人は強くなくてよいのです。

弱い存在だからこそ、人の痛みがわかるのだから・・・。ありのままの弱さと、向き合う自分でいたいと思います。強さを手に入れるより、弱さを超えられる自分でありたいと願います。

弱い自分と同じように、強く見えても、弱い誰かがいることを忘れないでいたいのです。

そういう人には、弱さは決して恥ではないと、エールを送る人になりたいのです。

そのために、昨日より1センチだけ、あなたに近づけさせてください。

私たちソーシャルワーカーは、誰かが困り、私たちを必要とするときには、最速のスピードで駆けつけようとします。

でも私たちがあなたに寄り添うときには、一緒にゆっくり歩きたいのですよ。駆け足では、見逃してしまうものがあるからです。あせっては間違ってしまうことがあるからです。誰かの暮らしの下に、踏みつけられるほかの誰かの暮らしがあってはなりません。踏みつけないように、見逃さないように、ゆっくりと歩きましょう。

私たちソーシャルワーカーが介入する場所は、個人の暮らしという、もっとも個別で非専門敵領域です。そこに踏み込まなければなりません。そこでは対人援助の専門性など通用しないことがあります。私たちが持つ価値観など、額ほどの狭いものなのです。だから私たち自身が、いつも正確な答えを持っているわけがないのです。

ただ私たちは、私たちの力を必要とする人の心のありようを想像して、その心にどう寄り添うかを真摯に考え続けるのみです。

答えを探して見つけるのは、あなた自身なのです。私たちは、その時に答えを見つける人に勇気を与えるために。、そこに寄り添うのみです。あなたの心が折れそうになった瞬間に、エールを送って、前を向けるように応援するのが、私たちの役目です。あなたにはきっとできる。そう信じてエールを送らせてください。

そうであるからこそ、近づかなければならないのです。見えるまで、わかるまでの距離に・・・。

どうぞ私たちを、すこしだけあなたのいる場所においてください。そして少しだけ、あなたの心もちを伝えてほしいのです。伝え方はどんな形でもよいのですよ。遠慮せずに泣いてください。遠慮せずに叫んでください。

私たちは、その涙と叫びの中に潜む、あなたの真実を見逃さないように努めます。やがて涙と叫びが、笑顔と歓喜の声に変わる明日を信じて、懸命に心を寄せようとするでしょう。愛すべきあなたのために。愛すべき誰かのために。

あなたの心がわかる距離・・・少しずつ少しずつ、そこに近づく歩みを続けるのが、ソーシャルワークです。それは牛歩の歩みかもしれませんが、でもそれは終わりのない歩みです。

あきらめることのない歩みです。もしよろしければ、あなたも一緒に歩き始めませんか・・・。

・・・誰かの赤い花になるために。

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