制度改正と絡むとトリプル改正といえるが、骨太の方針による社会保障費の自然増の圧縮が命題とされているなかで、介護給付費に対する風当たりは強く、厳しい報酬改定となりそうである。レスパイトケアに対する報酬カットは当然であるかのような雰囲気が厚労省内にあり、特に小規模事業者は経営体質の抜本的見直しが求められることになりそうだ。

それにしても財源論を盾にした給付抑制政策の正論化は、本当に正しい論理だといえるのだろうか。

介護保険制度創設に際して国は、この制度の意義を、「家庭内で家族が担ってきた介護を、広く社会共通の課題として認識し、介護を担う社会資源(サービス)を、税と保険料を中心に拠出された財源によって、社会全体が担っていく」と説明していた。

これが介護の社会化というスローガンとなり、同時にこのことが強制加入の掛け捨て保険料という、新たに国民負担の理由と根拠にされたわけである。

つまり、この国に生まれ、社会活動を重ねてきた人々が、年を取って介護が必要になり、社会資源を利用しなければならなくなることは自然の摂理であり、そのことは個人の責任ではないので、社会全体で個人の暮らしを支えていくべきだというのが、介護保険制度の主旨であると国が宣言しているわけだ。

そのためには国民全員がその財源の一部を負担する必要があるので、社会保険料負担を受け入れなければならないと、国民に理解を求めて、この制度が発足しているということだ。

にもかかわらず、国民の痛みである保険料負担を維持しながら、さらに利用者負担を強化する中で、財源には限りがあるという論理だけで給付を縮小し、要介護認定を受けただけでは使えないサービスを増やすような、「改革」の実態を、この国の国民はいつまでおとなしく受け入れ続けるのだろうか。そもそもそのような給付制限の先に、家族等が個人で担ってきた介護を、社会全体が担っていくなどということができるのだろうか。

それができないとしたら、まやかしの理屈で、国民の痛みだけが増やされているという意味にしかならない。

毎年たくさん発行される赤字国債による資金は、どこの誰にどのように使われているのかを精査し、明らかにしてほしい。

そもそもこの国に生まれ、この国に生き、結果的に長命を得た人々にかかる費用を、お荷物のように見る政権に、国を運営する資格があるのだろうか。本来、社会福祉や社会保障は、国の基盤を支える、「見えざるセーフティネット」ではないのか。そしてそれは国民の経済活動をも支える基盤であり、無駄な費用とはいえないのではないのか。

少子高齢化の影響で、負担と給付の構造がいびつになっていることは事実だが、それは何十年も前から予測されていたことで、そのために介護保険制度を創設して、新たな国民負担を求めたのではなかったのか。

財言論によって、国民の命と暮らしを守る介護や医療が、邪魔者のように切り捨てられていく社会は恐ろしくないだろうか。

今一度、そのことを検証しなおす一年にしなければならない。
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