僕が新年度から働いている老健施設は、千歳市という場所にあり、ここは衆議院北海道5区の補欠選挙が行われる地域である。
というわけで、5区以外の地域では行われない介護施設でのふっじ者投票事務が必要になっている。まずは投票の意思確認をして、投票用紙を請求するわけであるが、当施設は認知症専門棟がある老健なので、その意思確認に時間がかかる。
しかし丁寧に説明して、根気よく返答を待つという作業を繰り返すことで、認知症の人でも投票意思を示してくれる人が多いことがわかる。
認知症という症状が、どのような基礎疾患(病気とは限らないが)から生じているとしても、認知症の症状の軽重はあるとしても、何もかもわからなくなって、意思疎通がまったくできない人は(晩期を除いて)そんなに多くないことがわかる。
認知症の人の反応をゆっくり待つという、我々の今季さえあれば、認知症の人の中に眠っている、いろいろな表情を引き出すことができる可能性に気が付く。それは僕が、頭の中ではわかっていながら、行動としては芝約忘れていたことのように思え、新たな職場で、新たな職務に就いて思い出したことのように思える。
そんあこんなで、忙しい毎日を送っているが、すべての時間が楽しくフレッシュである。
僕の場合、転職の決断は、さほど重たい決断だとは思ったことはないが、今振り返ってみると、人生の転機としては、その決普段は、決して軽いものでもなかったのだろうと思える。しかしそのことが間違っていなかったと感じられる日々を送っており、充実している。これは周囲のいろいろな人のおかげでもあり、感謝しなければと思っている。
本業以外の、「介護作家」としての執筆活動や、講演活動も順調で、次々と新しい依頼や、リピート依頼が来てうれしい悲鳴を上げているところであるが、しばらくは平日の講演活動は、本業に支障が出るため難しい状態で、数を絞っている。土日祝祭日の依頼であれば問題ないので、講演依頼の希望がある方は、是非そちらの方向で考えていただきたい。
そんな中、もう一つうれしい知らせがあった。
ベネッセコーポレーションから、突然一通の封書が届き、開けてみるとこんな「お知らせ」が書かれていた。


僕の著作本、「人を語らずして介護を語るな THE FINAL〜誰かの赤い花になるために」が、高校3年生の学力テストの試験問題に使われて、そのお知らせと、著作権使用料の通知が記されていた。
ここだけの話、その額は18.000円という額であるが、そんなことより、次代を担う高校生の学力テストに、拙著の一文が使われたという事実が、この上なくうれしい。しかもこのことは初めてではなく、2年連続2回目なのである。
これをきっかけに、若い人にも僕の本を読んでいただきたいと心から思っている。そして、誰かの赤い花になろうとする人が、一人でも多くなってほしいと思う。
それは、介護業界だけではなく、ほかの業界も含めて、他人へのやさしさを素敵に表現できる人が、一人でも増えてほしいという意味だ。
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