9年前の夏、2007年7月11日に書いた、「小さな瞳が見ようとしたもの。」は、僕が大学3年生のときに実習先で体験した記憶に基づいて書いた記事で、2011年2月に上梓した、「人を語らずして介護を語るな〜masaの介護福祉情報裏板」にも文章を推敲しなおした上で掲載している。

その中で僕が伝えたかったことは、子供たちの真っ白なキャンパスのような、よどみのない心と、そこに絵を描いて子供たちを導く大人の責任もそうであるが、それにも増して、このような純粋な心根をもって生きている人の存在の素晴らしさ、命の尊さということだ。どんな状態でもそこに人として存在していることそのものに価値があるということだ。

このことは介護業界の未来を背負う、若い人材にも伝えたいと思っている。

今年度、僕は介護福祉士養成校で、2年生の後期授業「社会福祉援助技術演習」を受け持っており、そこでは高齢者分野のみならず、家庭生活、障がい児者、貧困、非行、医療など様々な領域の社社会福祉援助過程における援助技術指導のロールプレーイングを行ってきた。

ロールプレーイングの対象ケースは、様々な文献等から選んだケースであるが、最終授業については、前述した僕の著作本から、この「小さな瞳が見ようとしたもの。」を紹介した上で、次のような演習課題を学生に与え、グループ討議させた。

”者は、コラムを通じて何を訴えたかったと思いますか。
発見された子供たちに、どのような声をかけることができますか。
このコラムを読んで、感想をまとめてみてください。


討議内容の記録は僕の手元にあり、様々な意見が書かれている。それは今回の学生たちの思い出とともに大切にとっておくつもりである。このブログの読者の皆様も、この演習課題のそれぞれの回答を考えていただきたい。

講義の最後の10分間では、学生たちのグループ討議の場面や、実習授業の場面など、思い出の写真を使って、僕が作成した動画、「LOVE〜明日へつなぐ介護・福祉教育専門学校バージョン」を上映して
締めくくった。動画が終わったところで、学生たちから大きな拍手と感謝の言葉をもらって、授業を締めくくることができた。

1月にはこの授業の試験があり、その採点と合否判定までが僕の仕事として残っているが、卒業式典に参加できない僕は、学生たちと直接会う機会はもうない。彼ら・彼女らは、卒業後も同じ業界で働く人が多いが、それでも卒業後に出会う機会はそう多くなく、今日を限りでもう二度と逢えない人も多いはずだ。そのことを告げて、それでもずっと応援しているので、動画で送ったメッセージのように、「立派な介護福祉士になる前に、感じの良い介護福祉士になってください」・「あなたがいる場所で、誰かの赤い花になってください」と心からお願いしてきた。

この生徒達が、来春には介護福祉士として巣立っていく。

縁あって、彼ら・彼女らの職場の先輩になる皆様には、彼ら・彼女らの志が達成される素晴らしい介護サービスの場所で咲く先輩として、模範を示していただきたい。

「理想と現実は違う」なんて言って、その子達の志をつぶさないでほしい。僕が教えて、「できる」と確信している、その子達の理想は、達成目標であり幻想ではない。それさえ実現できないという自らの現実に幻滅していただきたい。

自らの職業を卑下することなく、誇れる人でいてほしい。
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