施設の相談援助職員(介護支援専門員・生活相談員等)などを対象にした専門研修会が少ないという声が聞こえる。

確かに居宅介護支援事業所の介護支援専門員の専門研修に比べ、施設の介護支援専門員や生活相談員の専門研修機会は多くないのかもしれない。

ただ僕に限って言うと、施設の相談援助職を対象にした専門研修の講師を依頼される機会が多く、近直だと7/14(水)16:00〜アートホテル札幌で行われる札幌市老人福祉施設協議会 生活相談員研究会 ・研修会でも、「相談援助職の役割と実務」をテーマにした講演を行う予定となっている。施設の介護支援専門員の役割と実務や、施設サービス計画の作成の視点に関する講演も、全国各地で行っている。

そんな中で今年の4月から6月まで、大阪を舞台に、施設の相談援助職員(相談員と介護支援専門員)を対象にした実務講座を、全6回シリーズ(1回210分)で行ってきた。

介護アカデミー相談員・ケアマネジャー講座
定員は12名で、施設は特養だけではなく、老健も対象にしていたが、結果的に老健の相談援助職の方の参加はなく(ただし老健のリハ職の方が1名参加していた)、特養の方が中心となる講座だった。

施設の相談員や介護支援専門員は、施設サービスにおいて、頭脳の役割を担って、利用者に結び付ける介護サービスを、様々な角度からコーディネートする調整役であって、なおかつ中間管理職として施設の経営や運営にも関わっていくという役割が期待される重要な職種である。

今回の講座では、介護保険制度がなぜ創設されたのか、それはどういう経緯とタイミングで、精度創設に繋がっていたのかということを解説したり、施設サービス費の算定構造を紐解くなど、施設経営の視点も盛り込んだ講座内容としてみた。

介護アカデミー最終講義
最終回は、施設サービスとして求められる重要な機能として、認知症の人に対するケアと、特養が基本サービスとして看取り介護を実施する必要性をお話して締めくくった。

3.5時間×6日間の講座で、この役割のすべてを伝える事が出来たかどうかはわからないが、施設経営にも関心を持ちつつ、利用者の代弁者となって、その暮らしぶりをよくするための相談援助職という具体像を思い描いての講座であった。

介護アカデミー卒業生
卒業生は11名。(途中で仕事をやめて、講座受講も止めた方が1名:最終講義を受講できなかった2名は、後日ビデオ受講で卒業。)最終講義を終えたあとで、終了証を渡して、全員で記念撮影をしてお別れした。受講終了した皆様の、今後に大いに期待したいところだ。

介護アカデミーは7月以降も続くが、僕自身はその講座はいったん卒業させてもらい、7月からは大阪で新たな企みを実践する予定である。「菊地雅洋トークライブ!!masaの介護福祉情報裏板・リアル2016本音のトークライブin大阪介護の陣」がいよいよ今週土曜日から始まる。

このトークライブは、筋書きがない本当のライブで、一応パワーポイントの資料は作っていくが、それはあくまで基本的な参考資料にしか過ぎず、どんな展開になるのか講師も分からないというものだ。音響や映像もふんだんに使って、介護の未来を明るくするための熱い議論を交わす予定になっている。熱い思いを抱いて、元気になりたい方は、ぜひ会場にお越し願いたい。

第1回本音のトークセッションは、居宅サービスの今後について熱く語る予定だ。特に居宅介護支援事業所の介護支援専門員の皆様は必見である。そしてその余韻は、そのまま翌日曜日の、東京で行う介護甲子園主催研修に繋がっていくだろう。

それでは週末、大阪と東京で熱く語り合いましょう。
大阪・介護の陣

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