今朝入ってきたニュースの中で、僕が一番気になったのは、『中国の上海浦東国際空港ターミナルで爆発が発生し負傷者が出た事件で、上海市政府は12日、男がビール瓶を使って自作した爆発物を起爆させ、その後に刃物で自らの首を切り、重傷を負ったことを明らかにした。』というニュースだ。

というのも事件現場となった空港を、今週金曜日に利用する予定があるからだ。

上海浦東国際空港には、新千歳空港からの直行便が1日1往復飛んでいる。僕は18日(土)に開催される「上海高齢者健康に関する産業政策シンポジウム」(一般社団法人・日中科学技術文化センター主催)のセミナー講師としてご招待を受けているので、17日夜にその空港まで飛ぶ予定があり、今朝のニュースに少しだけ不安を抱いたものである。
無題
中国においては、2010年全国高齢者消費の規模は1兆元(17兆円)に達し、今後の予想として、2020年には3.3兆元(56.1兆円)、2030年には8.6兆元(146.2兆円)、2040年には17.5兆元(297.5兆円)まで上昇し、GDPに占める比例は8%〜33%まで増長するそうである。つまり中国は全世界高齢者産業の市場潜在力最大の国となるのである。

また2014年時点で、上海には60歳以上の高齢者人口が全人口の28.8%を占めている。この数字は日本と肩を並べ、スイスに次ぐレベルである。そのため文化や家庭観念が似ている日本の介護の状況は、中国の高齢者介護産業には非常に参考になると考えており、日中の共通課題である高齢化社会への対応について、日中の英知を結集し対応策を共に考える機会として、また有力なビジネスチャンスに発展しうる機会として、今回のシンポジウムが企画されたそうである。

そこにお招きを受けたことは非常に光栄なことであり、しっかり勉強と準備をしてお話をして来ようと思うのだが、僕に与えられた講演テーマは、「在宅介護の案件分析及び経験共有」となっており、意味がいまいちわからなかったので尋ねてみたのであるが、「菊地先生の話なら何でもよいです」とか、これまたわけのわからないことを言われてしまったので、相当悩ましく感じている。

そのため抄録的に以下の一文を送って、それに沿った内容をお話ししようと考えている。

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※日本では、ベビーブームと呼ばれる時期に生まれた、一番人口の多い世代がすべて、2015年に65歳以上となり、2025年には75歳以上となることで、介護の必要性がよりまします。このためそれに備えたサービス量と財源を確保するために、2000年に介護保険制度を創設し、国民に新たな負担を求めるとともに、居宅サービスには、民間営利企業も参入できるようにして、その数を確保しました。そして制度の理念として在宅重視を掲げ、重介護状態になっても、認知症になっても、住み慣れた地域を離れることなく、在宅で暮らし続けることができるように、訪問サービス、通所サービス、滞在サービス及び、それらを組み合わせたサービスの提供を充実させてきました。その現状と課題を紹介します。
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いったいどうなることであろうか。

僕のほかの日本側講師は、 東京リハビリテーション専門学校 校長 宮森達夫氏となっており、こちらのテーマは、「スマート介護と介護器具・設備の応用開発」となっており、日本の介護ロボットの開発と実用化の問題を話せばよさそうで、ある意味わかりやすい。

しかも僕の講演が一番長い時間に設定されているので、緊張感が高まっている。

どちらにしても事故なく安全に帰ってこられることを祈りながら、そ失敗なく成果を上げて、日本に帰ってこられるように頑張ってこよう。

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