今年2月、帯広〜大阪〜奈良〜横浜と4泊5日で4会場の講演の旅の途中、ちょうど新横浜の駅に着いたときに、携帯電話が鳴った。

その時は、平日に休みをとっての講演だったために、職場からの緊急連絡かと身構えたが、番号通知を見ると友人の名前が、ディスプレーに表示されていた。その友人は、千葉に住んでいるので、僕が横浜にいることを知って、呑み会の誘いの電話かなと思いながら応答すると、そうではなくて、まじめな仕事の電話だった。

その友人は現在、日中科学技術文化センターというところの理事を務めているが、介護の分野でも日中の交流事業を行っていて、昨年も東京都内で、日中両国の介護関係者を集めたセミナーを行い、好評を博したというのである。

日中科学技術文化センター
そして2016年度は6月中に、中国・上海で、日本の介護を紹介するセミナーを実施する予定があるので、是非そのセミナー講師を務めてほしいという連絡であった。もちろんその際は、僕の講演を通訳する人が付くので、普段通りの講演スタイルで、日本の介護事情を紹介してほしいというのである。

友人の頼みであるし、海外で講演を行うというめったにないチャンスなので、是非に引き受けたいとは思った。しかし4月から職場を変える身であることが決まっていたので、6月中に何日も休むわけにはいかず、今回は残念ながら無理だと答えた。

すると上海には、新千歳空港からの直行便が出ており、4時間で空港間移動はできるので、僕の予定に合わせて、金曜の勤務終了後、新千歳空港から上海に飛び、土曜と日曜の午前中にセミナーを組んで、土曜の午後に上海を経てば、日曜日の夕方には、新千歳空港に着けるので、仕事を休む必要はないといわれた。

幸い、現在の職場から新千歳空港までは、自家用車を使って15分でたどり着くことができる。

そんなこんなで、僕の日程に合わせて、6月18日(土)〜19日(日)のセミナー講師を務めることが決まった。

しかしこのときは、まだ詳細を知らず、ただ単に上海でセミナー講師をする機会があるという予定だけであったが、あとから日本から行く講師陣を聴くと、ぼくが批判している、個別アセスメントのない2.000ml/日の水分摂取が認知症を直し、排泄が自立するという理論を唱えている方も含まれているようである。それらの方々が参加するセミナーの日程が、僕の日程に合わせて決まったということを知ったら、きっと怒られるだろうなと思ったりしている。

ところで昨日、友人を介して、中国側から当日話してほしいテーマ要望というのが送られてきた。それによると、下記4つのテーマを検討してほしというのである。

・介護施設の運営管理モデルおよび収益構造について
・在宅介護の案件分析と経験共有について
・スマート介護と介護機器の活用モデル
・介護消耗品の産業発展

・・・う〜ん、意味がいまいちわからない。「スマート介護」って何の意味かもわからない。これらは中国から送られてきた文書を、日本人が訳したものなのだそうで、もう一度詳しく内容を確認してくれるそうである。どちらにしても、当初考えていたほど簡単な講演ではなく、今後頭を悩ましながら講演内容を組み立てていく必要がありそうだ。

なかなか厄介なことであるが、政府間の日中関係が決して良くはない今であるからこそ、民間レベルで友好関係をつないでいくことは重要だと思え、僕自身がその一助を担える機会でもあるので、頑張ってよいお話をして来ようと思う。

今週末からのゴールデンウイークは、その構想をまとめるための休みになりそうである。頑張ろう。

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