先週北海道に上陸した台風のことを書いた記事では、自分の周辺や通勤の道筋に残された爪あとに触れたものの、自分の身にその被害は直接及ぶことは無かった。

ところが意外なところで、その被害が自分の身に及んできた。

9/2(金)は、夕方予定されていた「大阪市老人福祉施設連盟主催研修」の講師を務めるために、東室蘭駅からJR特急に乗って、新千歳空港に向かう予定であった。そのためその日午前中に自家用車で東室蘭駅に向かい、駐車場に車を止めて駅のホームに向かった。

僕の乗る予定の列車は、函館からやってくる札幌行きの特急列車であるために、運行時刻に後れは無いか確かめようとしたところ、予定の列車時刻がホームに掲示されていなかった。おかしいと思い駅員さん確認すると、室蘭発の列車が運行しているが、函館からの列車は、台風による線路への倒木のために、すべて運休しているという。

室蘭からの列車は動いているといっても、それだと飛行機の出発時間に間に合わない。あわてて切符の払い戻しを受け、駐車場まで突っ走って、自家用車に飛び乗り、そのまま高速道路から、新千歳空港に向かった。

金曜日の昼近くであるから、空港の駐車場も混雑しており、空きスペースを探すのに苦労したが、なんとか飛行機の出発時間に間に合う時間に空港に到着することができ、大阪セミナーは支障なく実施することができた。

ところで7月〜毎月第一金曜日と土曜日は、大阪市老人福祉連盟主催セミナーと、一般社団法人みらい福祉研究所が主催する、「masaの介護福祉情報裏板・リアル!2016本音のトークライブin大阪介護の陣」を3回連続で9月まで抱きあわせで実施してきたが、いよいよ今回が最終回となった。

締めの最終講演として大阪市老連セミナーでは、高い理念を実現するための介護の実践論を、大阪介護の陣では、地域包括ケアシステムの中で求められる多職種連携のあり方や、認知症の理解を考えながら、介護ロボットは介護人員の省力化に繋がるのかを検証しつつ、高齢者介護のみらい予想図を描いてみた。

リアルトークライブ大阪介護の陣
それぞれのセミナーを3回連続受講してくれる方や、今回の講演を、金・土と連続受講してくれる方もいて、大変ありがたかった。

大阪市老連のセミナーは、今年度はこれでいったん終了となるが、みらい福祉研究所主催セミナーは、11月〜来年3月まで、介護ビジネスアカデミーの、介護経営を考える実務者養成講座第2弾として実施予定だ。(参照:masaの講演予定

今後計5回(5時間/日)の講座参加者を募集する予定で、現在その紹介のためのプレセミナー(参加無料)を実施している。興味のある方は、9/15に仙台の七十七銀行 本店5階で行われるセミナーに是非お越しいただきたい。

そんなわけで金曜日は上本町で、土曜日は道頓堀で、それぞれのセミナーの打ち上げにも盛り上がった。

大阪市老連連続講演打ち上げ
リアルトークライブ大阪介護の陣打ち上げ
2泊の大阪滞在後、日曜日は北海道に直帰するのではなく、東京で講演を行った後に、羽田空港から帰る予定になっていた。そのため朝8時過ぎの新幹線で品川に向かい、コクヨホールで行われていた、「日経ヘルスケア 介護マネジメントセミナー2016 Summer」で13:00〜14:00まで、「介護施設におけるコンプライアンスとリスクマネジメント」というテーマで、主に介護事業経営のリスクマネジメントという視点からお話をしてきた。

この中では、特養を始めとした施設サービスの待機者が、急激に減っている状況を説明し、サービスの質に関係なく利用者確保に困らないという状況は大きく変化し、顧客確保が施設サービスの課題になりつつあることを説明し、その中でサービスの差別化・高品質化が求められ、職員のホスピタリティ意識が重要になってきている点を説明した。

そして不適切サービスや、情報の秘匿が、介護事業経営の最大リスクであることを、「不二家はなぜ経営危機に陥ったか」ということを例に挙げて説明し、フルセットコンプライアンスの導入を提言してきた。

こちらは介護事業の経営者、管理者の方々が数多く受講していたように思うが、ここでは次期介護報酬改定もマイナス改定の可能性が高いことを指摘したうえで、介護事業者に対する厳しい逆風がますます強まる中で、職員にだけ研修を受けさせて居ればよいと考える経営者であっては、この厳しい時代に生き残っていけないこと、経営者や管理者が率先して生きた情報を得て、身になる知識を獲得すべきであることを指摘してきた。

受講者の感想・意見も聴いてみたいものである。

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