低気圧の影響で、数年に一度の猛吹雪となる地域もあるとされた北海道。吹雪のピークが過ぎていない地域の警戒は、今時点でもまだまだ必要である。
登別は猛吹雪という状態ではなかったが、昨日から今日にかけてこの冬一番の大雪となった。しかも気温が8度を超えている中での雪なので、湿った重たい雪である。各家庭の除雪作業も、重たい雪との格闘で大変だったであろう。
29日の朝は、この雪のために除雪が追い付かず、市内の至る所で車が雪に埋まって動けなくなっていた。JRも止まり、路線バスも止まっている中でこの状態であるから、交通網は一時的に麻痺した。
特に山沿いにある当施設周辺の雪は深く、除雪が入っていない中で、施設まで辿り着くにも苦労した。
僕は雪に埋もれた自宅の駐車場の除雪を行い、早めの時間に家を出て、朝7:00過ぎに施設にたどり着いたが、敷地内で車が埋まり動かすまでに体中が濡れて大変だった。
除雪担当職員は僕より早く出勤し、2台の除雪車をフル稼働させていたのだが、いかんせん雪の量が多く、しかも早出で出勤する職員の車が、途中で埋まったり、駐車する場所がなく立ち往生したりで、除雪作業自体がなかなか進まない状況であった。
通所介護の送迎車も、通常時間の出発が困難となり、利用者宅に遅れる旨を連絡しようと考えたが、周辺の道路状況は、それよりもはるかに悪く、主要幹線道路以外は、通行が難しい状態であることが明らかになった。そのためこの日の通所介護の営業は困難であると判断し、利用予定者にサービス中止のお詫びの連絡を入れた。結果的には、その後の道路状況等から、その判断は適切で正しいものとなった。
29日の午後になって、登別周辺の天候は回復し、気温の高さからつも言った雪も解けだして、道路は水浸しという状態になった。それが夜には凍って、非常に滑りやすい状態となったが、夜半過ぎから3/1朝にかけて、また雪が降り積もった。その量は29日ほどではなかったが、除雪が必要な状態に変わりはない。
この日も朝早くから除雪担当職員は、敷地内の除雪作業で忙しく立ち働き、なんとか通所介護の送迎車が、通常時間で出発できるようにしてくれた。道路も通れないようなところがあるという情報はなく、通常どおり通所介護も営業することができる見込みで、送迎車を見送った。おかげさまで送迎車は、遅れもなく通所介護事業所に着いている。今日は通常の営業ができ、利用者の皆様にも喜ばれているようだ。
それにしても、たくさんの人員と機械力のある当施設でさえこんな状態の二日間であったのだから、自宅でひとり暮らしの高齢者の方は、雪かきもたいへんであったろう。雪かきをしなければ玄関から出られないお宅も多かったろうから、買い物などにも行けない人がいたかもしれない。その状態が今日も続いているとしたら、それは命にかかわる問題なので、是非周囲の状況を見渡して、何かおかしなことはないかを確認していただきたい。
北海道で生きる人々は、この雪とうまく付き合っていかねばならない。ここで暮らし続ける限り・・・。しかし僕はそのことを嫌だと思うことはない。厳しい冬の向こうにある春の足音を聞くという、その喜びを誰よりも知っているからだ。
話は変わるが、思い返せば2005年11月09日にこのブログ記事を書き始めたとき、最初に書いた話題が、「雪と生活障害」ということである。(参照:裏板風にブルグを作ってみました)
あの日、雪が降っていなければ、このブログは今存在していなかったかもしれない。
思えばあれからもう11年。平日はほぼ毎日記事更新を続けてきたわけだ。ずいぶん長く続いているが、その理由は、無理していないからである。書くも書かぬも自分の自由。書く内容も人のことは全く考えずに自分が書きたいこと。書くことが負担に思うようになれば、いつやめてもよいと考えて、そのことを貫いてきた結果が、11年という歳月に置き換わっているのだろう。
その間にこのブログが書籍になり、そのことで講演依頼も増え、介護関連冊子等への連載も複数抱えるようになった。ありがたいことである。
来月から僕は、職場を変えて新しいステージでいろいろなことに挑戦する。このブログに書き綴る思いや、内容もそれによって変わってくるかもしれない。しかし基本的なスタンスは変えるつもりはない。自分の為だけの勝手な場所を貫いて、人に何を言われようと、自分の書きたいことだけを文字にして綴り、自分の心の炎を燃やす場所であり続けるだろう。人の意見に耳を貸すことも、人の意見に左右されることもなく、思いのままに・・・。
僕の心に咲く赤い花は、熱い血と心に燃える炎の色かもしれない。
※もう一つのブログ「masaの血と骨と肉」、毎朝就業前に更新しています。お暇なときに覗きに来て下さい。※グルメブログランキングの文字を「プチ」っと押していただければありがたいです。
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